失敗しない3DCADパソコンの選び方を解説!おすすめパソコンも紹介
こんなことが知りたい
大学4年間使える3DCAD向けノートパソコンが知りたい!
3DCAD用ノートパソコンを選ぶポイントは?
ここでは、 大学の授業で使うためのノートパソコンを探している学生に向けて 「大学生におすすめの3DCADノートパソコン」と 「ノートパソコン選びのポイント」 について解説しています。
「どのようなスペックが最適?」 「グラフィックスは何を選ぶべき?」 「ゲーミングPCはダメ?」 と、パソコン選びで悩むポイントをピックアップして説明しています。
また、じっさいにどの商品がおすすめなのかも紹介しています。 大学4年間で買い替えなくても大丈夫なスペックのパソコンを取り上げています。
3DCADに最適なパソコンは価格が高いので、 ぜひ、納得がいくまで調べて購入してください。
あなたのパソコン選びのお手伝いができれば幸いです。
目次
3DCADパソコン選びのポイント
大学の授業で使う 3DCADが快適に動くノートパソコン を選ぶときに 「絶対に知っておいて欲しいポイント」をピックアップしました。
ポイントはつぎの3つです。
- CPU内蔵グラフィックスは選ばない
- 必要スペックと推奨スペック
- おすすめはNVIDIA Tシリーズ
まずはCPU内蔵グラフィックスのパソコンは選ばないことです。 内蔵グラフィックスは3D表示に向いていないため 3DCADに推奨されているグラフィックス である NVIDIAもしくはAMDのグラフィックスが搭載されているパソコンを選びます。
続いては 3DCADが動く「必要スペック」と さらに快適に動く「推奨スペック」を把握することです。 3DCADが最低限動くスペックと推奨されているスペックでは 快適度が全く違います。
そして最後に、 「おすすめはNVIDIA Tシリーズ」です。 安価でさらに動作保証がされている3DCADが多いためです。
ここから各ポイントについて 説明していきます。
CPU内蔵グラフィックスは選ばない
3DCADノートパソコン選びのポイント一つ目は 「CPU内蔵グラフィックスが付いているパソコンを選ばない」 です。
なぜ3DCADにはCPU内蔵グラフィックスはダメなのか? その理由は 「CPU内蔵グラフィックスは3D表示でスペック不足になることが多く 3DCADソフトが動かなくなるリスクがあるため」 です。
例えば、インテルUHDグラフィックス、 インテルIrisXeグラフィックスといったCPU内蔵グラフィックスは、 「CADにおける3D表示」は得意ではないため、 少し複雑な3Dオブジェクトを表示させると急に動作が遅くなることがあります。
CPU内蔵グラフィックスは、 動画編集や画像編集では快適に動くことが多いのですが、 3D表示になるとスペック面で不安が出てきます。
こういう理由から CPU内蔵グラフィックスが付いているノートパソコンは選ばないことを 推奨しています。
ちなみに、 価格の高いパソコンでもCPU内蔵グラフィックスがついている ノートパソコンがあります。
例えば、クリエイターパソコンと呼ばれる 動画編集、画像編集を得意とするデザイン制作向けパソコンです。
価格が高いからといって 3DCADに向いているというわけではありません。
しっかりとそこを見極めて、 適切なノートパソコンを選んでください。
必要スペックと推奨スペック
ポイントの2つ目は、 「必要スペック」と「推奨スペック」を把握することです。
必要スペックとは、 3DCADソフトが最低限動くパソコンスペックです。 大学の授業で使うような機能や、 部品数の少ない3Dモデリングであれば問題なく動く性能です。
ただ、ソフトのバージョンアップがあったり、 卒業論文のための制作で部品数が多くなるような設計のときに 動作の快適性で少し不安があります。
推奨スペックとは、 大学4年間使ったとしてもほぼ問題ないレベルのスペックです。 複雑で部品数の多い3Dモデリングでも快適に作業できます。
どちらを選べばいいのか?ですが、 長い目で見たときに、 「推奨スペック」がおすすめです。 なぜなら、買い替えリスクを低くするためです。
3DCADソフトの必要スペックと推奨スペックの目安は、 下の表になります。 3DCADで重要な、CPU、メモリ、グラフィックスをピックアップしました。
必要スペック
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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推奨スペック
CPU |
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メモリ |
|
グラフィックス |
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必要スペックは、 ローエンドの「ゲーミングPC」と呼ばれる種類のパソコンが 採用していることが多いです。
価格は20万円弱のパソコンが多く、 ゲームに特化したグラフィックスを使っているのが特徴です。
推奨スペックは 「ワークステーション」もしくは 「クリエイターパソコン」と呼ばれる種類のパソコンです。
価格は20万円以上ですが、 3DCADソフトの動作確認をしているグラフィックスを 採用している場合が多いのが特徴です。
ただ、ワークステーションは高くなりがちなので、 私個人的には「クリエイターパソコン」がおすすめです。 価格も安くなり、しっかりと推奨スペックも満たしているためです。
おすすめはNVIDIA Tシリーズ
ポイントの3つ目は、 「NVIDIA Tシリーズのグラフィックスがおすすめ」 です。
なぜNVIDIA Tシリーズのグラフィックスがおすすめなのか? その理由は 「低価格で3DCADソフトに特化しているグラフィックスだから」 です。
例えば、ゲームに特化したGeForceやRadeonは低価格だけど、 特定のゲームソフトの新機能や不具合修正に力を入れているので、 3DCADが安定して動く保証はありません。
また、NVIDIA RTXAシリーズやRadeonProシリーズは 高速で3D表示ができて、 さらに特定の3DCADソフトが安定して動くようにチューニングされているけど、 価格が高いというデメリットがあります。
一方で、価格を安くおさえて 3DCADソフトが安定して動くように開発されたグラフィックスが NVIDIA Tシリーズです。
こういう理由から NVIDIA Tシリーズが付いているノートパソコンをおすすめしています。
GeForceではダメなのか?
さて、私が3DCADをサポートしていて よくいただく質問が 「3DCADを動かすにはGeForceではダメなのでしょうか?」 というものです。
GeForceはゲーミングPCで採用されているグラフィックボードですが、 3D表示が得意なので3DCAD用のパソコンでもよく提案されています。
ただ、PCゲームに特化したグラフィックボードなので、 3DCADでの動作保証がありません。
例えば、 AutoCADには認定ハードウェアという「動作保証済みのグラフィックボード」があります。 これにはNVIDIA TシリーズやNVIDIA RTXシリーズは 認定ハードウェアとしてありますが、 GeForceシリーズは入っていません。
ですので、私がよくする回答は 「GeForceでもほぼ問題ありません。 予算が足りなければゲーミングPCを選ぶのがいいでしょう。 ただし、ごく稀に3D表示の不具合がありますが、 その不具合はかなり頻度が低く、ほとんど遭遇しません。 そのようなリスクを納得して購入できるかどうかです。」 と答えます。
各個人でリスクに対する考え方は違います。 私としては、極力リスクを減らしたいので、 NVIDIA Tシリーズをおすすめしています。
ちなみに、その不具合にあう確率はどの程度のものか?ですが、 私が3DCADサポートの仕事を7年間してきて1度だけでした。 そのときはGeForceのドライバーのバグで、1カ月くらいしたら修正されました。
おすすめ3DCADノートパソコン
私の3DCADサポート経験から 「いつもお客様に提案しているスペックのおすすめパソコン」を ピックアップしました。
比較的低価格で購入できる「GeForce搭載のパソコン」と 3DCADで推奨されている「Tシリーズ搭載のパソコン」にわけて紹介します。
あなたのパソコン選びの参考になれば幸いです。
GeForce搭載ノートパソコン
CPU |
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---|---|
メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
24万円弱~ |
マウスのゲーミングPC G-Tuneシリーズの人気商品です。 初心者から中級者に向いている 最もコストパフォーマンスが高いパソコンです。
ハイスペックなのに薄型で軽量で、WQXGA解像度のディスプレイが特長です。 また、3年修理保証が付いているのもマウスのメリットです。
第13世代のCPUとミドルエンドのGeForceRTX4060を搭載していて、 「3Dデータを扱うならコレ!」とおすすめできるノートパソコンです。
OMEN by HP 16-wf0022TX パフォーマンスモデル
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
22万円強~ |
HPの人気ゲーミングPCのOMENシリーズです。 初心者から中級者に向いているコストパフォーマンスが高いパソコンです。
インテル第13世代のCPUと NVIDIA GeForce RTX4000シリーズが組み合わさった人気モデルです。 グラフィックスはRTX4060、RTX4070、RTX4080の中から選べるので 予算に合わせたパソコンを選べます。
【Dell】New Dell G15 ゲーミング ノートPC ogn553501401monwjp
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
15万円強~ |
DELLの低価格ゲーミングPC G15シリーズです。 CPUにRyzenを採用することで 破格の低価格を実現しています。
グラフィックスはGeForce RTX4000シリーズが基本ですが、 さらに安くできるGeForce RTX3000シリーズも選べます。 RTX3050ならばさらに3万円安くなります。
3Dをとにかく低予算で始めたい!という方に 最適なゲーミングPCです。
Tシリーズ搭載ノートパソコン
設計目安 | |
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CPU |
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メモリ |
|
GPU |
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SSD |
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価格 |
27万円強~ |
認定ハードウェア
- AutoCAD
- Fusion360
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
HPの人気モバイルワークステーションZBook Fireflyです。 最新のCore Ultraシリーズを搭載した 小規模から中規模設計に向いているパソコンです。
3DCADでは不動の人気であるZBookシリーズのエントリーモデルです。 「迷ったらコレ!」と自信を持って言える 失敗しない3DCAD向けノートパソコンです。
また、 「【期間限定】象徴的な赤、歴史的な青。キャンペーンモデル」 の商品は、 2024年10月31日までセール中です。 以下のリンクから上記商品を選ぶことで「8%の割引」 が適用されます。
【広告】【提供:株式会社日本HP】
ただ、製品の在庫状況により、 予告なくクーポンが終了する可能性もあるので注意してください。
【Dell】New Precision 3581 ワークステーション
設計目安 | |
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CPU |
|
メモリ |
|
GPU |
|
SSD |
|
価格 |
26万円強~ |
認定ハードウェア
- AutoCAD
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
DELLの3DCAD向けモバイルワークステーションです。 中規模設計に向いています。 機械系3DCADで定番のPrecisionはコスパに優れたノートパソコンです。
設計目安 | - |
---|---|
CPU |
|
メモリ |
|
GPU |
|
SSD |
|
価格 |
20万円強~ |
- AutoCAD
- Fusion360
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
Lenovoの3DCAD向けモバイルワークステーションです。 中規模設計に向いています。 人気のP16シリーズパソコンです。
第13世代インテルCoreiシリーズが搭載されていて、 コスパが良い人気のノートパソコンです。