VR研究で使うHMD選び3つのポイント

VR研究用に使うHMD選びのポイントを解説

VR研究用に使うHMD選びのポイントを解説

こんなことが知りたい

研究で使うHMDの選び方を知りたい

ここではHMDを検討している研究者に向けて 「研究用途で使うHMDの選び方」を解説しています。

これからVR研究を始める学生や研究者が HMD購入前に知っておいた方がいい情報をまとめています。

あなたのHMD選びの参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事
  • 2022年からVR部署の管理職
  • 法人向けVRを扱う

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目次

研究用HMD選びのポイント

HMDはパソコンと同様に価格がけっこうするので 購入で失敗したくないVR機器です。

そこでHMD選びで失敗しないために、 「研究で使うHMDを選ぶときのポイント」を挙げました。

  • 研究に必要な機能があるか
  • 開発のしやすさ
  • 他の機器との連携ができるか

研究開発においては 「機能」「開発環境」「他機器との連携」は とても重要なポイントです。

ここから各ポイントについて 説明していきます。

研究に必要な機能があるか

まずHMD選びのポイントの1つ目は 「研究目的を達成するための機能がHMDに備わっているか」 です。

もし、HMDに必要な機能がついていない場合、 その機能がついている別のHMDを購入するか、 もしくは自分で開発しないといけないません。

余計な出費になりますし、時間も無駄になってしまいます。

例えば、HMDの頭の動きだけではなく、 全身の動きも必要であれば、 オプション機能が必要になります。

具体例を出すと、全身データはHTC VIVEの「トラッカー」 というオプション商品が必要になります。

また、頭とコントローラーだけで全身の動きに対応していないHMDもあります。 失敗しないためにも しっかりと機能があるか調べてから購入する必要があります。

その他にも視線データが必要ならば、 アイトラッキング機能がついているHMDを選ぶ必要があります。

あとからアイトラッキング機能だけ追加することはできないので、 HMDを購入段階で機能がついているか確認する必要があります。

このように、 HMD購入前に「どのような機能がついているか」を しっかりと調査することが HMD選びで失敗しないポイントです。

開発のしやすさ

HMD選びのポイントの2つ目は 「開発がしやすいかどうかを見極めること」 です。

研究開発において、 開発するための環境や情報が整っていることは とても重要なことです。

なぜならば、 「VRコンテンツを独自にプログラミングする必要があるため」 です。 つまり、既存のコンテンツでは機能が足りないことが多いわけです。

例えば、 研究で使うためのデータとして、 身体の動きとHMD画面の両方が必要になることもあります。

HMD画面の録画は既存機能としてありますが、 身体の動きのデータの保存機能はないことが多いです。

その場合、開発ツールのSDKを使って 独自に自分でプログラミングをして機能追加をします。

そこで重要になってくるのが開発環境です。 UnityやUnrealを使って開発できるのか? それともAndroidなのか? Windowsを使ってプログラミングができるのか? 慣れ親しんだ環境であれば開発スピードもあがるためです。

また、「開発するための情報が簡単に探せるかどうか」も 開発の難易度に関わってきます。

HTC VIVEやMeta Quest2といった有名どころは、 個人ブログやメーカーが出しているWEBコンテンツから 簡単に開発ノウハウを探せます。

しかし、海外メーカーやユーザー数が少ないHMDメーカーだと 情報が少なくて苦戦するリスクもあります。

このような理由から、 開発のしやすさをしっかりリサーチして HMDを選ぶことをおすすめしています。

他の機器との連携ができるか

HMD選びのポイントの3つ目は 「他の機器との連携ができるか」 です。

VR研究において HMDの画面データと共に、 他の機器のデータも取りたい場合も多々あります。

そのため、 HMDと連携して同時計測できるか仕様なのかが 重要になることがあります。

例えば、 VRでアイトラッキングデータと一緒に 脳波データも同時に取りたいことも多くあります。

視線と脳波は関連性が高く、 同時にデータを取りたいという研究者が多いのです。

そのときに、HMDのアイトラッキングと脳波計測機器が連携して 同時に取れるシステムがあれば、 対応しているHMDと脳波機器を購入すれば 無駄がないわけですね。

ちなみに、 脳波計とHMDの連携については、 別のページでまとめています。 興味があればそちらも合わせてご覧ください。

VR研究で使える脳波計とHMDはコレ!

その他にVR研究でよく需要があるのは、 呼吸や心電といった生体信号との連携です。

もし、自分のVR研究で生体信号が必要であれば、 HMD画面の録画と生体信号の波形データを 連携して同時に記録するシステムを探してみてください。 なければ、独自にあなたが開発する必要があります。

そのときに生体信号機器の開発ツールがあるかどうかと、 HMDの開発ツールが連携できるかどうかを 事前に調べてから購入する必要があります。

こういう理由で、 事前に他の機器との連携を調べておくことが 重要なポイントになってきます。

VR研究におすすめのパソコン

当サイトでは VR研究におすすめのパソコンも紹介しています。

パソコンメーカー別に ローエンドからハイエンドまでのノートパソコンと デスクトップパソコンを提案しています。

VR用のパソコンをお探しの方は、 そちらもあわせて参考にしていただければ嬉しいです。

厳選!おすすめVRパソコン10選

まとめ

「VR研究で使うHMD選び3つのポイント」 についてのまとめです。

VR研究用HMD選びのポイントは 3つあります。

「研究の目的が達成できる機能がついているか」 「開発が容易にできるか」 「他の測定器と連携ができるか」

研究に必要な機能がなければ、 独自開発や他のHMDへの買い替えが必要になるため、 必ずチェックしてから購入することがおすすめ。

開発のための情報が少ないと 開発難易度が高くなるため、 事前に調べておくことが重要。

HMDデータだけではなく、 他の機器データも同時収録が必要になることがあるため、 事前に調べておくことがポイント。

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