アイトラッキングをVRでする方法はコレ!

VRでアイトラッキングをするには何が必要か?を解説

アイトラッキングをVRでする方法はコレ!

こんなことが知りたい

VRでアイトラッキングをするには何が必要?

VRでアイトラッキングをすると何ができる?

ここでは、VRでアイトラッキングをしたい方に向けて 「VRでアイトラッキングをするのに必要な機器」と 「アイトラッキングの使用例」 を解説していきます。

使用例については 「Vtuberやゲームなどのエンタメで使う場合」と、 「研究開発で使う場合」にわけて紹介していきます。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事
  • 2022年からVR部署の管理職
  • 法人向けVRを扱う

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目次

VR向けアイトラッキングの機材

まずは、VRで使えるアイトラッキングができる機器は 何があるのか?についてです。

VRに特化したアイトラッキング機器とは、 ヘッドマウントディスプレイ(HMD)にアイトラッキング機能を内蔵した機器になります。 商品としては下のHMDがあります。

アイトラッキングができるVR機器

  • HTC VIVE Pro Eye
  • Meta Quest Pro
  • HP Reverb G2 Omnicept Edition
  • FOVE 0

ハイエンドのHMDではアイトラッキング機能がついているのが 当たり前になってきました。

価格は15万円~30万円と幅が広いです。 ネット販売を中心に、Amazonや各メーカーのサイトから購入することができます。

ちなみに産業向けのアイトラッキングは、 100万円以上するものが主流です。 汎用的に視線データを計測する機材なので、VRには特化していません。 VRシステムに組み込むためには、 アイトラッキングメーカーに相談して、システム構築してもらう必要があります。

アイトラッキング機能がついたHMDについては、 別のページでまとめています。

もし、興味があれば、 そちらも合わせてご覧ください。

アイトラッキングができるHMDはコレ!

VRシステムの構成例

アイトラッキングをVR空間上で使うには、 下の3つのモノが必要になります。

アイトラッキングVRに必要なもの

  • アイトラッキング機能付きヘッドマウントディスプレイ
  • パソコン
  • 3Dビューワソフト

アイトラッキング機能付きのヘッドマウントディスプレイを パソコンに接続して、 3Dビューワソフトでコンテンツを表示する仕組みです。

例えば、 VIVE Pro Eyeのシステム構成では、 VIVE Pro Eyeをパソコンに接続して、 UnityまたはUnrealでVRコンテンツを表示します。

VIVEProEyeの接続例

VRゲームのように一般販売しているコンテンツは少ないです。 そのため、 アイトラッキング用のVRコンテンツは VIVE Pro Eyeの開発キットとUnityまたはUnrealを使い、 独自に開発をするのが一般的です。

機材の購入に関してですが、 VIVE Pro EyeはAmazonやパソコンメーカーのサイトから WEB経由で購入することができます。

Unity、Unrealに関しては、 一定の年商以下であれば無償で使うことができますが、 コンテンツを販売して規定の年商以上になった場合は ライセンス料を払う必要があります。

Unity各プラン・Unity公式

UNREAL ENGINEライセンス オプション・EPIC Games公式

VRシステムで使うパソコンは、 アイトラッキング機能付きヘッドマウントディスプレイの 推奨スペックを満たしたパソコンが必要になります。

VRシステムの推奨スペックを満たしたパソコンについては、 別のページでまとめています。

興味があれば、 そちらも合わせてご覧ください。

厳選!おすすめVRパソコン10選

どのような使い方がある?

一般的にVRの用途は 「ゲームやVtuber配信などのエンタメ」と 「シミュレーションなどの研究開発」があります。

アイトラッキングを使ったVRでも同じように、 「エンタメ」と「研究開発」で使い道が分かれています。

ここからは、 使用例または、提案例を少し紹介していきます。

エンタメで使う場合

まずはエンタメで使う場合ですが、 Vtuberによる配信で使うことができます。

主にできることは、 3Dアバターの「目を動かすこと」と「まばたき」ができます。

例えば、配信サービスの バーチャルキャスト では、視線データを使った配信をすることができます。

アバターに目の挙動を加えることで、 より自然な表情になります。

研究開発で使う場合

アイトラッキングで有名な研究としては、 マーケティングがあります。

マーケティングの例

商品の陳列棚を見てもらい、 どの順番で見ながら、どの商品にどれだけ注視しているのかを可視化して、 「商品配置の評価」や「パッケージの評価」に使われます。

例えば、 下の画像のようにVRの商品棚に商品を配置して、 ヒートマップで可視化するVRシステムです。

アイトラッキング商品棚

ヒートマップでは、 赤くなるほど見ている時間が長く、 注目していることを意味しています。

ちなみに、VRでは3DCGの商品棚と商品を並べます。 じっさいに商品と棚を準備しないため、 コストを減らしながら評価できるわけです。

他の似たような例では、 VR上に自動販売機を置いて、どの飲み物が目につきやすいか?を 評価することにも使われています。

アイトラッキング自動販売機

デザイン評価の例

建築業界でもVRを取り入れた研究が 盛んに行われています。

そのなかでも「デザイン設計」を アイトラッキングの視線データを用いて評価することができます。

例えば、 VR空間で高齢者施設に入ったときに 「障害物」が目に入っているかを評価します。 部屋の中の見えづらい箇所に身体がぶつかって 転倒するリスクを減らすために、設計段階で評価します。

部屋ドアと廊下の継ぎ目の部分や 階段は見やすい位置にあるか、 手すり、取っ手が目に入るか、 棚は見える位置にあるかなどを評価します。

アイトラッキング高齢者施設

じっさいに建築物を建てる前に評価できるので、 大幅なコスト削減を見込めるのは言うまでもありません。

また、このようなVRシステムで評価することにより 設計の質も向上して、付加価値の付いた商品になるわけです。

人の行動様式の例

人の認知に関する研究でもアイトラッキングがよく使われています。

通路や路面に描かれる標示が 人の動作にどのように影響するのかを探る研究で、 VRとアイトラッキングが使われることもあります。

例えば、 VR空間の床にマークだけをつけて、 人はどのような行動をとるのかを見ます。 わかりづらいマークを表示した場合や 矢印で誘導するマークを表示した場合、 視線はどこに向けてどのような行動をするのか?を見ながら評価します。

路面標示のアイトラッキング

マークを見ている時間が長ければ迷っている可能性があります。 しかし、一瞬見ただけで行動に移せれば 直感的に理解できるマークだということがわかります。

VRコンテンツとして床にマークを表示すれば、 効率よくデータがとれるわけですね。

VRにおすすめのパソコン

当サイトでは VR向けにおすすめのパソコンも紹介しています。

パソコンメーカー別に ローエンドからハイエンドまでのノートパソコンと デスクトップパソコンを提案しています。

VR用のパソコンをお探しの方は、 そちらもあわせて参考にしていただければ嬉しいです。

厳選!おすすめVRパソコン10選

まとめ

「アイトラッキングをVRでする方法はコレ!」 についてのまとめです。

アイトラッキングができるVR機器は HTC VIVE Pro Eyeがある。

アイトラッキングができるVRシステムの構成例は、 「アイトラッキング機能があるHMD」 「パソコン」 「3Dビューワ」の3つが必須。

使用例、提案例として エンタメと研究用途の2つがある。

エンタメは3Dアバターの「目の動き」と「まばたき」ができる。

研究用途では マーケティング、デザイン評価、認知心理学の分野で使われている。 注視時間や注視位置を使った分析をしている。

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