FreeCAD推奨スペック解説!失敗しないパソコン選び方

FreeCADの推奨スペックとおすすめパソコンの選び方を解説

FreeCAD

こんなことが知りたい

FreeCADの推奨スペックは?

CPU、グラフィックボード、メモリは何を選ぶのが最適?

ここでは、FreeCAD用のパソコンを検討している方に向けて 「FreeCADの推奨スペック」と 「パソコンの選び方」 を解説しています。

「2DCADを使う場合のスペックは?」 「3Dモデリングをする場合のスペックは?」 「どのようなグラフィックボード選ぶべき?」 「CAEをする場合のスペックは?」 と、FreeCADのパソコン選びで悩みがちなことを取り上げて、 できるだけわかりやすく丁寧に解説します。

あなたのパソコン選びのお手伝いができれば幸いです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事

詳しい紹介はこちら 「自己紹介」

目次

FreeCADの推奨スペック

FreeCADの推奨スペックについてですが、 じつは、 FreeCAD公式サイトには推奨スペックの記載はありません。

FreeCADはフリーソフトウェアのため、 ハードウェアに関しての動作サポートはしていないのです。

一般的にフリーソフトは、 サポートしているOSについての情報は公開していますが、 パソコンの推奨スペックを公表することは少ないのが特徴です。 なぜならば、「推奨スペックを載せることでサポートしなければいけなくなるため」です。

例えば、2DCADで有名なフリーソフトのJw_cadも同様です。 サポートしているOSの記載はあっても、 パソコンの推奨スペックは載せていません。

さて、 では何を参考にすればいいか?ですが、 私としては、 「ユーザーの口コミや体験談を参考にパソコンスペックを検討する」 ことをおすすめします。

すでにFreeCADを使っているユーザーは、 使っているパソコンでの快適度合いや不具合などの経験があるためです。

例えば、 2DCADでは問題なかったが、3Dモデリングをしたときに3Dビューが急に遅くなったり、 メモリが足りなくて、大きなファイルを読み込むのに多大な時間がかかったりするような 事象に遭遇している方もいるでしょう。

このような、すでにFreeCADを使ったことがある人の経験を参考にすることで、 失敗しないためのパソコン選びをすることができるのです。

また、他の3DCADを使った経験のある方の知識も重要です。

例えば、 私自身も仕事で3DCADのサポートをしているサポートエンジニアで、 若いころは、何度かパソコン選びで苦い思いをしました。 だからこそ、ノウハウを活かして提案できることが多いのです。

さて、FreeCADにおすすめのスペックですが、 3DCADサポート経験を持っている私としては、 FreeCADの用途によってわけることを提案します。

主には、 2DCADをメインで使う場合と、 3DCADをメインで使う場合でパソコンスペックを検討するのがおすすめです。

2DCADを使う場合のスペック

FreeCADは、産業分野での基板設計、建築分野での平面図といったことにも使われます。 これらは主に2DCADの機能がメインです。

そのような2DCADをメインで使う場合の 推奨スペックは次の表のとおりです。

2DCADを使う場合のおすすめスペック

CPU
  • Corei5
  • Ryzen5
メモリ
  • 8GB
グラフィックス
  • CPU内蔵グラフィックス

この表のスペックは、 一般的なビジネス向けのパソコンとして販売されているスペックです。

2Dで図面を書く場合や、 パーツ数の少ない3D表示をする場合は、 ハイスペックなパソコンは必要ありません。

一般的に使われている10万円前後のパソコンスペックで 十分にストレスなく設計作業ができます。

なぜならば、平面の設計図やシンプルな構造の3D表示には メモリ消費も少なくて済むし、 CPU性能も中程度あればストレスなく処理できるからです。

例えば、下の図のように10~100個前後くらいのパーツで作る場合、 「簡単な3Dモデリング」と「2Dの平面図」になり スペックが高くなくてもストレスなく作業ができます。

FreeCAD

3DモデルもCPU内蔵グラフィックスでストレスなく表示されます。 操作するときにカクカクしたり、 遅くなることもありません。

上の画像は、 じっさいに私の事務作業用のパソコンで表示しています。 スペックは、Corei5、8GBメモリ、CPU内蔵グラフィックス(インテルUHDグラフィックス)ですが、 快適に操作することができます。

このように 2DCADメインで使う場合は、 一般的なビジネス向けパソコンのスペックで十分です。

さて、具体的なおすすめパソコンについては、 別のページでまとめています。 興味があれば、こちらも合わせてご覧ください。

厳選!おすすめ2DCAD用パソコン6選

3DCADを使う場合のスペック

FreeCADの3D設計では、 建築での内装設計や、工業製品の部品設計といった 形状が複雑な3Dモデリングで使われることがあります。

そのような3DCADメインで使う場合の推奨スペックは、 下の表のとおりです。

3DDCADを使う場合のおすすめスペック

CPU
  • Corei5
  • Ryzen5
  • Corei7
  • Ryzen7
メモリ
  • 16GB以上
グラフィックス
  • NVIDIA Tシリーズ
  • NVIDIA RTXAシリーズ
  • NVIDIA RTX Adaシリーズ
  • AMD RadeonProシリーズ
GPU 4GB以上

この表のスペックは、 よく3DCAD向けパソコンで採用される「クリエイターパソコン」 「ワークステーション」のスペックになります。

3Dモデリングでパーツの数が多かったり、 形状が複雑な場合はクリエイターパソコンや ワークステーションといったハイスペックなパソコンが必要になります。

その理由として、 設計する「3Dモデル」を高速に3D表示するためには、 高性能なCPUと専用のグラフィックボードが必須になるためです。

例えば、下の図のように100~1000個程度のパーツを組み合わせて なおかつ、形状が見た目で丸みを帯びるような精度にすると、 高性能なCPU、グラフィックボードが必要になります。 また、パーツ数が多くなることでメモリも多く使います。

FreeCAD

私の経験では、 FreeCADでスペックが低いパソコンを使い1000個以上のパーツを組み合わせデータを読み込むと、 メモリ不足により、3Dモデルの読込み時間が極端に長くなることがありました。

また、3Dモデルの表示速度もCPU内蔵グラフィックスだと快適性に欠けます。 これは、 CPU内蔵グラフィックスは、 複雑な形状の3Dモデルを高速に描画することが得意ではないためです。

例えば、3Dモデルを編集するときに 3D表示の視点を変えるだけで、 動きがカクカクしてしまうことがあります。 この状態でモデリングをすると 作業効率も悪く、 ストレスが溜まってしまいます。

これを避けるためには、 CPU内蔵グラフィックスではなく、 NVIDIA、AMDといった専用のグラフィックボードが必要になります。

このようなことから、 3DCADをメインで使う場合は、クリエイターパソコンかワークステーションクラスの スペックが必須になります。

FreeCADの3DCAD機能を快適に使えるパソコン商品については、 別のページで解説しています。 もし、興味があれば、こちらも合わせてご覧ください。

厳選!おすすめ3DCADパソコン12選

グラフィックボードの選び方

「FreeCADには、 どのようなグラフィックボードが適しているのか?」 は、パソコン選びでとても悩むところです。

上でも説明しましたが、 2DCADをメインで使う場合は「CPU内蔵グラフィックス」でも、 特に不自由なく動作するでしょう。 例えば、インテルIrisXe、UHDグラフィックスでも問題ありません。

しかし、3Dモデリングをする場合は、 NVIDIA、AMDといった専用のグラフィックボードを選ぶのが適切です。 これは、CPU内蔵グラフィックスだと3Dビュー表示で、 動作が遅くなるリスクがあるためです。

さて、NVIDIA、AMDのどの種類のグラフィックボードが適切なのか?ですが、 私のおすすめは、「NVIDIA RTXシリーズ」もしくは 「AMD RadeonProシリーズ」です。

その理由としては、 「さまざまな3DCADで不具合なく安定して動くように開発しているため」です。

例えば、 AutoCADやSolidWorks、CATIAといった主要な3DCADでは、 「NVIDIA RTXシリーズ」と「AMD RadeonProシリーズ」が 推奨グラフィックボードとして提案されています。

NVIDIAやAMDが、各3DCADメーカーと協業しながら 安定して動くように開発を進めているため、 不具合が少なくかつ、高速に3D表示できるようになっています。

このように、 「NVIDIA RTXシリーズ」 「AMD RadeonProシリーズ」は、 3DCADに特化したグラフィックボードなので、 FreeCADにも最適といえます。

3DCADに最適なグラフィックボードの選び方については、 別のページで詳しく解説しています。 ゲーム向けのGeForce、Radeonを選ばない理由や、 GPUメモリの目安も説明しています。 興味があれば、こちらも合わせてご覧ください。

3DCADパソコンのグラフィックボードの選び方

レンダリングにも有効なグラフィックボード

FreeCADで使えるレンダラーとして、 LuxCoreRenderがあります。 この「LuxCoreRender」を使う場合は、 NVIDIA、AMDのグラフィックボードが有効に働きます。

FreeCADから使えるLuxCoreRenderでは、 GPUとCPUをフル活用してレンダリングをするようになっています。

そのため、 NVIDIA RTX、AMD RadeonProを使うことで レンダリング時間を短縮することができます。

Macのスペック

FreeCADはmacOSにも対応しています。 新しいバージョンのFreeCADでは、 Mシリーズ搭載のMacBookやiMacでも動作します。

さて、スペックに関してですが、 あなたの設計規模によって変えるのがおすすめです。

パーツの数が10~100個程度で構成される「小規模設計」では、 MacBookAirでよく採用されるMシリーズ、 メモリ8GBで十分でしょう。

これが、パーツ数100~500個程度の「中規模設計」になったときは、 メモリを16GB以上にすることを推奨します。

500個以上になるような設計では、 メモリも32GB、CPUもM MaxやM Proといったグレードの高いものがおすすめです。 MacBookProでよく採用されるスペックです。

CAEを使う場合のパソコンスペック

FreeCADは応力を解析する機能もあります。 CAEと呼ばれるシミュレーション機能です。

CAE機能を使う場合は、 上の「3DCADを使う場合のスペック」で解説したスペックが有効です。 特に重要なのは、CPUとメモリです。 CPUはできるだけクロック数の高い型を選び、 メモリ容量も多くするのが最適です。

なぜなら、CAEは計算量が多いためです。 CPUの性能が低いと計算が長時間になることもあります。 また、メモリが不足しても計算時間が長時間になることもあります。

例えば、下のような画像のシミュレーションをする場合、 CPU速度が速いほど計算時間が短くなります。 シミュレーションでは「剛体の先端部分に10Nの荷重を3秒間かけた場合にどのような応力がかかるか」 といった計算を行っています。 この「3秒間」だとか「10N」といった条件が多くなるほど メモリ量も必要になります。

FreeCAD

このようにCAEではCPUとメモリの性能が高いことで、 より快適に作業ができるようになります。

こういう理由からも 3DCADがストレスなく使えるようなスペックのパソコンがおすすめです。

CAEソフトでよく選ばれるパソコンとして、 ワークステーションがあります。 CAEにおすすめのワークステーションについても 別のページで解説しています。 興味があれば、こちらも合わせてご覧ください。

処理速度が一気にあがる!おすすめワークステーション

まとめ

「FreeCAD推奨スペック解説!失敗しないパソコン選び方」 についてのまとめです。

FreeCADはフリーソフトなので、 公式サイトに推奨パソコンスペックは載っていない。

スペックは、口コミなどのユーザーの体験談をもとにすると、 失敗しないパソコン選びができる。

2DCADをメインに使う場合は、 一般的なビジネスパソコン程度のスペックのパソコンで十分。

複雑な3Dモデリングをする場合は クリエイターパソコンやワークステーション程度のスペックのパソコンが必須。

3Dモデリングをする場合は、グラフィックボードは必須。 2DCADの場合は、CPU内蔵グラフィックスで十分。

CAEをする場合は、 高性能なCPUとメモリが搭載できるワークステーションが最適。

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