厳選!CATIAおすすめパソコンと選び方
こんなことが知りたい
CATIAのおすすめパソコンが知りたい
どのようなスペックのパソコンを選べばいい?
ここでは、 CATIA 3Dエクスペリエンス用にパソコンを検討している方に向けて 「おすすめパソコン」を紹介しています。
また、CATIAが快適に動く「パソコンのスペックの目安」と 「パソコンを選ぶときのポイント」もあわせて解説しています。
パソコン選びのポイントについては、 「パソコン選びで失敗しないための3つのポイント」を取上げています。
会社でCATIAを使っていて、パソコンを買い替えようと考えている方には ぜひ見ていただきたい内容になっています。
目次
CATIAパソコンの推奨スペック
CATIA 3Dエクスペリエンスの推奨スペックですが、 開発元のダッソーシステムズの公式サイトには 明確に記載されていません。
メモリ、CPUはどんなスペックが推奨なのかについては、 特に明記がないのです。
基本的には「認定ハードウェア」という CATIA動作確認済みのパソコンを使うことが推奨されています。
認定ハードウェアはダッソーシステムズ公式サイトから 見ることができるので、あわせて参照ください。
具体的なスペックですが、 認定ハードウェアのスペックと私のサポート経験を踏まえると、 以下のスペックが目安になるかと思います。
中小規模のモデリングをする場合
CPU | Corei7、Ryzen7 |
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メモリ | 16GB以上 |
グラフィックス | NVIDIA Quadro、Tシリーズ、AMD RadeonPro |
大規模のモデリングをする場合
CPU | Corei9、Xeon、Ryzen7 |
---|---|
メモリ | 32GB以上 |
グラフィックス | NVIDIA RTX Aシリーズ、AMD RadeonPro |
私がよくサポートしている分野は自動車分野ですが、 だいたいこんな感じのスペックパソコンを紹介しています。
中小規模のモデリングをする場合は、 ミドルエンドのワークステーションが適切です。
中小規模モデリングとはどれくらいか?というと、 例えば、「車のシート」や「エンジンの一部」といった 部品を設計するイメージです。
飛行機のタービンの一部だと以下のような画像のイメージです。
中小規模でもトランスミッションのような「機構」を組み合わせたりすると、 複雑になりがちで、メモリ消費も多くなったりします。 推奨は16GB以上です。
大規模のモデリングをする場合は、 ハイエンドのワークステーションが必須になります。
大規模モデリングがどれくらいか?というと、 例えば、「車一台」であったり「航空機」であったり すべてのパーツを組み合わせて一つの製品を組み上げるところまでのイメージです。
車一台だと以下のような画像のイメージです。
大規模モデリングの場合は、 プレゼンのために高品質なサーフェスを使ったレンダリングも必要になりますので、 最新のグラフィックスも必要になってきます。
また、CPUパワーも必要になるので できるだけクロック数の速いCPUを選択するのがおすすめです。
CATIA向けのパソコンを選ぶ3つのポイント
「CATIAパソコンを選ぶポイント」を挙げると この3つがあります。
- 認定ハードウェアがおすすめ
- 大画面モニターは必須
- CATIA販売元におすすめを聞く
パソコン選びで失敗しないための重要なポイントが この3つになります。
認定ハードウェアがおすすめ
キーポイントといってもいいかもしれませんが、 パソコン選びのポイントのひとつ目は 「CATIA認定ハードウェアがおすすめ」です。
CATIA用のパソコンは どうしてもハイスペックなワークステーションが必要になるため、 「購入したけどCATIAが正常に動かなかった…」は避けたいわけです。
不具合リスクを避けるためにも CATIAの認定ハードウェアを選ぶことをおすすめします。
ただ、人の価値観はそれぞれ違いますので、 必ずしも認定ハードウェアを選ばないといけない…というわけではありません。
認定ハードウェアとほぼ同じようなスペックで、 CPU、メモリ、グラフィックスをそろえれば、 ほぼ間違いなくCATIAは快適に動くでしょう。
国内メーカーは安くてハイスペックなワークステーションを購入できます。 価格のメリットを受けながらハイスペックなパソコンを 選ぶのも悪くはありません。
あなたが後悔しない方を選ぶのがいいと思っています。
大画面モニターは必須
パソコン選びのポイントの二つ目は 「大画面モニターを選ぶ」です。
デスクトップのワークステーションを選ぶのであれば、 絶対的におすすめなのが4Kモニター以上のモニターです。
ノートパソコンであれば、 外部モニターを別途買うことを強くおすすめします。
理由は解像度が低かったり、画面サイズ狭いと 設計効率がかなり落ちるためです。
CATIAは画面左にツリービューがあって、 右側に機能アイコンが並んでいます。 画面の真ん中で3Dモデリングをしていきます。
このときに画面サイズが狭くて解像度が低いと モデリングする範囲が狭くなるのです。
パーツ数が多くなればなるほど全体を見渡さなければいけないのですが、 解像度が低いとズームしたり離れたりをすることが多くなるわけですね。
高解像度で大きなモニターを使って、 こういう無駄なマウス操作を減らすことで 設計効率は格段にあがるのです。
ぜひとも、大きなモニターも一緒に検討してください。
3DCAD用のモニターについては、 別のページでまとめていますので よかったらそちらもあわせてどうぞ。
CATIA販売元におすすめを聞く
最後のポイントは「CATIAの販売元におすすめパソコンを聞く」ことです。
「あなたがCATIAを購入した会社におすすめのパソコンを聞くこと」が 失敗しないパソコン選びのポイントになるのです。
理由は、CATIAを販売している会社は、 「ユーザーにおすすめのパソコンを控えている」からです。
CATIAは販売店が多いので、 ダッソーシステムズから直接購入するということは多くありません。
私が勤めている会社はダッソー製品のサポートを請負っていますが、 販売は別の会社がしてるのです。
CATIAの販売会社は、「ユーザーからどんなパソコンが必要か?」 を聞かれたりします。 これは既存ユーザーでも新規ユーザーでもよく聞かれることです。
つまり、販売業者はユーザーからの問合せが多いから、 常にCATIAに適切なパソコンの情報を持っているわけですね。
このコネクションを使わない手はありません。
ノウハウや経験からあなたに最適なパソコンを提案してくれます。 なので、もし、販売業者さんと連絡が取れるようならば 相談してみることをおすすめします。
おすすめパソコン
私のCADサポート経験から 「いつもお客様に提案しているスペックのおすすめパソコン」を ピックアップしました。
「おすすめのデスクトップ」と「おすすめノートパソコン」に 分けて紹介しています。
小規模設計、中規模設計、大規模設計に向いているパソコンを それぞれ提案しています。
おすすめデスクトップ
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
27万円強~ |
マウスの3DCAD向けクリエイターパソコンです。 小規模から中規模設計に向いている コストパフォーマンスが高いパソコンです。
SENSE-S06M-124-NCX [Windows 10 Home]
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
19万円強~ |
PC工房の3DCAD向けクリエイターパソコンです。 小規模に向いている価格の安さが特長のパソコンです。
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
39万円弱~ |
マウスの3DCAD向けクリエイターパソコンです。 中規模設計から大規模設計までできるパソコンです。 高速レンダリングをしたい方に向いています。
【Dell】New Precision 3460 スモール フォーム ファクター プラチナモデル(大容量メモリー・SSD・グラフィックカード搭載)
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
25万円強~ |
認定ハードウェア
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
DELLの3DCAD向けワークステーションです。 多彩なカスタマイズができるパソコンです。 中規模設計から大規模設計までできるパソコンを構成することができます。
おすすめノートパソコン
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
40万円強~ |
認定ハードウェア
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
HPの3DCAD向けモバイルワークステーションです。 中規模設計に向いているパソコンです。 3DCADでは不動の人気であるZBookシリーズのエントリーモデルです。
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
|
SSD |
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価格 |
29万円強~ |
認定ハードウェア
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
Lenovoの3DCAD向けモバイルワークステーションです。 中規模設計~大規模に向いています。 ベストセラーですが、 部品のマイナーチェンジをしながら売れ続けているノートパソコンです。
【Dell】New Precision 3571 【即納】プラチナモデル(大容量メモリー・大容量SSD・グラフィックカード搭載)
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
26万円強~ |
認定ハードウェア
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
DELLの3DCAD向けモバイルワークステーションです。 中規模設計に向いています。 機械系3DCADで定番のPrecisionはコスパに優れたノートパソコンです。
より速いパソコンを求めているあなたにおすすめ
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
60万円強~ |
マウスの3DCAD向けクリエイターパソコンです。 大規模設計までできるハイエンドのスペックを持ち合わせパソコンです。 高速レンダリングに向います。
設計目安 |
![]() ![]() |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
|
SSD |
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価格 |
28万円強~ |
認定ハードウェア
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
- Revid
HPの3DCAD向けワークステーションです。 中規模設計~大規模に向いています。 3DCADや3DCGの法人向けワークステーションで 圧倒的な実績を誇るZシリーズのミドルエンドパソコンです。
SENSE-F079-LC139KF-NNX [Windows 11 Home]
設計目安 |
![]() ![]() |
---|---|
CPU |
|
メモリ |
|
GPU |
|
SSD |
|
価格 |
62万円強~ |
PC工房の3DCAD向けクリエイターパソコンです。 中規模設計から大規模設計までできる RyzenのCPUを搭載したハイエンドパソコンです。 高速レンダリングに向います。
まとめ
「CATIAの推奨スペックは?失敗しないパソコンの選び方」 についてのまとめです。
CATIAの推奨スペックは、ダッソーシステムズ公式サイトには載っていない。
動作確認済みのパソコンを「認定ハードウェア」として推奨している。
私の会社のCADサポート経験からおすすめを紹介すると、 中小規模のモデリングはミドルエンドのワークステーション。 大規模のモデリングはハイエンドのワークステーションがおすすめ。
CATIAパソコンを選ぶときのポイントは 「認定ハードウェアがおすすめ」 「大画面モニターは必須」 「CATIA販売元におすすめパソコンを聞く」の3つ。
不具合リスクを減らすために 認定ハードウェアがおすすめ。
設計効率をあげるために4Kモニターがおすすめ。
販売業者とのコネクションがあれば、 CATIAがよく使われているパソコンを紹介してもらうのがおすすめ。
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