失敗しない!Creo用パソコンの選び方
「Creo用のパソコンはどんなスペックのパソコンが必要なのか?」
ここでは、Creo用にパソコンを検討している方に向けて Creoが快適に動く「パソコンのスペックの目安」と 「パソコンを選ぶときのポイント」を解説しています。
パソコン選びのポイントについては、 「パソコン選びで失敗しないための3つのポイント」を取上げています。
会社でCreoを使っていて、パソコンを買い替えようと考えている方には ぜひ見ていただきたい内容になっています。
目次
Creoを使うパソコンの推奨スペック
Creo用のパソコンを選ぶには、 まずCreo開発元のPTC公式サイトに載っている推奨スペックを確認しておきます。
PTC公式サイトの「By Product」を開いて、 リストの中段にある「PTC Creo *.0」(*はバージョン番号)を開くと英語ですが、 推奨スペックが載っています。
推奨スペックの確認手順については、 PTCの日本法人のPTCジャパンのブログに載っているのでそちらも あわせて見てみてください。
PTC製品の動作環境を確認する方法・PTCジャパン公式サイト
公式サイトには最小構成から載っていますが、 私の経験をもとにして、Creoの機能を考慮しながら 「おすすめのスペック」を提案するとこんな感じになります。
CPU | Corei5、Ryzen5以上 |
---|---|
メモリ | 8GB |
グラフィックス | NVIDIA Quadro、Tシリーズ、RTX Aシリーズ |
基本的にCreoは簡単なモデリングであれば 比較的低いスペックのパソコンでも軽快に動作します。
CPUもインテル第四世代以上であれば基本構成を満たしているので、 今販売されているCPUであれば問題ありません。
メモリも最小構成は4GBですが、 パーツ数が多くなると動作が遅くなるリスクがあるので、 おすすめは8GB以上です。
グラフィックスはNVIDIAが推奨です。
特にレンダリングをする場合や、 構造解析などのCAEシミュレーションをオプションで使う場合は、 NVIDIAがかなり有効的です。
理由はNVIDIAのCUDA技術を使っているためですね。
Creo向けのパソコンを選ぶ3つのポイント
Creo用のパソコンを選ぶポイントとして、 この3つがあります。
- 動作確認済みパソコンがおすすめ
- グラフィックスはNVIDIAを選ぶ
- 構造解析もするなら高性能なNVIDIAを選ぶ
パソコン選びで失敗しないための重要なポイントが この3つになります。
動作確認済みパソコンがおすすめ
失敗しないためのパソコン選びのポイントとして一番最初にあげたいのは、 「PTCがサポートしている動作確認済みパソコンを選ぶ」ことです。
PTCはCreoが不具合なく動くパソコンを各パソコンメーカーと 連携しながら動作確認をしています。 これを認定ハードウェアと呼んでいます。
この、Creo動作確認済みのパソコンを選ぶことで 「このパソコンだと動かなかった…」というリスクを減らすことができる わけですね。
もし、Creoの動作に関しての不具合があったときにトラブルシュートに時間を取られますよね。 グラフィックスがいけないのか、メモリが足りないのかなどなど。 そんな無駄なことに時間を費やしたくないわけです。
そのためにも、 できるだけ不具合リスクの低い、 動作確認済みのパソコンを選ぶことをおすすめしています。
ただ、これは人それぞれ価値観が違います。 別に認定ハードウェアではなくてもスペックを満たしてれbOKでしょう、 という考えもあります。
Creoの認定ハードウェアはLenovoやHP、DELLといった 海外メーカーが主流です。
認定ハードウェアではなくても、 海外メーカーより価格が安くてコスパが高い国内メーカーの方がいい という考えもあります。
そういう場合は、認定ハードウェアとほぼ同じ構成で 各スペックを選択することで リスクを減らしていけるでしょう。
どちらにしろ、一度は認定ハードウェアをチャックしてから 決めるのがいいと感じています。
ちなみに認定ハードウェアについても、 PTC公式の推奨スペックと同じページに掲載されています。
グラフィックスはNVIDIAを選ぶ
Creo用パソコン選びのポイントの2つ目は 「グラフィックスはNVIDIAがおすすめ」です。
なぜNVIDIAのグラフィックスを選ぶのがいいのか?というと、 CreoがNVIDIAのCUDAに対応した機能があるためです。
例えば、NVIDIAが有効な機能に「レンダリング」があります。 Render Studioという機能で3Dモデリングしたものを映像で出力します。
このレンダリングの機能にGPUを使っています。 これにより出力時間が大幅に減るわけですね。
ちなみにレンダリングの時間短縮は、 AMDのRadeonProでは対応していません。
レンダリングは時間のかかる処理です。 この処理時間を減らして、ストレスを減らすという意味で NVIDIAのグラフィックスが有効なのです。
構造解析もするなら高性能なNVIDIAを選ぶ
最後のポイントは「構造解析もするなら高性能なNVIDIAを選ぶこと」です。
Creoの特長に「構造解析もできる」ことがあります。 オプションソフトにはなりますが、 Creo Simulation Liveという機能で構造解析や熱解析などができます。
つまり、CAEがCreoでできるわけですね。
この構造解析などのCAEに役立つのがNVIDIAのグラフィックスです。 上で説明したレンダリングと同じように CAEもNVIDIAのCUDAを使った処理ができるのです。
その中でもなぜ高性能なNVIDIAを選ぶのがいいのか?というと、 GPUメモリが多いと処理時間も短縮できるためです。
高性能なNVIDIAグラフィックスはGPUメモリも多く搭載されているので、 CAEにはかなり有効なのですね。
CAEも考えているもしくは、将来的にCAEをする予定であれば、 NVIDIAのグラフィックスを選択することをおすすめします。
Creoおすすめのパソコンは?
失敗しないための3つのポイントを踏まえて、 Creoの推奨スペックを満たしている おすすめのパソコンを別のページで紹介しています。
パソコンメーカー別に ローエンドからハイエンドまでのノートパソコンと デスクトップパソコンを提案しています。
Creo用のパソコンをお探しの方は、 そちらもあわせて参考にしていただければ嬉しいです。
まとめ
「Creoの推奨スペックは?失敗しないパソコンの選び方」 についてのまとめです。
Creoの推奨スペックは、比較的低いスペックだが、 グラフィックスは高めの方がおすすめ。
その理由はレンダリングやCAEシミュレーションで有効に働くため。
Creoパソコンを選ぶうえでおさえておきたいポイントは 「動作確認済みパソコンがおすすめ」 「グラフィックスはNVIDIAを選ぶ」 「構造解析もするなら高性能なNVIDIAを選ぶ」の3つ。
動作確認済みパソコンの認定ハードウェアは 不具合リスクを減らす。
レンダリングがNVIDIAのCUDAに対応しているので、 グラフィックスはNVIDIAが有効。
CAEもCUDAに対応していて、 CPUメモリが多いと有効性が増すので高性能なNVIDIAがおすすめ。
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