2DCADにおすすめのデスクトップ、ノートパソコンを紹介
こんなことが知りたい
2DCADにおすすめのデスクトップは?
2DCADにおすすめのノートパソコンは?
2DCAD用パソコンの選び方を知りたい
更新日:
ここでは、2DCAD用のパソコンを検討している方に向けて 「おすすめの2DCAD向けパソコン」を紹介しています。 また、2DCADに最適なパソコンの選び方についても あわせて説明しています。
「価格はどれくらい?」 「2DCADはどのようなスペックを選ぶべき?」 「CPUはCoreiそれともRyzen?」 「デスクトップとノートパソコンどちらがいい?」
初心者がパソコン選びで悩むことをピックアップして できるだけわかりやすく解説していきます。
あなたのパソコン選びのお手伝いができれば うれしいです。
目次
- 2DCADパソコン選びのポイント
- おすすめパソコン
- おすすめノートパソコン
- おすすめデスクトップパソコン
- ノートパソコンとデスクトップどちらがいい?
- RyzenとCoreiはどちらがいい?
- 予算があるならメモリを増やせ!
- まとめ
2DCADパソコン選びのポイント
2DCAD向けのパソコンのスペックは、 一般的に家庭で使うような性能のパソコンに似ています。
とはいえ、パソコンにはたくさんの商品があります。 そのなかからパソコン選びで失敗しないために 「2DCAD向けパソコンを選ぶポイント」をピックアップしました。
次の3つのポイントをおさえてから パソコンを購入することをおすすめします。
- 2DCADに必要なスペックを知る
- パソコン価格は約10万円
- 専用グラフィックスはいらない
まずは2DCADに必要なパソコンのスペックを把握しておきます。 快適に設計ができるのは、どの程度の性能なのかを知ることで オーバースペックになりすぎず、 スペック不足にならないパソコン選びができます。
次に、そのスペックのパソコンの価格を知っておくことです。 2DCADに必要なスペックのパソコンは おおよそ10万円前後です。
そして最後に、 2DCADでは、専用グラフィックスは必要ないことを知っておいてください。
各項目について もう少し詳しく説明していきます。
2DCADに必要なスペックを知る
パソコン選びのポイントの一つ目は、 「2DCADに必要なスペックを知ること」です。 ここをおさえておけば、失敗することはないでしょう。
2DCADを快適に使うためのパソコンのスペックは、 下の表になります。
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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ストレージ |
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パソコン選びで重要なスペックである CPU、メモリ、グラフィックス、ストレージを取り上げると 2DCADに適切なスペックはこのようになります。
基本的に一般的なオフィスで使うようなパソコンのスペックとほぼ同じです。 エクセルやパワーポイント、ワードを同時に使っても 遅くなることなく快適に使えるレベルのスペックです。
もちろん、2DCADで有名な 「Jw_cad」 「FreeCAD」 「DRA-CAD」 を使って図面作成をしても 遅くなることなく快適に動くパソコンのスペックです。
パソコン価格は約10万円
パソコン選びのポイントの二つ目が 「2DCADで使うパソコンのおおよその価格を知っておくこと」です。
ポイントの一つ目で説明したスペックを満たすパソコンは、 おおよそ10万円前後で購入することができます。
なぜ2DCAD向けパソコンの価格を知っておくことが必要なのか? その理由は、 パソコンの価格を知っておくことで 間違ったスペックのパソコンや型落ちパソコンを購入するリスクを防げるためです。
例えば、スペックは満たしているけど、7万円以下というような安いパソコンがあります。 その場合は、CPUを1~2世代前のものを使ったパソコンの場合があります。 CPUは2世代前になると性能が低いこともあるので パソコンの買い替え時期が早まることもあります。 最低でも1世代前までのCPUがおすすめです。
また、逆に14万円といった相場よりも高い場合は、 グラフィックスがCPU内蔵ではなかったり ノートパソコンだと液晶画面が1920x1200といった高解像度のこともあります。
2DCADを使ううえで、 高価なグラフィックスは必要ありませんし、 画面解像度も主流である1920x1080でも十分に快適です。
こういう理由からも パソコン価格の相場を知っておくことがおすすめです。
専用グラフィックスはいらない
パソコン選びのポイントの三つ目が 「専用のグラフィックスは必要ないこと」です。
専用グラフィックスとは、 NVIDIAやAMDのグラフィックスのことを指します。 具体的にはNVIDIA GeForceやAMD Radeonなどが専用グラフィックスになります。
さて、なぜ専用グラフィックスは必要ないのか? その理由は、 2DCADでは専用グラフィックスの機能を使わないためです。
例えば、NVIDIAは並列計算をさせる機能があり 3DCADや画像編集ソフトではこの機能を使って高速に動くようになっています。 しかし、2DCADにはNVIDIAの高速処理機能を使ったソフトは ほとんどありません。
また、2DCADはあまり複雑な処理をしないため スペックが高くなくても快適に動くようになっています。
つまり、2DCADを使うのに専用グラフィックスは オーバースペックになってしまうわけですね。
こういう理由から 2DCAD向けパソコンには専用グラフィックスは必要ありません。
専用グラフィックス以外についてですが、 「CPU内蔵グラフィックス」または「APUの内蔵グラフィックス」 などと呼ばれています。
具体的な製品名はインテルUHD、インテル Iris Xe、 AMD Radeon APU内蔵、という表記がされています。 パソコンを選ぶときは、 ぜひこの部分をチェックしてから購入してください。
ちなみに、3DCADも近い将来使う予定であれば NVIDIA、AMDのグラフィックスが必須になります。
3DCADに必要なグラフィックス は、NVIDIA RTXシリーズやTシリーズと呼ばれるものです。 AutoCADやFreeCAD、DRA-CADなどは2DCADの他に 3DCAD機能も付いているので、もし、3DCADを使う予定があるならば 専用グラフィックスを検討してください。
また、 3DCADに必須のパソコンスペック は、2DCADのものとは大きく違います。 具体的なスペックやおすすめのパソコンも紹介していますので、 興味があればあわせてご覧ください。
おすすめパソコン
私のCADサポート経験から 「いつもお客様に提案しているスペックのおすすめパソコン」を ピックアップしました。
「おすすめのデスクトップ」と「おすすめノートパソコン」に 分けて紹介しています。
おすすめノートパソコン
【Dell】Inspiron 14 ノートパソコン sin5440340401monojp
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
7万円弱~ |
DELLの高精細14インチノートパソコンInspironです。
Corei5とIrisXeグラフィックスを搭載していて、 さらにディスプレイ解像度が1920x1200あります。
重量は14インチで1.6kg弱と若干ありますが、 このスペックでこの価格を実現できるのは DELLのInspironだからでしょう。
必要なスペックを満たしていて、 さらに価格重視でノートパソコンを選ぶ方におすすめの商品です。
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
13万円弱~ |
マウスの14インチの人気ノートパソコンです。 持ち歩きをメインに考えている方に向いている コンパクトで性能の良い仕様になっています。
特長は、重要が1.41kgと軽いことと、 3年間の修理保証がついていることです。 普通のノートパソコンで3年保証が付いているのは、 マウスならではで、高品質だからできるサービスです。
予算に合わせてメモリとSSDを増やすことができます。
HP Pavilion 16-ag0006AU スタンダードモデル (スカイブルー)
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
12万円弱~ |
HPの16インチノートパソコンです。 AMD製CPUとグラフィックスを搭載した人気のPavilionシリーズのパソコンです。
画面解像度が1920x1200あり、 2DCAD操作時に圧倒的な広さを感じることができるノートパソコンです。
また、RyzenとRadeonグラフィックスの組合わせにより、 価格に対して速いと感じる構成です。 コストパフォーマンスを求めるなら、このパソコンがおすすめです。
おすすめデスクトップパソコン
【Dell】Inspiron スモール デスクトップ sid3030s301101mooojp
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
10万円弱~ |
DELLの人気スモールデスクトップ Inspironです、
DELLの特長であるカスタイマイズ性の高さを活かした デスクトップパソコンで、 予算に合わせたスペックを選べます。
また、価格もお手頃で このスペックでこの価格を実現できるのは まさに企業努力と言えます。
「迷ったらコレ!」と イチオシできるパソコンです。
HP Slim Desktop S01-pF3030jp エントリーモデル
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
10万円弱~ |
HPの人気デスクトップパソコンです。 インテルのCPUとUHDグラフィックスを採用している 低価格が特長のパソコンです。
HPのモニターとセットで購入することもでき、 とことん価格を追求したい方向けの商品です。
CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
13万円弱~ |
マウスの超コンパクトタイプのデスクトップパソコンです。 スリムボディで設置スペースをとらないのが特長です。
メモリは16GBから搭載できる商品ですが、 RyzenとRadeonを採用しているため、 かなりの低価格で購入できるのがうれしいところです。
ノートパソコンとデスクトップどちらがいい?
2DCAD向けのパソコンは ノートパソコンとデスクトップどちらがいいのか? とても悩みどころだと思います。
基本的には、2DCADを使ううえではどちらでも問題ないのですが、 あなたのライフスタイルに合ったパソコンを選ぶのが 後悔しないでしょう。
例えば、仕事で外出が多い場合や、 学校で使いたい場合、 家のリビングでソファーに座りながら使いたい場合のような 持ち歩くことが多いライフスタイルならば ノートパソコンが向いています。
逆に、自分のデスクでしか使わない場合や できるだけ大きな画面で設計したい場合は デスクトップが向いています。
デスクトップのほうがディスプレイが別になっているため、 大きなサイズの液晶画面で作業ができます。
このように、 あなたがどのようにパソコンを使うかで ノートパソコンにするのかデスクトップにするのかを決めるのが 後悔しないパソコン選びになります。
RyzenとCoreiはどちらがいい?
仕事でお客様にトレーニングをしているときによく聞かれる質問で、 「AMDのRyzenとインテルのCoreiシリーズでは、 どちらの方が2DCADに向いているか?」と聞かれます。
これについては、 正直に言うと2DCADならばどちらでも同じです。
つまり、2DCADならばどちらも問題なく快適に動きますので、どちらも向いている ということになります。
上で書いた2DCADパソコンのスペック目安のCPUであれば、 どちらもストレスなく動くわけですね。
ただ、市場に出回っているパソコンは Coreiの方が多いので、 パソコンメーカーによってはRyzenが選択できない場合もあります。
RyzenはCoreiと比べると性能は同程度でも価格が安いというメリットがあります。 そのため、ほかのスペックを上げても予算内に入るという お得感があります。
Ryzenが選べるメーカーとしては、 HP、 や Lenovo、 DELL、 PC工房などがあります。 もし、極力価格をおさえたいと考えているならば これらメーカーがおすすめです。
予算があるならメモリを増やせ!
2DCADが快適に動くパソコンは おおよそ10万円前後で購入できます。
しかし、もう少し予算がある場合は、 どのスペックを上げるのがいいのででしょうか? 私のおすすめは、メモリの増量です。
メモリを増やす理由には 下のようなメリットがあるからです。
- 大きなデータを読込んでもPCが遅くならない
- 2DCAD以外のアプリを複数起動してもPCが遅くならない
- 複雑な設計がしやすくなる
具体的に16GBのメモリがあれば、 CADソフトで設計作業の効率が上がります。
まずは、大きなデータを読み込んでも パソコンの動作が遅くなることが少なくなります。
Jw_cadやAutoCADなどで図面内の要素数が1000を超えてくると、 メモリの使用量もかなり増えてしまいます。
こうなるとメモリの少ないパソコンの動作は遅くなりがちです。 パソコン動作が遅いと要素数の多い図面を編集するたびに、 イライラすることもしばしばあります。
しかし、メモリが16GBあればそのリスクはかなり減ります。 AutoCADでいうと、私のパソコンでは要素数が4000を超えても動作は遅くなりませんでした。
また、ほかのアプリケーションを開きながら設計することもあるでしょう。 例えば、ワードなどでドキュメントを編集しながら 設計作業をすることなんかもあるかと思います。
メモリが多いと複数のアプリを開いたままでも 2DCADが快適に動くので設計作業の効率が上がるわけですね。
つまり、メモリに余裕があることで レイヤー数を気にすることもなくなりますし、 要素数を気にしないでコピー&ペーストを繰り返しながら 複雑な設計をサクサクすることができるわけです。
もし、予算に少し余裕があるようならば メモリの増設をおすすめします。
まとめ
「厳選!おすすめ2DCAD用パソコン6選」 についてのまとめです。
2DCAD向けパソコンを選ぶときのポイントは3つ。 「2DCADに必要なスペックを把握する」 「専用グラフィックボードは必要ない」 「2DCADが快適に動くパソコンの価格の相場を把握する」
ノートパソコンとデスクトップは 自分のライフスタイルにあった型を選ぶのがおすすめ。
RyzenとCoreiはどちらを選んでも問題ない。
予算を増やせるならメモリ増設がおすすめ。