失敗しない!IJCADパソコンのスペックの選び方

IJCADの推奨スペックとパソコンの選び方を解説

失敗しない、IJCADパソコンのスペックの選び方

こんなことが知りたい

IJCADの推奨スペックは?

ここでは、 IJCAD向けのパソコンを検討している方に向けて 「IJCADの推奨スペック」と 「パソコンの選び方」を解説しています。

「CPU、メモリ、グラフィックボードの推奨スペックは?」 「3Dソリッドモデルを作成するときに必要なスペックは?」 「IJCADのAPIを使ったアプリを開発するときのパソコン選びは?」 と、パソコンを選ぶときの悩み事をピックアップして、 わかりやすく丁寧に説明しています。

あなたのパソコン選びのお手伝いができればうれしいです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事

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目次

IJCADの推奨スペック

IJCADの動作環境は、 IJCADの取扱店であるシステムメトリックス社の公式サイトに掲載されています。

IJCADの推奨動作環境は、 次の表のとおりです。

CPU
  • Corei5以上
メモリ
  • 8GB以上
最小スペック4GB
グラフィックス
  • 2GB GPUメモリ
ストレージ
  • SSD 700MB以上
その他
  • .Net Framework4.8以上

上記のスペック表は、 システムメトリックス社公式サイトの情報をもとにして、 一部抜粋して転記しています。

IJCAD 汎用CAD・動作環境

IJCADの推奨スペックは、 一般的に2DCADで使われるパソコンのスペックと同じです。 例えば、 Jw_cadで推奨されるスペック と、ほぼ同じ構成になっています。

このスペックのパソコンの一般的な価格としては、 10万円~15万円程度の価格帯です。

CPUは、インテルCorei5以上が推奨になっています。 同等性能のAMD Ryzen5以上でも問題ないでしょう。

クロック数が2GHz以上のCPUがあれば、 そのスペックを選ぶのがおすすめです。 2DCADは、一般的にコア数よりもクロック数が高いCPUを選ぶほうが、 反応速度が速くなり快適度も増すためです。

メモリは、最低4GBでも動作しますが、 8GB以上が推奨です。 IJCADと共に、 Wordやエクセル、pdfを開くためのacrobat readerなどを同時に起動させると、 メモリ不足によって動きが遅くなってしまう可能性があるため、 余裕を持ったスペックが最適です。

また、IJCAD ProやMechanicalといった上位グレードの製品を使うときは、 メモリを増やすことも検討するのがいいでしょう。 例えば、ソリッドモデルなどの3D機能を使う場合や、 地形や製品の詳細画像の点群データを扱うときには、 メモリを多く消費する傾向にあります。

3D機能と点群データを扱うときのスペックについては、 もう少し詳しく、下記の章で説明していきます。

グラフィックボードについては、 GPUメモリが2GB以上が推奨されています。

2DCADではNVIDIAやAMDといった専用グラフィックスの必要性が低いため、 CPU内蔵グラフィックスや AMDのAPU内蔵グラフィックスでも快適に動作します。

具体的なグラフィックスでは、 インテルUHDグラフィックス、インテルIrisXeグラフィックス AMD APU内蔵Radeonグラフィックスがあります。

ストレージについての推奨スペックは、 インストール容量が書かれています。 いま、一般的に販売されているパソコンでは、 256GB以上のSSDが搭載されていることが多いので、 パソコン選びのときには、 特に気にする必要はありません。

最後にOSですが、 Windowsのみの対応です。macOSは対応していません。

IJCADの推奨スペックを満たしている、 おすすめのパソコンについては、 「厳選!おすすめ2DCAD用パソコン6選」 で紹介しています。

もし、興味があれば、合わせてご覧ください。

3Dソリッドモデリングのスペック

ソリッドモデルから3Dプリント出力

IJCADには、 3DCAD機能も一部、搭載されています。 そのなかには、3Dソリッドモデリングもあります。 3Dソリッドモデリングが使える製品は、 IJCAD Pro、Mechanical、Arch+、Electrical Proになります。

しかし、Fusion360やAutoCADと違って、 IJCADの3Dモデリングは、 あくまで簡易的な機能のため、 そこまでハイスペックなパソコンは必須ではありません。

3Dソリッドモデリングを予定している場合の パソコン選びで注意するポイントは、 グラフィックスとメモリです。

私のCADサポートの経験則になりますが、 もし、ノートパソコンを考えているならば、 グラフィックスはインテルIrisXeグラフィックスが適切だと考えています。

IrisXeグラフィックスは安価な割には、 3Dグラフィックスも、そこそこ速く表示できるため コストパフォーマンスがよくておすすめなのです。

インテルUHDグラフィックスのノートパソコンは、 3Dモデリングをするにはスペック的に少し心もとないので、 できればIrisXeグラフィックスがいいでしょう。

APU内蔵Radeonグラフィックスも 同じように安価で速いです。 IrisXeグラフィックスと同じくらいおすすめです。

デスクトップであれば、 メモリを増やすのがいいでしょう。 できれば16GBあるとかなり余裕ができます。

デスクトップのグラフィックスである インテルUHDグラフィックスは、GPUメモリを 普通のメモリと共有しているため、 3Dモデリングをするときは、 できるだけ余裕を持ったスペックにするのがおすすめです。

もちろん、 NVIDIA GeForceやAMD Radeonといった 専用グラフィックスを購入できる予算があれば、そちらが最適です。 しかし、 IJCADはAutoCADと違って、 そこまでハイスペックなパソコンがなくても動作するので、 パソコン選びで余計な予算を費やす必要はないと考えています。

点群データを扱うときのスペック

地形データ

IJCADでは、 設計画面に点群データをアタッチすることができます。

一般的に、土木や建設の設計で使われる地形画像として、 点群データをアタッチするのが多いです。

この点群データは、データの情報量が多いため メモリのスペックに気を付けたほうがいいでしょう。 Autodeskの Civilの推奨スペック を参考にすると、 点群データを扱うときはメモリを16GB以上にすることがおすすめです。

地形以外の製品画像の点群データでも、 予想以上のデータ量になることが多く、 メモリを圧迫しかねません。

例えば、車やバイクの設計図に それら画像の点群データをアタッチする場合でも、 そこそこのデータ量があります。

こういうことからも、 もし、点群データをアタッチしたいならば、 余裕を持ったメモリ容量を検討するのがいいでしょう。

開発環境のスペック

API

IJCADはAPIを公開しており、 外部からIJCADを操作できるようなアプリケーションを作ることができます。

AutoCADも同じような構造になっているため、 AutoCAD向けのアプリを IJCADに移植する方も少なくありません。

さて、IJCAD向けの外部アプリケーションを考えている場合の パソコンのスペックですが、 基本的には、IJCADの推奨スペックで特に問題ないでしょう。

これは、VisualStudioを使った一般的なアプリケーションを作るときにも、 同程度のスペックで開発環境を整えている方も多いからです。 数千~数万行のプログラムであれば、 メモリも8GBあれば足りることが多いです。 CPUもCorei5以上であれば、「コンパイルに数時間かかる」 ということもありません。

ただ、10万行を超えるような大きなプログラムになると、 メモリが8GBだと不足するリスクが出てきます。

VisualStudioのシステム要件にも、 大きなプログラムをコンパイルするときには、 16GB以上のメモリを推奨しています。

もし、あなたが開発予定のプログラムが 大規模なアプリケーションならば、 メモリ容量を再検討するのがおすすめです。

まとめ

「失敗しない!IJCADパソコンのスペックの選び方」についてのまとめです。

IJCADの推奨スペックは、 2DCADが快適に動くスペックと同等。

3Dソリッドモデルを作成するときには、 IrisXeグラフィックスとAPU内蔵Radeonグラフィックスが最適。

点群データを扱うときには、 情報量が多くなるためメモリ容量を多くするのが適切。

IJCADのAPIを使って外部アプリケーションを開発する場合は、 プログラムの規模によって メモリを検討するのがおすすめ。

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