AutoCAD独学に必要なものを紹介!
こんなことが知りたい
「AutoCADを独学するには何を準備すればいい?」
「独学にはどれくらいのお金がかかる?」
ここでは、AutoCADを独学しようしている方に向けて 「AutoCADの独学に必須なもの」と「AutoCADの独学にかかる費用」 について解説しています。
私が仕事でサポートしているお客さんの中にも、 会社の業務とは別に自分でAutoCADを独学している人がいます。
近々、部署移動があるらしいのですが、 基本的にソフトの習得は自分でやらないといけないらしく、 必死で独学をしているとのことでした。中小企業のOJTあるあるですね…。
そのお客さんから聞いた情報をもとにして、 AutoCADの学習に必須なアイテムをピックアップしています。
目次
AutoCADの独学に必要な3つのアイテム
AutoCADの独学で必ず使うアイテムは、 この3つになります。
- AutoCADの推奨動作環境を満たすパソコン
- AutoCADライセンス
- AutoCADの参考書
「AutoCADを動かすためのパソコン」と 「AutoCADソフトウェア」と「スキル習得のための参考書」が 必須アイテムになります。
なぜこの3つが必要なのか?について説明する前に、 この「独学に3つのアイテムをそろえるには、どれくらいのお金が必要なのか」に触れると、 ざっとこんな感じです。
AutoCAD独学にかかる費用
パソコン |
|
---|---|
ライセンス |
(2022年11月現在の価格) |
入門書 |
|
上の表の価格ですが、パソコンはAutoCADの推奨スペックを満たしていて、 3年~5年くらい使えるスペックを選んでいます。 AutoCADライセンスは1年間のサブスクです。 参考書は1冊にした場合です。
合計で約33万円かかります。
ただし、学生の場合はAutoCADライセンス料金が1年間無償なので、 「学生が独学をする場合は、約25万円」になります。
AutoCADの推奨動作環境を満たすパソコン
まず一つ目ですが、 「AutoCADのすべての機能がストレスなく動くパソコンが必要」です。
ちなみにAutodeskが推奨しているAutoCAD向けパソコンは、 かなり高性能なパソコンが必要になります。
一般のビジネス用途で使うパソコンとは違い、 ワークステーションやクリエイターパソコンといった、 エンジニア向けの仕様になっているパソコンが必須になります。
では、なぜAutoCADの機能がストレスなくすべて動くパソコンが必要なのか?
その理由は、 「AutoCADのスキルを広範囲に習得するため」です。
つまり「AutoCAD上で、2D設計から3Dモデリングをして最後にプレゼン資料作成までする」 という一通りの操作ができるようになることです。 ここまでスキルが身につくと就職に有利になります。
例えば、AutoCADで2D設計から3Dモデリング、そしてレンダリングまでできると、 「この人は幅広いスキルと持っている」とみなされ、 就職で内定をもらいやすくなるわけですね。
この3Dモデリングとレンダリングをストレスなく動かせるパソコンが、 AutoCADの推奨動作スペックを満たすパソコンになります。
ちなみに、この10年間でCAD市場が急速に伸びてきていて、 2021年では4000億円以上の市場規模になっています。 その中でもAutoCADはトップシェアで、さらにそのAutoCADは3DCAD機能が強化されています。
つまり、今後も3DCADオペレーターの需要が増える見込みがあるわけです。 だから、その3DCAD機能を存分に発揮できるパソコンが必須になってくるわけです。
「AutoCADがストレスなく動くパソコンってどんなの?」という場合は、 別のページで「AutoCADの推奨スペックとおすすめパソコン」を紹介しています。
興味があればそちらもあわせてごらんください。
AutoCAD用パソコンの推奨スペックは?知っておきたい3つのポイント
AutoCADライセンス
次に必須なのが「AutoCADライセンス」です。 ライセンスがなければじっさいにAutoCADを起動できません。
AutoCADのライセンス使用料ですが、 「大学生、専門学生はアカデミックライセンスがあり無償」です。 それ以外の「社会人」や「学校に通っていない人」は有償になります。
AutoCADのライセンス形態はすべてサブスクリプションになっています。 パターンは3パターンあります。
- 1年間のサブスクリプション
- 1カ月のサブスクリプション
- 3年間のサブスクリプション
長期間のライセンスを一括で支払うことで、 月当たりのライセンス料が割引されるような仕組みになっています。
例えば、1年間ライセンスは1か月ライセンスと比べると 約32%割引されます。
「どの期間のサブスクリプションを選ぶべきか?」ですが、 私のおすすめは「1年間サブスクリプション」です。
理由は、 「独学でAutoCADを習得するまでに半年~10か月かかるから」です。
例えば、AutoCADの基礎を習得するのに1日1時間学習したとしても、 3か月~半年かかると考えた方がいいでしょう。 基礎を固めてからじっさいに何か設計してみると、 それでさらに1か月くらいかかることがあります。
3Dモデリングやレンダリングまで使えるようになるには、 さらに時間がかかります。 AutoCAD未経験の方が一般的に一通りできるようになるには、 10か月くらいかかると思った方がいいでしょう。
そうなると、1年間サブスクリプションを購入した方が、 1か月サブスクリプションを8回購入するよりお得になります。
そういう理由で、 私は1年間サブスクリプションをおすすめしています。
AutoCADのライセンスについての選び方については、 他のページでもう少し詳しくまとめています。
興味のある方は、 そちらも合わせてごらんください。
AutoCADライセンス・人気のCAD 5選!失敗しないライセンス形態の選び方
AutoCADの参考書
そして最後に、独学に欠かせない必須アイテムが 「AutoCADの参考書」です。
今の世の中、無料で観れる動画コンテンツが溢れています。 しかし、効率的に勉強するためには、 「参考書と動画コンテンツの両方を使って学習することがおすすめ」です。
参考書は動画と違い、すぐにわからないところを参照できるので、 時間の節約になります。 動画だと、知りたい部分を探するのに意外に時間がかかります。
しかし、動画コンテンツはじっさいの操作方法を見ることができるので、 イメージが付きやすいです。 参考書は説明画像があっても静止画なので、 なかなかイメージがつきにくいのです。
つまり、本と動画の良いところを組み合わせることで、 効率的に学習することができるわけですね。
ちなみに、参考書はできれば2冊、準備した方がいいと感じています。
「1冊は入門書」で、「2冊目はAutoCADの機能が参照できる参考書」です。
最初の半年くらいは入門書で基礎を固めていきます。 AutoCADにどんな機能があるかわからないので、 入門書の通りにまずは触ってみるというような感じです。
ある程度スキルがついてきて、 設計でよく使う機能がわかってきたら、 今度は「効率よく設計できる機能を参考書で探しながらスキルを高める」 ということをしていきます。
参考書の価格ですが、 AutoCAD参考書のような専門書はどうしても高くなります。 だいたい一冊当たり3000~5000円くらいします。
しかし、ここでケチってはいけません。 スキルアップのためには、できるだけお金をかけてください。 自分への投資は、将来なりたい自分になるための近道ですから。
まとめ
「AutoCADの独学に必要なものはコレ!3つの必須アイテム」 についてのまとめです。
AutoCADの独学に必要な3つのアイテムは 「AutoCADの推奨スペックのパソコン」 「AutoCADのライセンス」 「参考書」です。
AutoCADのパソコンは、 2D図面作成から3Dモデリングとビジュアライゼーションのレンダリングまで できるスペックを選ぶ。
AutoCADのライセンスはサブスクリプションライセンスになっている。 AutoCADの習得には半年から10か月くらいかかるので、 1年サブスクリプションがおすすめ。
AutoCAD参考書は手元に置いておくことで、 学習の効率があがる。
YouTubeなどの動画と組み合わせることで、 学習の効率をさらにあげることができる。
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