3ds Maxの独学で必須なものを紹介
こんなことが知りたい
「3ds Maxを使って建築パースを独学するには何が必要なの?」
「独学にはどれくらい費用がかかる?」
ここでは、3ds Maxを使って建築パースを独学したい方に向けて 「3ds Maxの独学に必須なアイテム」と「独学にかかる費用」 について解説していきます。
建築パースを題材にしていますが、 3ds Maxで3Dキャラクターを作成したいという方にも当てはまります。
目次
- 3ds Maxを使った建築パースの独学に必要な4つのアイテム
- 3ds Maxの動作スペックを満たすパソコン
- 3ds Maxライセンス
- Photoshopライセンス
- 3ds Maxの建築パース入門書
- まとめ
3ds Maxを使った建築パースの独学に必要な4つのアイテム
3ds Maxを使って建築パースの独学で、 必要なアイテムはこの4つになります。
- 3ds Maxの動作スペックを満たすパソコン
- 3ds Maxライセンス
- Photoshopライセンス
- 3ds Maxの建築パース入門書
4つって意外に多い!と思う方もいるかもしれませんが、 キレイな建築パースを作成するために必要なアイテムです。
特に独学から就職を考えている方にとっては、 この4つは必須アイテムと言えるでしょう。
さて、これらを準備するにはどの程度の費用がかかるのでしょうか? おおよその金額はこちらになります。
独学にかかる費用
パソコン |
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---|---|
3ds Maxライセンス |
(2022年11月現在の価格) |
Photoshopライセンス |
(2022年11月現在の価格) |
入門書 |
|
合計で約55万円かかります。
パソコンは、3ds Maxの操作に慣れてきて、 速い操作でもストレスなく動作するスペックを選んでいます。 3ds MaxライセンスとPhotoshopライセンスは、 1年間のサブスクリプションライセンスです。 入門書は3ds Max向けの1冊です。
ちなみに、 学生の場合は、3ds Maxのライセンス料は1年間無料ですので、 「学生が独学する場合は、おおよそ27万円」になります。
3ds Maxの動作スペックを満たすパソコン
3ds Maxで建築CGパースを作成するためのパソコンは、 かなり高性能なパソコンが必須になります。
理由は、一通りモデリングをして、高精細なテクスチャを貼り、 レンダリングでキレイなシミュレーション画像を出力するために ハイスペックパソコンが必要なためです。
モデリングについてですが、 見た目を良くするために高解像度のテクスチャを使用することがあります。
例えば、壁や床に壁紙、タイルといったテクスチャを貼るわけです。 画像だとこんな感じです。
このテクスチャを貼ることでリアリティ感が増して 仕上がり画像がキレイに見えるのです。 ただし、テクスチャをたくさん貼るとパソコンの動作が遅くなっていきます。
これに耐えられるパソコンのスペックが必要になるわけです。
また、この画像はレンダリングで出力したシミュレーション画像です。 このレンダリングにも高いスペックが求められます。
性能が低いとレンダリングに相当な時間がかかってしまうため、 建築パース作成の効率が悪くなります。
例えば、高性能なパソコンではレンダリングに3~10分くらいかかるのに対して、 スペックが低くなるとさらに時間がかかってしまう、 ということも多々あります。
「処理待ち時間」ほど無駄な時間はありません。 無駄な時間を減らすため、パソコンに予算をかけることを検討して、 あとで後悔しないようにしてください。
ちなみに、3ds Maxが快適に動くパソコンの推奨スペックについては、 別のページでまとめています。
よかったらそちらもあわせてご覧ください。
3ds Maxの推奨スペックはコレ!失敗しないパソコンの選び方
3ds Maxにおすすめのパソコンも紹介していますので、 興味のある方はぜひそちらものぞいてみてください。
3ds Maxライセンス
3ds Maxのライセンス料は、 サブスクリプション形式になっています。
- 1カ月のサブスクリプション
- 1年間のサブスクリプション
- 3年間のサブスクリプション
長期間のサブスクリプションを一括で購入することにより 割引率も多くなる仕組みです。
例えば、1か月ライセンスに比べて、1年間ライセンスは34% 低いライセンス料で使えます。
建築パースの独学で使うライセンスでおすすめなのは、 1年間のサブスクリプションライセンスです。
理由としては、 独学をして自分の作品を作れるようになるのに半年~1年間くらいかかるためです。
特に建築パース制作での就職を目指している方にとっては、 自分の作品を作って企業にPRする必要があります。
その作品を作成するのにも、けっこうな時間がかかります。 ある程度スキルを習得しても、作品作りには作業時間がかかるわけですね。
スキル習得時間とPR向けの建築パース作成時間をあわせて、 1年間が適当だと私個人的には感じています。
3ds Maxのライセンスについては、 別のページでまとめていますので、 よかったらそちらもあわせてごらんください。
3ds Max・3DCGソフトのライセンス比較!おすすめはどのソフト?
Photoshopライセンス
続いて、Photoshopライセンスについてです。
「え?建築CGパースなのになぜPhotoshopが必要なの?」 と思う方も少なくないと思います。
なぜPhotoshopが必要なのか? Photoshopの主な使い方は「テクスチャの作成」になります。
壁紙、床、外壁材、小物の柄、外構周りなど、 テクスチャを使う場所はけっこう多いのです。
テクスチャは、WEBで探せばいくつか無償でダウンロードできますが、 意外に欲しい素材がないことが多いです。
つまり、自分でテクスチャ作成することも多々あるわけですね。 自分の建造物に合ったテクスチャ作りでPhotoshopが必要なのです。
「他のペイントツールでよくない?Photoshopじゃないといけないの?」 という疑問も浮かぶかと思いますが、 結論から言うと「他のペイントツールでも問題ありません」。
ただ、Photoshopはテクスチャ作りに便利な機能があって、 作業効率がかなり高いのです。
例えば、柄物の壁紙のパターンを作成するのに 上下左右で規則性を揃えないと、テクスチャを貼り付けた時に 不自然になってしまうことがあります。 Photoshopではこれをスタンプツールなどを使って「均す」ことができるわけです。
Photoshopでテクスチャ作りって、どんなことをするのか? については、 フリーランスの高畑真澄さんの解説動画でわかりやすく説明しています。 一度見ていただくと、Photoshopでどういうことをするのかがわかると思います。
こういう作業効率の面もあって、 Photoshopは必須のアイテムだと思っています。
3ds Maxの建築パース入門書
最後のアイテムとしては、 「3ds Maxを使った建築パースの入門書」です。
建築パースを作成するので 最初から建築パースを題材にした入門書をおすすめします。
キャラクターデザインを題材にした入門書だと、 なかなか建築パースと結びつかなくなったしまうことがあるためです。
また、独学の材料として書籍がおすすめなのは、 3ds Max向けのWEBコンテンツが少ないこともあります。
3ds Maxは建築系ではシェアの高いCGソフトですが、 動画コンテンツや作成手順が載っているサイトが少ないのが現状です。
なので、建築パース作成の一通りの手順が載っている入門書が 手元にあることでスムーズに独学を進められるわけですね。
さて、3ds Maxの入門書の価格ですが、おおよそ5000円になります。
内容によって価格差はありますが、 平均的に5000円前後くらいになっています。
3ds maxの入門書については、 別のページでまとめていますので、 よかったらそちらもあわせてごらんください。
3ds Max入門書・初心者向け!3DCG独学におすすめの本
まとめ
「3ds Maxで建築パースの独学に必要な4つのアイテム」 についてのまとめです。
3ds Maxを使った建築パースの独学には 4つのアイテムが必須。 「3ds Maxの推奨スペックを満たすパソコン」 「3ds Maxサブスクリプションライセンス」 「Photoshopサブスクリプションライセンス」 「建築パースを題材にした3ds Max入門書」
独学に必要なアイテムをそろえるのに、 おおよそで55万円の費用がかかる。
ただし、学生は3ds Maxライセンスが1年間無料なので、 おおよそ27万円になる。
パソコンは、テクスチャを多く貼っても動作が遅くならずに、 レンダリングを高速にできるスペックがおすすめ。
3ds Maxライセンスは1年間のサブスクリプションライセンスがおすすめ。 スキル習得と作品制作で1年間が適当な時間のため。
Photoshopはテクスチャ作成に必要。 他のペイントツールでも作成可能だが、効率が悪く テクスチャ作りが結構難しいのPhotoshopがおすすめ。
3ds Maxの入門書は 建築パースを題材にした入門書がおすすめ。 建築パースを題材にした動画などのWEBコンテンツは まだ少ないので書籍が有効。
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