VR研究で使える脳波計とHMDはコレ!

VR研究で実績のある脳波計とHMDを紹介

VR研究で実績のある脳波計とHMDを紹介

こんなことが知りたい

脳波計と一緒に使えるHMDは?

VR研究で実績のある脳波計は?

ここでは、 VRで使える脳波計とHMDを探している研究者に向けて 「脳波計といっしょに使えるHMD」 を紹介しています。

HMDと脳波計を同時に使うと、 装着のときに邪魔になることが多いです。

そのHMDの形状を考えた簡易的に使える脳波計を 紹介していきます。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事
  • 2022年からVR部署の管理職
  • 法人向けVRを扱う

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目次

VRで実績のある脳波計

脳波計は医療機器が多く、 使い勝手の部分で少し大掛かりになるイメージを持っている方も 少なくありません。

しかし、VRではHMDをつけることが多いので、 簡易的につけられる脳波計が向いてます。

そんな簡易的につけられて、 よく論文などで使われている脳波計メーカーは、 以下の2メーカーが有名です。

  • Neurosky
  • NeU

各メーカーについて、 説明していきます。

Neurosky

Neuroskyはアメリカの脳波計の機器メーカーです。 日本法人もあり、 脳波計の販売とサポートをしています。

VR研究でよく使われる Neuroskyの脳波計は「MindWave Mobile」という商品です。

Neurosky 脳波計・Neurosky公式

特長としては、 「低価格」と「開発ツールがある」ことです。

アメリカのAmazonですが、 110ドル弱で脳波計が手に入ります。

また、フリーの開発ツールキットがあり、 Windows、Mac、iOS、Android向けに プログラムを開発することができます。 開発ツールはNeuroskyのショップからダウンロードできます。

Neurosky Store Dveloper Tools・Neurosky公式

NeU

NeUは東北大学と日立ハイテクが起ち上げた 日本の脳波計の機器メーカーです。

ニンテンドーで有名な「脳を鍛える大人のトレーニング」の 川島隆太教授が取締役をしています。

VR研究でよく使われる NeUの脳波計は「HOT-2000-VR」という商品です。

VR-HMD視聴中の脳活動を計測する『HOT-2000-VR』を研究市場向けに提供開始・NeU公式

特長としては 「国産」であることと「連携したことがあるHMDが多いこと」があります。

国産の大きなメリットは、 やはり購入前の相談ができることや サポートの安心感があります。

また、じっさいに色々なメーカーのHMDと同時計測した実績が多いのも メリットの一つです。

価格は公開されていないので、 NeUに問い合わせる必要があります。

脳波計と連携できるHMD

続いて、NeuroskyとNeUの脳波計と連携できるHMDを 実績別に見ていくことにします。

NeUの脳波計とHMD

まずはNeUの脳波計と連携できるHMDですが、 NeU公式ホームページには、 5種類のHMDと同時に装着したことがあります。

VR-HMD視聴中の脳活動を計測する『HOT-2000-VR』を研究市場向けに提供開始・NeU公式

【HOT-2000】超高解像度アイトラッキング一体型VR/XRヘッドマウントディスプレイ『Varjo XR-3』のサポート開始・NeU公式

NeUが連携したことのあるHMD

  • FOVE0
  • HTC VIVE
  • Meta Quest
  • HP Reverb
  • Varjo XR-3

このHMDの中で、 例えば日本画像学会誌の投稿で使われているのは、HTC VIVE Proです。 ちなみに、NeUによる投稿です。

VRと脳活動計測・日本画像学会誌

特に注目したいのは、 脳波とよく同時に計測されるアイトラッキングのデータです。

アイトラッキングに対応しているHMDは、 HTC VIVE ProEye、FOVE0、Varjo XR-3があります。

これらHMDと実績があるのは、 とても大きなメリットになります。

Neuroskyの脳波計とHMD

続いて、 Neuroskyの脳波計と連携できるHMDですが、 公式ホームページには対応しているHMDは載っていません。

じっさいに学会論文などでHMDとNeuroskyの脳波計を組み合わせた 事例を見てみると、HTC VIVEが多いようです。

弦楽合奏団の指揮体験にフィードバック機能を備えた VR コンテンツ

脳波に基づく VR と現実での作業者の心的状態の計測と比較

HTC VIVEもNeuroskyの脳波計も 開発ツールのSDKが充実しているので、 独自にシステムを構築することが比較的簡単にできるのがメリットです。

また、Neuroskyの脳波計は価格が安いので、 「とりあえず試してみる」ことができるので、 ユーザーも多くなっています。

VRデータと脳波データの計測で気をつけること

HMDと連携できる脳波計といっても、 HMDデータと脳波計データは、両方別々に取るシステムになっています。 しかし、VR研究においてVRデータと脳波データを 同時に取る必要があります。

つまり、計測で気をつけることは、 「VRデータと脳波データを同時計測できるかどうかを 事前に調べてシステム構築しなければいけない」 ということです。

なぜなら多くの場合、研究データは VR映像と脳波計を同じ時間軸で取り、 見比べながら分析するからです。

例えば、 VR上で刺激映像を流したとき、 どのくらいの時間が経ってから脳波に影響が出たかを 調べることがあります。このとき、VRデータと脳波データは同じ時間軸で 評価しなければいけません。

また、アイトラッキングデータも同時に取っていた場合、 VR映像のどの部分を注視していたかの映像と座標データを 脳波データと一緒に分析することも重要になってきます。

このように、 「同時計測できるか」を しっかり事前に調べて購入することがポイントになってきます。

ちなみに、多くの場合は 脳波計メーカーに相談をして特注で作成してもらうか、 開発ツールのSDKを使って独自にプログラミングするか になります。

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まとめ

「VR研究で使える脳波計とHMDはコレ!」 についてのまとめです。

VRで実績のある脳波計のメーカーに NeuroskyとNeUがある。

Neuroskyの脳波計は安価で、 さらに開発ツールSDKが用意されている。

NeUは国産で、連携しているHMDが多いメリットがある。

NeUは「FOVE0」「HTC VIVE」「Meta Quest」「HP Reverb」 「Varjo」と連携した実績がある。

NeuroskyはHTC VIVEの実績がある。

VR研究での脳波計とHMDは、 同時計測ができるシステムであるかどうかをしっかりチェックするのがおすすめ。

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