失敗しない3DCADパソコンの選び方!

まず、ノートパソコンを選ぶ前に 「3DCADパソコンを選ぶときにコレだけは絶対に知っておいて欲しいこと」 について説明します。
大学生の3DCADパソコン選びで最も重要なことは、 「3DCADソフトが最低限動くパソコンは絶対に選ばない」 ということです。
できるだけ予算をおさえたいのはわかるのですが、 最低限のスペックのパソコンを使っていると、 スペックが足りなくて動作が遅くなることがあります。
それが原因で課題が出来なかったり、 習得するのが面倒になったりすることは本末転倒なのです。 これだけは絶対に避けたいわけです。
そのためには、以下の3つの項目のスペックを参考にして、 パソコン選びをしていただきたいです。
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CPU:
Corei5以上・推奨Corei7 - メモリ:16GB
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グラフィックス:
NVIDIAまたはAMDの4GB以上GPU
まずはCPUですが、Corei5以上は必須です。推奨はCorei7またはXeonです。 CPUは価格が高いので、どうしても予算が足りない場合のみ Corei5を選ぶのがいいでしょう。
AMDであればRyzen5以上で、推奨はRyzen7以上になります。
メモリは16GBがおすすめです。 8GBだと少し複雑な3Dモデリングをすると、 動作が遅くなるリスクが高まります。
そして最も重要なのはグラフィックスです。 必ずNVIDIAまたはAMDの専用グラフィックスが ついているパソコンを選んでください。
GeForceまたはRadeonは必須で、 推奨はQuadro系のTシリーズまたはRadeonProです。
仕事でよく使われるNVIDIAのQuadro後継であるRTX Aシリーズは、 かなり高額なので学生向けにはオーバースペックだと感じています。 なので、価格も手ごろなTシリーズをおすすめします。
ちなみに、Macはどうなのか?というと、 MacBookPro一択だと個人的に思っています。
MacBookProのグラフィックスは NVIDIAなどの専用グラフィックスと同等以上なので問題ありません。
Macについては、別のページで紹介しているので、 そちらもあわせてどうぞ。
おすすめ3DCAD向けノートパソコン
CPUはCorei5、メモリ16GB、SSD 512GBのエントリーモデルのゲーミングPCです。
グラフィックスはGeFroce GTX1650です。
価格は15万円弱です。
HP ENVY x360 13-ay1000 スタンダードモデルG2
CPUはRyzen5、Ryzen7が選択可能です。メモリ8GB~16GB選択可能です。SSD 256GB~1TB選択できます。
グラフィックスはAMD Radeonです。
Ryzen5、メモリ8GB、SSD 256GBのモデルで価格は10万円強~です。 AMDを基調とした価格メリットがあるクリエイターPCです。
CPUはCorei5またはCorei7から選択でき、メモリ16GBです。 SSD 512GBまたは1TBが選択できます。
グラフィックスはNVIDIA GeForce GTX1650、RTX3060、RTX3070から選択可能です。
価格は Corei5、メモリ8GB、SSD512TB、GeForce RTX3060を選んで、価格は19万円弱です。
CPUはCorei7、メモリ16GB、SSD512GBのミドルエンドパソコンです。
グラフィックスはNVIDIA T500です。
価格は21万円~です。 HPの人気ワークステンションで売り切れることもあります。
CPUはCorei5、Corei7、Corei9が選択可能、メモリ8~128GBが選べます。 SSDも512GB~2TBが選択可能なミドルエンドパソコンです。
グラフィックスはQuadro T1200 4GB GPUになります。
WEB購入だと常に特別値引きをしているのが嬉しいところです。
Corei7、メモリ16GB、SSD256GB、Quadro T1200選択で 価格は25万円強~です。
CPUはCorei7、メモリ16GB、SSD 512GBのクリエイター向けノートパソコンです。
グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3060です。
価格は23万円強~です。
HP ENVY 15-ep1000 パフォーマンスモデルG2
CPUはCorei7、メモリ16GB~32GBを選択でき、SSD 1TBのクリエイター向けノートパソコンです。
グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3050です。
価格は23万円強~です。 クリエイター向けの人気機種で、売り切れることが多々あります。
CPUはRyzen7、メモリ16GB、SSD 1TBのゲーミングノートパソコンです。
グラフィックスはGeForce RTX 3060です。
価格は18万円強~です。
3DCAD向けノートパソコンは20万円の壁がある
私がおすすめしている3DCAD向けノートパソコンは、 主に2つのタイプのパソコンがあります。
ひとつが「仕事でも使えるレベルのグラフィックスが入っているノートパソコン」です。
これは、NVIDIAのTシリーズが入っているパソコンになります。 このレベルのスペックだと、CPUもCorei7以上しか選択肢がないことも多くて、 どうても価格が高くなります。
20万円~というノートパソコンで、 じっさいに企業で働く方やフリーランスで働く方も使うようなノートパソコンです。
大学生で20万円以上のノートパソコンはかなり高いと感じますが、 「これを買っておけば大学四年間は買い換えなくていい」と 胸を張って言えるパソコンです。
もうひとつは、いわゆる「コスパの高いゲーミングパソコン」です。
NVIDIAのGeForceシリーズが入っているパソコンで、 最低でも4GB GPUのスペックがあります。
CPUもCorei5になっていますので、 価格がかなり手ごろになっているのが特徴です。 12万円~19万円くらいの価格帯になります。
このゲーミングパソコンであれば、 そこそこ複雑な3Dモデリングをしても軽快に動く…というスペックです。
ただし、3DCADソフトではGeForceはあまりおすすめされていません。
3DCADソフトによっては「動作保証をしているグラフィックス」というものがありますが、 このGeForceはその対象外なのです。
ちなみにTシリーズを 動作保証している3DCADソフトはかなり多くあります。
例えば、AutoCADなんかは「認定ハードウェア」として Tシリーズを動作保証をしています。
認定グラフィックス ハードウェア・Autodesk公式サイト
「GeForceでもしっかり動くので問題はないけど保証がないよ」 ということだけは、しっかりと頭に入れて 検討するのがいいかと思っています。
私の個人的な意見で言うと、 「20万円以上の予算が取れるならば、Tシリーズの方がリスクが少ないのでおすすめ」 という感じでしょうか。
ここで紹介しているノートパソコンは、 決してオーバースペックではありません。
大学生が購入に値する価格と、 スペックを考慮して提案しています。
あなたのノートパソコン選びの助けになれれば幸いです。