Maya、3ds Max、Blenderの入門書を紹介
こんなことが知りたい
「Maya、3ds Max、Blender、ZBrushの入門書を知りたい」
「3Dモデリングの基礎を学べる初心者向けの本を知りたい」
ここでは、3DCG初心者の方に向けて 「3DCG学習のおすすめ入門書」を紹介しています。
Maya、3ds Max、Blender、ZBrushの各ソフト向けに、 Amazon、楽天で評価の高い入門書をピックアップして紹介します。
目次
Maya入門書
Mayaの基本的な機能の説明から、 キャラクターモデリングを一通り体験しながら進める本を紹介しています。
Autodesk Maya トレーニングブック
ターゲットとしては、 初心者から中級者に向けた内容になっています。 3DCGを全く知らない人~少しモデリングができるようになった人に向けて、 CG作成の流れを確認しながらMayaの機能を説明しています。
ただし、少し3DCGの知識がある方にとっては、 「必要な部分を網羅していない」という指摘があるコメントが目立ちます。
入門書なので、浅く広くMayaの機能を説明している本のようです。
それでもAmazonの評価がかなり高いです。
Mayaベーシックス3DCG基礎力育成ブック
ターゲットとしては、初心者向けの内容になっています。 NURBS機能を使ったモデリング、ポリゴンモデリング、 カメラ、ライティング、レンダリングの操作方法が載っている本です。
「モデリングで必要な基本操作」を説明しているので、 初心者のためのリファレンス本といったところでしょうか。
Kindle版があり、サンプルが無料で読めます。 画面の基本操作とオブジェクトの基本操作まで読めるので、 そこで自分に合うかどうかを見極めることができるかと思います。
Autodesk Mayaキャラクターモデリング造形力矯正バイブル -へたくそスパイラルからの脱出! !
Autodesk Mayaキャラクターモデリング造形力矯正バイブル -へたくそスパイラルからの脱出! ! -
ターゲットはCG作成をやったことがない初心者の内容になっています。 3Dキャラクターモデリングを題材にして、 キレイに作るためのノウハウを解説しています。
キャラクターの顔を作成する過程で、 Mayaのこの機能を使うとより質が上がる、 というような切り口で解説している本です。
3ds Max入門書
3ds Maxの入門書で日本語で書かれたものはとても少ないのが現状です。 評価が高くわかりやすい本は主に英語で書かれているものが多いです。
その中でも、日本語で書かれた入門書と、 リファレンス本でユーザー評価の高いものをピックアップしました。
世界で一番やさしい 3ds Max 建築CGパースの教科書
20年以上建築パース作成を仕事にしている 高畑真澄さんのノウハウが詰まった3ds Maxの入門書です。
ターゲットは3ds Maxを触ったことがない初心者です。 建築パース制作を題材にして、 3ds Max基本操作から建築CGパース特有の使い方ノウハウと、 レンダリングまでを解説しています。
高畑真澄さんの動画解説を本にしたもので、 内容はほぼ同じです。
動画よりも手元で本を見ながら学習を進めたい方におすすめです。
ちなみに動画はこちらです。
やさしい3ds Max -はじめての建築CG-・AREA JPAN公式サイト
世界一わかりやすい 3ds Max 操作と3DCG制作の教科書
世界一わかりやすい 3ds Max 操作と3DCG制作の教科書
ターゲットは、これから3ds Maxを始める初心者です。 3DCGを全く触ったことがない人が初めて手にする本という感じでしょうか。
内容は、3ds Maxの基本操作が半分あり、 残り半分はじっさいに簡単なモデリングをしていく流れになっています。
モデリング、リギング、アニメーション作成、レンダリングの基本機能を 浅く広く説明しています。
Autodesk 3ds Max Autodesk 3ds Max Design ビジュアルリファレンス2
Autodesk 3ds Max Autodesk 3ds Max Design ビジュアルリファレンス2
ターゲットは、3ds Maxの初心者から中級者です。 3ds Maxにはどういう機能があり、どうやって使うかが載っている リファレンス本です。
この本を読めば3Dキャラクターが作れるようになる、 というものではありません。
自分である程度3ds Maxを触ってみて、 「これどういう機能を使えばいい?」「どうやって設定するんだっけ?」 を解決するための本になります。
Blender入門書
Blenderは、ユーザーは多いものの、日本語の入門書は限られています。 洋書ではいくつか評価が高くわかりやすい本があるのですが、 日本語の参考書は少ないのが現状です。
その中でもAmazonで評価の高い入門書をピックアップしました。
今日からはじめる Blender 3入門講座
ターゲットはBlenderを触ったことがない初心者向けです。 3DCGの基礎をBlenderを使いながら習得できる入門書です。
Blenderのインストール方法から基本操作、モデリング、マテリアル、 レンダリング、アニメーション作成と 一通りの説明が載っています。
じっさいに作品を作りながら基礎力を上げる内容になっています。 「ワイングラス」や「アザラシ」などの簡単な3Dモデルから作成していき、 後半では「人のキャラクター」を作成していきます。
私自身もこの本でBlenderを勉強しました。 もう少し詳しく解説したページがあるので、 興味があればそちらもあわせてご覧ください。
ていねいに学ぶ Blender モデリング入門
ターゲットはBlender初心者です。 Blenderの基礎である「モデリング」に注力して解説している本です。
Blenderのインストール方法から基本操作を学び、 そのあと「ウサギのキャラクター」や「コーヒーカップ」 「ケーキ」などをモデリングしながら基本機能を学習していきます。
VTuberのウワンさんが書いた本なので、 YouTubeで関連動画も一緒に見ながら 学習することができるのがうれしいところです。
Blenderで作るキャラクターモデリング入門実践ガイド
ターゲットは、一通りBlenderの機能を把握した初心者です。 「基礎知識はついたので、これからしっかりしたキャラクターを作りたい!」 と思っている方に向けたモデリングのチュートリアル本です。
手順書の通りに操作をしていき、 表紙に描かれているキャラクターを作っていく内容になっています。
Kindle版もあるので、 一度サンプルをダウンロードして自分に合うかを確かめるのがおすすめです。
ZBrush入門書
ZBrushCore超入門講座
はじめてZBrushを触る人向けの超入門書です。
ZBrush開発元公認のインストラクター福井さんが、 画像を織り交ぜながら丁寧に解説しています。
ZBrush CoreのUIをベースに説明しているので ZBrushとは若干操作画面の見た目が違いますが、 すぐに対応できます。
Kindle版は紙の本よりも半額程度安いので、 断然お得です。
ZBrush Basic Guide 日本語版:ZBrushの基礎を学んで3DCGモデリングを始めよう
ZBrush Basic Guide 日本語版:ZBrushの基礎を学んで3DCGモデリングを始めよう
ZBrushで何ができるか、を端的にまとめた 機能の解説本です。
ボリュームも少なく30ページ程度でまとめられているので、 まずはZBrushの概要を知りたい方が読む本です。
ちなみにKindle Unlimitedに入っていれば読み放題です。
作って覚える! ZBrushフィギュア制作入門
ZBrushをある程度使えるようになった人向けの 「じっさいに作ってステップアップするための本」です。
はじめてZBrushを使う人には、少し難しい内容になっています。 例えば、「このブラシをかけて調整する」と書いてあるけれども、 そのやり方は知っているのが前提でフィギア作成が続いていきます。
他の超入門編を読んでZBrushに慣れたあとに読む本です。
ZBrushでメカを作る!ZModeler超入門講座
ZModelerにフォーカスしたモデリング入門書です。
本に書いてある通りのステップを踏んで作っていけば、 目標の作例まで作ることができます。
かなり丁寧にページ数を使って書かれています。 そのため、初心者のつまづきを極力減らして 進めることができるような内容構成になっています。
3DCGを効率的に学ぶためのコツ
3DCGを習得するには、 かなりの時間を費やす必要があります。
そのため、できるだけ効率的に学ぶことを心掛けないと、 挫折をするキッカケになってしまいます。
3DCGを学習するコツとしては、 この3つのことをいつも提案しています。
- 入門書は必ず手元に1冊置いておく
- 動画コンテンツも併用する
- 入門書の次のレベルの本も購入して実践する
仕事でカスタマーサポートをしているときに、 お客さんにいつも提案しています。
本は必要ない!という方もいるかもしれませんが、 基礎的なことが書かれた本が手元にあると、 すぐに読み返せるので効率がいいのです。
紙の本でもKindle版でも、どちらでも問題ないと思います。 初心者は何度も何度も同じことを見返すので、 アクセスしやすい本が便利なわけですね。
また、動画コンテンツも必ず併用してください。
文字だけで伝わらない微妙なニュアンスは、 動画の操作画面の方が圧倒的に理解しやすいです。
しかし、動画だけで学習すると、 見返したいところがすぐに出てこないので、 どうしても学習の効率が悪くなります。
ですので、本と動画は必ず併用して欲しいわけです。
そして、3つ目は入門書の次のステップの本も購入して、 実践しながらスキルを磨いて欲しい、ということです。
入門書や入門動画を観て、ある程度のスキルがつくと、 次のステップに行かずに「失速してしまうこと」がよくあります。
基礎知識がついているので、 「自分はかなりスキルがついている」と思ってしまうことが多いです。 しかし、じっさいにキャラクターをモデリングしてみると、 思うようにいかないことが多いのです。
ここで、実践レベルに近づくためには、 入門書よりややレベルの高い本や動画コンテンツを見て、 じっさいに作品を作ってみてスキルを上げていくことが必要です。
そのための参考書と、参考になる動画を手に入れることが必須なのです。 そして、本に書かれていることや、動画で解説していることを 真似することが重要です。 これが効率よくスキルを上達させるコツです。
ぜひ、あなたもこの3つのことを実践してみてください。 きっとハッピーな3DCGライフが送れます。
3DCG独学におすすめのパソコン
当サイトでは 3DCG作成向けにおすすめのパソコンも紹介しています。
3DCG初心者に適しているスペックのパソコンを中心に デスクトップとノートパソコンを厳選しています。
Maya、3ds Max、Blender、ZBrushが快適に動くパソコンをお探しの方は、 こちらもあわせて参考にしていただければ嬉しいです。
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