Maya独学に必要なものを紹介
こんなことが知りたい
Mayaの独学には何が必要?
どれくらいお金がかかる?
ここでは、Mayaを独学しようと考えている方に向けて 「Mayaの独学に必須なアイテム」と「独学にかかるおおよその費用」 について解説します。
「機材は何が必要?」 「教材は本?動画?何を使えばいい?」 3DCGをこれから学ぶ人が気になる疑問に答えていきます。
あなたの情報収集の参考になれば幸いです。
目次
Maya独学に必要な3つのアイテム
Mayaの独学で必ず必要になるアイテムは、 つぎの3つになります。
- Mayaの推奨動作環境を満たすパソコン
- Mayaライセンス
- Mayaの入門書
「パソコン」「Mayaソフト本体」「教材書籍」がないと 独学を始めることができません。
さて、この3つのアイテムを準備するための費用ですが、 おおよその値段は下の表のような感じです。
独学にかかる費用
パソコン |
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---|---|
ライセンス |
2023年11月現在の価格 |
入門書 |
|
パソコンは、3Dモデリングとアニメーションがサクサク動いて、 約4年間買い替えなくても問題ないようなスペックだと、 おおよそ25万円程度になります。
Mayaのライセンスは、 独学や駆け出しのフリーランス向けの安価なライセンスである 「Maya Indie」がベストです。
そして、初めてMayaを触る人向けの入門書籍が おおよそ5000円します。
合計でおおよそ30万円弱の費用が必要になります。
ただし、 学生の場合は、Mayaのライセンス料が1年間無料です。 そのため、 「学生が独学する場合は、おおよそ25万円強」になります。
それぞれのアイテムについて このあともう少し詳しく説明していきます。
Mayaの動作スペックを満たすパソコン
まずはMayaを動かすためのパソコンです。 3DCGソフトを扱うパソコンは、 一般のパソコンと比べるとスペックの高いパソコンが必須になります。
特にMayaを独学して就職や転職を目指しているならば、 キャラクターのモデリングからアニメーション作成、 そして映像出力が滞りなくできるスペックがおすすめです。
その理由は、仕事で使うスキルを身につけるには、 ある程度の規模の3DCGキャラクターやアニメーションを 作成する必要があるためです。
つまり、 ある程度の規模の3Dモデルや、少し長めのアニメーションを作成するには、 ハイスペックなパソコンが必要になるわけですね。
例えば、クリエイターの就職、転職活動をするためには 「ポートフォリオ」というあなたが作った作品例を準備する必要があります。 作品例は3Dキャラクターや短編アニメーションを指します。
このポートフォリオはあなたがどういったスキルがあるかを 見極めるための「クリエイターとしての履歴書」と言っても 過言ではありません。
このポートフォリオは通常、ある程度の規模の3DCG作品になります。 これをストレスなく作れるスペックのパソコンが必須になるわけです。
具体的なパソコンの種類ですが、 NVIDIAやAMDの専用グラフィックスがついている 25万円前後のワークステーション、ゲーミングPC、 クリエイターパソコンが必要です。
Mayaのパソコンスペックについては、 別のページにまとめていますので、 興味のある方はそちらもあわせてごらんください。
Mayaライセンス
続いては、「Mayaソフトウェア本体」です。 Mayaを使うにはライセンスが必要になります。
独学をするためのライセンスですが、 「学生」と「学生以外」で価格が異なります。
まず、中学、高校、大学、専門学校の学生は 独学の目的であればMayaを無償で使うことができます。
1年間ごとのサブスクリプションライセンスになっていますが、 学生の間は無償でアップデートできます。 中高であれば3年間、大学であれば4年間、専門学校であれば2年間 ライセンスを更新すれば無償で使い続けることができます。
続いて「学生以外」ですが、 社会人やフリーターの場合は独学目的であれば 「Maya Indie」という低価格のライセンスを使うことができます。
Maya Indieは「通常版Maya」の機能制限がついているライセンスです。 ただし、制限されている機能は上級者が使う機能に限定されているため、 独学目的であれば何の支障もありません。
また、条件付きではありますがMaya Indieは商用利用も可能です。 つまり、フリーランスの方も使っているライセンスです。 Maya Indieの使用条件は次の通りです。
- クリエイティブ制作業務による年間収入が1500万円未満であること
- 100,000米ドル未満のプロジェクトで使うこと
- 1人のユーザーまたは1つの組織につき、 1つのサブスクライセンスで使うこと
どちらにしろ、独学で使う場合はこの条件を満たすので、 価格の安いMaya Indieを使うことのがお得です。
Maya Indieの詳しい説明や購入場所は、 Autodesk公式サイトに載っています。 そちらもあわせてご覧ください。
Maya入門書籍
独学に欠かせないアイテムのひとつの最後は、 Mayaの入門書です。
Mayaは3DCG業界のスタンダードでユーザーも多いため、 動画コンテンツや初心者向けブログも多々あります。 しかし、独学を始めるには、 入門書は圧倒的に効率よく学習することができるのでおすすめです。
理由としては、 教育の場でも教えているクリエイターや、 現場で活躍しているクリエイターが書いた本があるからです。
例えば、 上の写真で出ている「Maya ベーシックス」という入門書は 長年教育現場で教えている「伊藤克洋」さんのノウハウが詰まった 本になっています。
普段、ご自分の塾やセミナーで教えている内容を 書籍化したものなので、 「まず習得しなければいけないスキルが何なのか」を 迷うことなく学習できるわけです。
こういう理由からも 独学を始めるときに必ず入門書を手元に置くことをおすすめしています。
ちなみに、他のMaya入門書についても 別のページでまとめていますので、 よかったらそちらもあわせてごらんください。
まとめ
「Mayaの独学に必要なものはコレ!3つの必須アイテム」 についてのまとめです。
Maya独学に必要なアイテムは3つ。 「Mayaの推奨スペックを満たすパソコン」 「Mayaサブスクリプションライセンス」 「Maya入門書、参考書」
パソコン、ライセンス、書籍を合わせると、 かなりの費用が必要になる。
学生はライセンスが無償で使える。 社会人やフリーターはMaya Indieが低価格でおすすめ。
Maya用のパソコンは、 Mayaの機能が一通り動く ワークステーション、ゲーミングPC、クリエイターパソコンがおすすめ。 NVIDIA、AMDの専用グラフィックスがついているパソコンが必須。
Maya入門書は教育のプロが書いている本が多いので、 効率的に学習することができる。
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