Inventor独学に必要なものを紹介!
こんなことが知りたい
「Inventorを独学するのに何が必要?」
「独学の費用はどれくらいかかる?」
ここでは、Inventorを独学しようと考えている方に向けて 「Inventorの独学に必須なもの」と「Inventorの独学にかかる費用」 について解説します。
3DCAD未経験もしくは、3DCAD初級者で 「まず何を用意すればいいかわからない」という方に向けた説明になっています。
私自身も会社で初めて3DCADを触りました。 新入社員のときには、家でも独学を始めようとしたのですが、 「まず何していいかわからない…」という状態でした。
そんな悩みを解決できるような内容にしています。
ここの情報が、「3DCAD独学のはじめの一歩の道しるべ」 になれれば嬉しいです。
目次
Inventorの独学に必要な3つのアイテム
Inventorの独学に必ず使う、必須アイテムはこの3つになります。
- Inventorの推奨スペックを満たすパソコン
- Inventorのライセンス
- 参考書とチュートリアル動画
さて、この必須アイテム3つは どれくらいの費用がかかるのか?についてですが、 おおよそこの金額になります。
Inventor独学にかかる費用
パソコン |
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---|---|
ライセンス |
2024年05月現在の価格 |
入門書 |
|
Inventorで使うパソコンですが、 推奨スペックを満たすパソコンは、かなりハイスペックなものが必要になります。 Inventorで3Dモデリングから構造解析まで一通りできるパソコンの価格がこれくらいになります。
ライセンスは1年間のサブスクリプションライセンスを選んでいます。 参考書は入門書または、チュートリアル本の価格がおおよそこの金額になります。
合計で約64万円強になります
ただし、学生が独学する場合はライセンス料が無償になります。 「学生がInventorを独学する場合の費用はおおよそ26万円」 になります。
Inventorの推奨スペックを満たすパソコン
Inventorの独学に必須なアイテムの1つ目は、 「Inventorの推奨スペックを満たすパソコン」です。
なぜ、Inventorの推奨スペックを満たすパソコンが必須なのか? その理由は 「3Dモデリングからシミュレーションまで一連の流れを学習するため」 です。
シミュレーションは性能の高いパソコンが必須になってきます。 つまり、スペック不足でパソコンが動かなくなることを防ぐためですね。
Inventorの強みは、3Dモデリングから構造解析シミュレーションまでできることです。 独学で習得したいスキルとして、「3Dモデリング」と「構造解析シミュレーション」の 二つはおさえておきたいわけです。
例えば、比較的スペックが高くないパソコンでも3Dモデリング機能は問題なく動きます。 しかし、構造解析シミュレーションではスペックが不足していると、 動作が止まってしまうこともあります。
つまり、3Dモデリングからシミュレーションまでの 一連の流れができないと、独学に支障が出てしまうということです。
こういうリスクを避けるためにも、 Autodeskが公表しているInventorの推奨スペックを満たすパソコンを 準備することが必要なのです。
ちなみに、「Inventorの推奨スペックを満たすパソコンってどんなパソコン?」 という場合は、 別のページでまとめている「Inventor推奨スペック解説!失敗しないパソコン選び」も あわせてごらんください。
Inventorライセンス
Inventorの独学に必須なアイテムの二つ目は、 「Inventorのライセンス」です。
Inventorのライセンスは、学生はフル機能を無償で使えます。 大学生や専門学生が独学をする場合は、ぜひとも無償版で学習をしてください。 ちなみに1年間ごとに学生であるかの確認があります。 更新をすれば基本、学生である間はずっと無償で使えます。
学生以外の「社会人」や「学校に通っていない人」はライセンス料を払い必要があります。
さて、Inventorのライセンスはサブスクリプションライセンス形式になっています。 ライセンス期間は3種類あります。
- 1年間のサブスクリプション
- 1カ月のサブスクリプション
- 3年間のサブスクリプション
ライセンス期間が長いほど1カ月当たりのライセンス料が割り引かれる仕組みです。
では、「独学ではどのサブスクリプションを選べばいいか?」 私のおすすめは「1年間のサブスクリプション」です。
なぜ1年間のサブスクリプションが最適なのか? その理由は「独学でInventorを習得するには半年~1年程度かかるから」です。
例えば、3DCAD未経験者が毎日1時間くらい学習したとすると、 3Dモデリングとシミュレーションの両方を習得するには、 飲み込みが早い人でも半年はかかります。
具体的には、例えば、3Dモデリングでじっさいに小物を設計して、 ドキュメントを仕上げたり、 レンダリングで完成予想図の画像を作成するところまで3か月~半年くらいかかります。
そこから、その小物がどれくらいの耐久性があるのか、を シミュレーションで計算してみるというところまでで、 また3か月~半年くらいかかってしまいます。
Inventorの操作自体はそこまで難しくはないのですが、 「どのような設定にすればいいか?」 「どんなシミュレーションが適切か?」 を理解するのにかなり時間がかかるわけですね。
例えば、棚を設計したときに 「普段使う時に、どこの個所にどのくらいの荷重がかかるのか?」 を考慮したシミュレーションをしなければ意味がありません。
そういう設定を本やWEBなどを参考にしながら考えて、 何度も試すという試行錯誤をしてスキルとして定着するわけです。 これが意外に時間がかかるのです。
スキル習得が半年であれば、 1か月ライセンスを6回(半年分)払った方が、 1年ライセンスを購入するよりお得です。
ただ、スキル習得に10か月以上かかる場合は、 1か月サブスクリプションを10回払うよりも、 1年サブスクリプションを購入した方がお得なのです。
できるだけ余裕を持った学習をしてもらいたいということもあり、 1年ライセンスをおすすめしています。
Inventorのライセンスについての選び方については、 他のページでもう少し詳しくまとめています。
よかったらそちらも合わせてごらんください。
Inventorライセンス・人気のCAD 5選!失敗しないライセンス形態の選び方
Inventor参考書とチュートリアル動画
Inventorの独学に欠かせない必須アイテムの三つ目が「参考書とチュートリアル動画」です。
特に3DCAD未経験者や初心者は、 書籍と動画を組み合わせながら勉強することをおすすめします。
なぜ参考書とチュートリアル動画が必須なのか?というと、 「本と動画、どちらか一方だけだと学習効率が落ちるため」 です。
例えば、参考書は静止画や文字情報だけなので、 じっさいにInventorを動かしたとき、 どういう結果になるのかがわかりづらいです。
そのわかりにくさを補うのに、 動画チュートリアルを使うことでより理解度が深まるわけです。
逆に動画は、探したい情報をすぐに検索することが難しいというデメリットもあります。 例えば、「規格部品を取り出すボタンはどれだった?」というときに、 動画から探すのは時間がかかります。
そこは、参照したいところをすぐに探せる参考書が有効的なわけです。
参考書と動画のお互いのメリットを活かしながら、 デメリットを補いながら学習をすすめることで 独学の学習効率が上がるわけですね。
ちなみに、 Inventorの動画チュートリアルはAutodeskのWEBサイトと YouTubeチャンネルが参考になります。
Autodesk Inventor 入門者向けチュートリアル
設計者のためのチュートリアル・オートデスク 製造・デザイン「YouTubeチャンネル」
まとめ
「Inventorの独学に必要なものはコレ!3つの必須アイテム」 についてのまとめです。
Inventorの独学に必要なものは3つ。 「Inventorの推奨スペックを満たすパソコン」 「Inventorのサブスクリプションライセンス」 「Inventorの参考書とチュートリアル動画」
3つの必須アイテムを準備するのに必要な費用は、 おおよそ63万円。ただし、学生はライセンスが無償なので、26万円程度。
推奨スペックを満たすパソコンは、 3Dモデリングからシミュレーションができるものを選ぶ。
ライセンスは1年間のサブスクリプションライセンスがおすすめ。 理由は習得までにおおよそ半年から1年くらいかかるため。 10か月以上ライセンスを払うならば、1年ライセンスを購入した方がお得。
参考書とチュートリアル動画は、 組み合わせて両方使うのが学習効率を上げる。
動画チュートリアルはAutodesk公式サイトと YouTubeチャンネルがおすすめ。
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