Quest2の推奨スペックとPC選びのポイントを解説
こんなことが知りたい
Quest2をPCに接続するときの推奨スペックは?
VRゲームに最適なパソコンスペックは?
Quest2を研究開発で使うためのパソコンスペックは?
ここではQuest2をPC接続させたい方に向けて 「Quest2をPC接続するときの推奨スペック」と 「パソコンの選び方」 について解説します。
Quest2はVRゲームやVR系SNSをプレイする他に、 情報系の研究や法人向けVRシステムでもよく使われています。
そこでここでは、 Quest2で「SteamのVRゲームをするときのパソコン選び」と 「研究開発や業務用VRシステムを構築するときのパソコン選び」の 二通りに分けて説明していきます。
あなたのVRパソコン選びのお手伝いができれば 幸いです。
この記事を書いた人
さくら
- 3DCADサポートエンジニア
- サポート歴7年
- Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事
- 2022年からVR部署の管理職
- 法人向けVRを扱う
詳しい紹介はこちら 「自己紹介」
目次
Quest2のPC推奨スペック
まず、Meta Quest2をパソコンを使って動かすための動作環境スペックですが、 Meta公式サイトに詳細が載っています。
Meta公式サイトに記載されているスペックは 「最低限このスペックであれば動作します」というものです。 どんなVRコンテンツでも快適に動くというわけでは ないことに注意が必要です。
例えば、高精細な3DCGを使ったVRコンテンツや、 独自開発で複雑な計算を入れたVRコンテンツなどは、 それに見合ったスペックにしないと動作が遅くなることもあります。
また、一般ユーザー向けのVRゲーム向けのパソコンと、 法人向けのVRシステムを動かすためのパソコンでは、 必要とされるスペックが違います。
VRゲームは一般消費者が手に入れやすいパソコンスペックで 動くようにつくられていますが、 法人向けVRシステムでは業務用パソコンレベルのスペックが求められます。
つまり、「VRゲームをするパソコン」と「研究開発で使うパソコン」で 同じスペックのパソコンを使うことは あまりおすすめできないということです。
そこで、「ゲームやVRコミュニティで使うパソコンのスペック」と 「研究開発や法人向けVRで使うパソコンのスペック」に分けてみると、 具体的にはこんな感じのスペックがおすすめです。
VRゲームのおすすめスペック
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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VRゲームなどの個人向けエンタメで使うパソコンは、 上の表のスペックがおすすめです。 主にゲーミングPCの低価格帯から中価格帯のモデルで 採用されているスペックです。
なぜゲーミングPCの低価格帯のモデルのスペックがおすすめなのか? その理由は 「多くのVRゲームは低価格帯のゲーミングPCスペック でも動くように開発しているため」 です。
例えば、SteamのVRゲームは、 上の表のスペックが最低動作環境になっていることが多いです。 これは、Metaや他のVR機器メーカーが、 できるだけ価格を抑えて個人でVRゲームができるように 企業努力をしているためです。
こういう理由で、 上の表のスペックをおすすめとしています。
続いて、研究開発や法人向けVRをする場合のパソコンスペックです。
VR研究開発におすすめスペック
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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研究開発分野では、 ゲームなどのエンタメとは少し違ってきます。
高精細な3DCADや3DCGデータを使う場合もありますし、 シミュレーション計算をする場合もあります。
その場合、速いCPUと大容量メモリ、そして 3D表示の速いグラフィックボードが必要になります。 また、GPUを使った並列計算処理も考えられるので できるだけGPUメモリの多いグラフィックボードが推奨です。
そのため、ワークステーション程度の ハイスペックなパソコンが必要になってきます。
VRゲーム用途のパソコン選び
Quest2では、高画質な画面を見ながらVRゲームをする場合や SteamのVRゲームをする場合は パソコンに接続する必要があります。
その場合のパソコン選びのポイントは、 「ゲーミングPCを選ぶこと」 です。
なぜなら 「ゲーミングPCはSteamや他のVRゲームに最適化されているから」 です。
例えば、ゲーミングPCで採用されるNVIDIAやAMDのグラフィックボードは、 Metaと連携しながら製品開発やサポートを行っています。
NVIDIAではGeForceがQuest2をサポートしていますし、 AMDではRadeonがQuest2をサポートしています。 NVIDIAもAMDも公式サイトで Metaをパートナー企業として載せています。
バーチャル リアリティのための GeForce RTX・NVIDIA公式
AMD LiquidVRテクノロジーによるバーチャル・リアリティー・AMD公式
この連携は、 VRゲームを安定してできるように製品開発していることを意味しています。
こういう理由から VRゲーム用途のパソコンはゲーミングPCをおすすめしています。
研究開発用途のパソコン選び
続いて、研究や産業用VRで使う場合のパソコンの選び方です。
研究開発用途でのパソコン選びのポイントは 高速に動作する「ワークステーション」か「ハイエンドのゲーミングPC」を選びこと です。 つまり、高価格帯のパソコンが必要ということです。
なぜならば 「研究開発では高速処理や3Dの高速表示が必要になることが多いから」 です。
例えば、 ジョンソンエンドジョンソンが採用している Metaのヘッドマウントディスプレイを使った外科手術のVRシミュレーションは パソコンスペックが重要になってきます。
VRシミュレーションなので、 現実世界との遅延が少ないリアルタイム性が求められます。 それを実現するためには、高速処理できるパソコンが必須になります。
このように 研究開発や産業用VRでは処理速度の速いパソコンが求められることが多いので、 ワークステーションや高価格帯のハイエンドゲーミングPCを おすすめしています。
Quest2のおすすめパソコン
VRが快適にできるパソコンをピックアップしました。 主に次のような用途に向いています。
おすすめ用途
- VRゲーム
- VRコミュニティ・メタバース
PC接続をして SteamなどのVRゲームや VRChatなどのメタバースを楽しむときにおすすめのパソコンを紹介しています。
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
29万円弱~ |
マウスのクリエイターパソコンです。 初心者から中級者に向いている コストパフォーマンスが高いパソコンです。
OMEN by HP 25L Gaming Desktop GT15-0760jp パフォーマンスモデル 【S1】
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
16万円弱~ |
HPのゲーミングPCです。 初心者から中級者に向いています。 HPの人気ゲーミングPCブランドで、 国内で3年連続で出荷台数トップのパソコンです。
SENSE-M07A-134-RBX [Windows 11 Home]
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
15万円強~ |
パソコン工房のクリエイターパソコンです。 第13世代の高速なCorei5を搭載しているミドルエンドのスペックです。
予算に応じてメモリを16GBか32GBに変更することができる 柔軟さがあるのがうれしい商品です。
おすすめノートパソコン
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
27万円弱~ |
マウスのクリエイターパソコンです。 初心者から中級者に向いている コストパフォーマンスが高いパソコンです。 人気のロングセラー商品です。
OMEN by HP 16-k0059TX パフォーマンスモデル 【S2】
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
16万円弱~ |
HPの人気ゲーミングPCのOMENシリーズです。 初心者から中級者に向いているコストパフォーマンスが高いパソコンです。
インテル第12世代のCPUと NVIDIA GeForce RTX 3060のコスパが高い組合わせで この価格はHPならではです。
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
14万円弱~ |
LenovoのゲーミングPCです。 初心者に向いている低価格パソコンです。
研究・産業用VRにおすすめのパソコン
「VRシステム開発」「モーションキャプチャー」「アイトラッキング計測」 が快適にできるパソコンをピックアップしました。 主に次のような用途に向いています。
おすすめ用途
- Unity、Unrealでの開発
- モーションキャプチャー
- アイトラッキングのVR研究
Unity、Unrealを使ったVR開発で推奨されている NVIDIA RTXシリーズ、AMD RadeonProシリーズが選べるパソコンを厳選しています。
リアルタイム処理が求められるモーションキャプチャーや アイトラッキングで快適に動くワークステーションを厳選しています。
CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
41万円弱~ |
マウスのハイエンドゲーミングPCです。 RTX40シリーズのGPU 12GBの高性能グラフィックスと インテル13世代 Corei7の高性能CPUの組み合わせで 高速3D表示を実現してくれます。
SENSE-F0X7-LCR79X-NNX [Windows 11 Home]
CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
65万円弱~ |
PC工房のハイエンドクリエイターパソコンです。 中級者から上級者に最適な RyzenのCPUを搭載したハイエンドパソコンです。 高速レンダリングに向います。
OMEN by HP 40L Desktop GT21-0770jp ハイパフォーマンスモデル 【S1】
CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
24万円強~ |
HP人気ゲーミングPCのOMENシリーズです。 メモリ、グラフィックボードの選択肢が多く、 予算に合ったパソコン選びができます。 コストパフォーマンスに優れたパソコンです。
人気シリーズのため、セール時期には売り切れになることもあるため 在庫があったら早い決断がおすすめです。
CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
60万円弱~ |
HPのモバイルワークステーションです。 Quadro系のRTX Aシリーズを搭載したパソコンです。 カスタマイズの選択肢も多く予算に合わせて選べます。
まとめ
「Quest2のPC推奨スペックと失敗しないパソコン選び方」 についてのまとめです。
Quest2をPC接続するときにおすすめの推奨スペックは、 ゲーム用途と研究開発用途では少し異なる。
VRゲーム用途では、 エントリーモデルからミドルエンドモデルのゲーミングPCがおすすめ。
研究開発用途では、 ワークステーションやハイエンドゲーミングPCがおすすめ。