VRシステム開発に必要なものはコレ!4つのアイテム

VR開発に必要な機材とソフトを解説

VRシステム開発に必要なものを解説

こんなことが知りたい

VR開発には何が必要?

必要なVR機材と開発環境は?

ここでは、VR開発を考えている方に向けて 「VRシステムの開発に必要な機材とソフト」を紹介しています。

大学での研究開発でVRシステムを考えている学生や、 企業で初めてVRにチャレンジしてみようと考えている方など、 初心者向けの内容を解説していきます。

VR開発の「はじめの一歩」として 役立ててもらえればうれしいです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事
  • 2022年からVR部署の管理職
  • 法人向けVRを扱う

詳しい紹介はこちら 「自己紹介」

目次

VR開発に必要な4つのもの

VR機器は拡張性が高く作られているので、 一般ユーザーでも比較的簡単に システム開発ができるようになっています。

そんなVRシステムを開発するためには、 次の4つのモノが必要になります。

  • ヘッドマウントディスプレイ
  • パソコン
  • 3Dビューワ
  • 開発環境

まずはVR機器で欠かせないもの、 ヘッドマウントディスプレイです。 VRゲーム用のヘッドマウントディスプレイが注目されがちですが、 開発向けのヘッドマウントディスプレイも数多く販売されています。

そして、開発で最も重要なのがパソコンです。 システムを安定して動かすために CPU、グラフィックボード、メモリがバランスよく高スペックなものを 選ぶ必要があります。

3DビューワもVR開発では欠かせません。 VRコンテンツを表示するためのソフトウェアで VR機器と連携の取りやすいものを選ぶ必要があります。

最後にプログラミングするための開発環境です。 開発環境とは「ソフトを作るためのソフト」です。 3DビューワやVR機器と連携しやすい開発環境を選ぶ必要があります。

このあと、この4つについて もう少し詳しく説明していきます。

ヘッドマウントディスプレイ

VR開発で必要なモノの1つ目が 「ヘッドマウントディスプレイ」です。

開発のためのヘッドマウントディスプレイ選びで重要なポイントは、 「開発のための技術情報が豊富かどうか」です。

その理由は 「開発のための技術情報が少ないと、開発スピードが遅くなるから」 です。

ヘッドマウントディスプレイメーカーからの技術情報はもちろん、 一般の人がブログやYouTubeでアップしている技術ノウハウの数も かなり重要になってきます。

例えば、Meta QuestシリーズやHTC VIVEシリーズは、 ヘッドマウントディスプレイの草分け的存在なので 日本のユーザーも多く、たくさんの技術ノウハウがWEBにアップされています。

先人のノウハウを参考にすることで つまづきも少なくなり、 比較的スムーズに機能を実装できるわけですね。

ヘッドマウントディスプレイはスマホ用の安価なものや 動画観賞用のものなど 開発に不向きなものもあります。

開発に向いているおすすめのメーカーは、 次の5メーカーです。

おすすめメーカー

  • Meta
  • HTC
  • PICO
  • Varjo
  • FOVE

これらメーカーの 「開発におすすめのヘッドマウントディスプレイ」についても 別のページでまとめています。 もし興味があれば、そちらも合わせてご覧ください。

研究開発におすすめのHMD・厳選!おすすめHMD 11選

また、開発に使うヘッドマウントディスプレイの選び方については、 別のページでもまとめていますので、 興味があればそちらも合わせてご覧ください。

VR研究で使うHMD選び3つのポイント

パソコン

VIVEとパソコン

VR開発で必要なモノの2つ目が「高性能パソコン」です。

VRシステム開発においてパソコンが最も重要です。 高性能なスペックが必須で、 具体的には「ワークステーション」もしくは 「中程度スペック以上のゲーミングPC」がおすすめです。

その理由は 「VRではリアルタイムのフィードバック処理が必要になるため」と 「3DCGの高速表示が必要になることが多いため」 です。

例えば、VRの研究開発や法人向けシミュレーションVRを開発するときには、 自分が動いた動作をリアルタイムにVRコンテンツに反映させる仕組みが 必須になってきます。 そうしないと、現実との差が大きくなってしまうためです。

そういうリアルタイム性を高めるためには、 CPU、グラフィックボード、メモリのスペックが高い必要があります。 スペックが足りないと遅延が大きくなり 「違和感」を感じてしまうわけです。

また、学術研究や企業向けシミュレーションでは、 リアリティを求めるために高精細な3DCADや3DCGデータを使うことも少なくありません。

この高精細な3DCADや3DCGデータを高速に表示するには、 高性能なCPUとグラフィックボードが必須になります。

そんな高性能なCPU、グラフィックボード、メモリを搭載しているのが、 「ワークステーション」もしくは 「中程度以上のゲーミングPC」になるわけです。

こういう理由で、 VR開発用のパソコンにはワークステーションか 中程度以上のゲーミングPCをおすすめしています。

ちなみに、 学術研究や法人向けのVR開発におすすめのパソコンも 別のページで紹介しています。

もし、興味があればそちらも合わせてご覧ください。

研究・産業用VRにおすすめのパソコン・厳選!おすすめVRパソコン10選

3Dビューワ

VR開発で必要なモノの3つ目が「3Dビューワ」です。

3DビューワはVRコンテンツを表示するためのソフトウェアで、 「ヘッドマウントディスプレイと連携しやすい」必要があります。

その理由は 「開発スピードを上げるため」 です。

例えば、HTC VIVEシリーズのヘッドマウントディスプレイは、 3DビューワのUnityとUnreal用に開発ツール(SDK)が用意されています。

また、どのようにプログラミングすればいいのかを示す 「サンプルプログラム」もあります。 これら開発ツールとサンプルプログラムがあることで、 開発しやすくなり、システム開発のスピードも上がるわけです。

この3Dビューワが市販のソフトであったり、 自分たちの独自ソフトであったりすると 自分たちで独自の技術ノウハウを構築していかなければいけません。 つまり、開発スピードも遅くなるわけです。

こういう理由で、 ヘッドマウントディスプレイと連携しやすい 3Dビューワがおすすめです。

具体的によく使われる3Dビューワは 次の2つです。

よく使われる3Dビューワ

  • Unity
  • Unreal

特にUnityとUnrealは、 ほとんどのヘッドマウントディスプレイと連携が取りやすいように 開発ツールが対応しています。

開発環境

VR開発で必要なモノの4つ目が 「開発環境」です。

開発環境とは、「ソフトを作成するためのソフト」です。 他の呼び名としては「統合開発環境」とか「IDE」などと呼ばれています。

開発環境は3Dビューワと連携しやすく、 さらにヘッドマウントディスプレイとも連携しやすい必要があります。

これは 開発環境のなかで ヘッドマウントディスプレイの開発ツール(SDK)を使って 3Dビューワとともにプログラミングしていく必要があるためです。

例えば、 HTC VIVEシリーズの開発ツールを使って、 UnityにVRコンテンツを作る場合、 開発環境はVisualStudioでプログラムコードを書いていくのが主流です。

開発環境であるVisulaStudioはUnityに対応しています。 また、HTC VIVEシリーズの開発ツールも VisulaStudioに対応しているので 3つとも連携して同じ開発環境のVisulaStudioで開発ができるわけです。

このように、 「ヘッドマウントディスプレイ」 「3Dビューワ」 「開発環境のソフトウェア」がすべて連携できて 初めて開発ができるようになります。

ちなみに、Unity、Unrealの どちらにも対応しているのがVisualStudioです。

UnityではC#言語を使ってVisualStudioでプログラミングをします。 「デバッグ」という、どこで不具合が生じているかを発見する機能は VisualStudioがないと難しいので、 開発環境はほぼVisualStudioが選ばれます。

Unrealもほぼ同じ理由でVisualStudioを使います。 ただ、使う言語はC++言語です。

VRにおすすめのパソコン

当サイトでは VR向けにおすすめのパソコンも紹介しています。

パソコンメーカー別に ローエンドからハイエンドまでのノートパソコンと デスクトップパソコンを提案しています。

VR用のパソコンをお探しの方は、 そちらもあわせて参考にしていただければ嬉しいです。

厳選!おすすめVRパソコン10選

まとめ

「VRシステム開発に必要なものはコレ!4つのアイテム」 についてのまとめです。

VR開発に必要なものは次の4つ。 「ヘッドマウントディスプレイ」「高性能パソコン」 「3Dビューワ」「開発環境ソフト」

ヘッドマウントディスプレイは、 法人向けの有名メーカーを選ぶのがおすすめ。 一般ユーザーによる開発情報ノウハウが WEBに豊富なため。

パソコンはワークステーションもしくは、 ミドルエンド以上のゲーミングPCがおすすめ。

3Dビューワはヘッドマウントディスプレイと連携 しやすいものを選ぶのがおすすめ。

開発環境は3Dビューワ及び、ヘッドマウントディスプレイの 両方と連携が取れるソフトウェアがおすすめ。

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