Archicad推奨スペックとパソコンの選び方を解説
こんなことが知りたい
「Archicad推奨スペックは?」
「パソコン選びで注意することは?」
「Archicadにおすすめのパソコンは?」
ここでは、 Archicad用にパソコンを検討している方に向けて、 「Archicadの推奨スペック」と「Archicadパソコンの選び方」 について解説しています。
Archicadは設計する建物の規模で、 おすすめのパソコンスペックが変わってきます。
「中小規模の設計」と、「大規模の設計」について、 それぞれ推奨スペックとパソコンの選び方を解説していきたいと思います。
目次
Archicadの推奨スペックはコレ
Archicadの推奨スペックについてですが、 開発元のGRAPHISOFTの公式サイトに記載されています。
Archicad公式サイトの情報をもとにして、 3DCADパソコンで重要な「CPU、メモリ、グラフィックス」に注目して、 いま市場で販売されている具体的なパーツに置き換えると、 こんな感じのスペックがおすすめになります。
中小規模の設計
CPU |
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---|---|
メモリ |
|
グラフィックス |
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大規模の設計
CPU |
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---|---|
メモリ |
|
グラフィックス |
|
ちなみに、「中小規模の設計」と「大規模の設計」についてですが、 画像で表すとだいたいこんな感じの建物を設計することを意味します。
小規模は戸建てを設計する程度、中規模は集合住宅を設計する程度です。 大規模な設計になると商業施設や高層マンションなどがあります。
グラフィックスに関してですが、 上の表では 中小規模、大規模の両方ともQuadro系もしくは、RadeonProを推奨しています。
ただ、GeForceとRadeonがArchicad公式サイトの動作環境を満たしていないわけではありません。 中小規模であればGPU4GB以上、大規模でGPU6GB以上あれば、 GeForce、Radeonでも問題ありません。
なぜQuadro系のNVIDIA Tシリーズ、RTX Aシリーズをおすすめしているのか?ですが、 「NVIDIA Tシリーズ、RTX Aシリーズは、AutoCAD、Vectorworksなどのエンジニア向け3Dソフトに特化しているため」 です。 Archicadもこれに含まれます。
GeForce、Radeonはゲームソフトに特化しているグラフィックスです。 グラフィックドライバーの修正や機能追加も、 特定のゲームソフトに対してのものが多いです。
逆にQuadro系、RadeonProは特定の3DCADに対する修正や機能追加が多いです。 これは不具合リスクが減ることを意味しています。
こういう理由で、 NVIDIA Tシリーズ、RTX Aシリーズをおすすめしています。
Archicad向けのパソコンを選ぶ3つのポイント
Archicad向けのパソコンを選ぶうえで、 知っておきたいポイントが3つあります。
- CPUはクロック数の高いものを選ぶ
- レンダリングはNVIDIAがおすすめ
- 液晶モニターは4K以上を選ぶ
Archicadのソフトウェアの特長を踏まえると、 この3つのポイントをおさえることで 失敗しないパソコン選びができるでしょう。
CPUはクロック数の高いものを選ぶ
Archicad用パソコン選びのポイントの1つ目は、 「CPUはできるだけクロック数が高いものを選ぶこと」です。
なぜクロック数の高いCPUが必要なのか? その理由は 「Archicadはクロック数が高いCPUに最適化されているから」 です。
例えば、Archicadではグラフィックス性能が高いパソコンが必須になります。 この性能の高いグラフィックスは、 処理が速いCPUでないとグラフィック性能が活かせないのです。
つまり、高価なグラフィックスを搭載していても、 CPUの性能が不足していると、100%の性能が出せないということです。
また、Archicadは解像度の高いモニターが推奨されています。 この高解像度の表示にもCPU性能が深くかかわってきます。
例えば、4K以上の解像度のモニターで違和感なく描画し続けるには、 クロック数の高いCPUが必要になってくるのです。
つまり、CPUの性能が不足していると、 3D画面の更新速度が遅くなり、操作をしているときにストレスを感じやすくなるということです。
こういう理由から、 CPUはできるだけ高いクロック数を選びことをおすすめしています。
ちなみに、ArchicadのCPUに関しては Archicad公式サイトにも載っています。 もう少し詳しく知りたい方は、公式サイトを見てみてください。
ハードウェアおよびソフトウェア動作環境・Archicad公式サイト
レンダリングはNVIDIAがおすすめ
パソコン選びのポイントの2つ目は、 「Archicadのレンダリング機能はNVIDIAグラフィックスがおすすめ」 です。
なぜNVIDIAグラフィックスがおすすめなのか? その理由は 「Archicadのレンダリング機能がNVIDIAに最適化してあるから」 です。
例えば、Archicadで設計した建物のデータをクライアントに見せるために、 3Dレンダリングをしてリアルな3D画像を作ることがあります。
このときの 「レンダリング速度を速くする仕組みにNVIDIAグラフィックスが使われている」 のです。
具体的には、Archicadのレンダリングにつかっているレンダリングエンジンが NVIDIAのCUDA技術を使っているため、 NVIDIAグラフィックスであれば、高速にリアルな3D画像を作ることができるわけです。
そういう理由で、 NVIDIAグラフィックスをおすすめしています。
ちなみに、ArchicadはMacにも対応していますが、 レンダリング機能はApple M1チップにも最適化されています。
推奨されているのはApple M1チップ 16GBです。 これに該当するMacは「MacBookPro」があります。
ちなみに、Archicadのレンダリングに関しては Archicad公式サイトにも載っています。 もう少し詳しく知りたい方は、公式サイトを見てみてください。
Redshift for Archicad・Archicad公式サイト
液晶モニターは4K以上を選ぶ
パソコン選びのポイントの3つ目は 「モニター解像度は4K(3840x2160)以上がおすすめ」です。
なぜ4K以上の解像度がおすすめなのか? その理由は 「Archicadは2K解像度が推奨」なのと「いま売っているモニターは4Kが主流」 だからです。
例えば、Archicadの公式サイトには、 中小規模の設計をするのに2K(2560x1600)解像度のモニターを推奨しています。
しかし、2K(2560x1600)の解像度のモニターは、 いまの市場ではあまり機種がありません。
いまのモニターの主流は、 フルHD(1980x1080)、WQHD(2560x1440)、4K(3840x2160)の3種類なのです。
そのため2Kモニターは価格が高く、 4Kモニターの方がお得に買えるのです。
そういう理由もあり、 4K以上のモニターをおすすめしています。
ちなみに、Archicadパソコンをノートパソコンで 考えているならば、別途外部モニターとして 4Kモニターをおすすめします。
理由は、作業効率をあげるためです。
モバイルワークステーションのディスプレイは、 フルHDの解像度である場合が多いです。 そのため見える範囲が狭すぎて、極端に作業効率が悪くなります。
作業効率が悪くなるとストレスも感じやすくなるので、 できれば、外部モニターを別途用意することをおすすめしています。
Archicadおすすめパソコン
パソコン選びの3つのポイントを踏まえて、 Archicadの推奨スペックを満たしているおすすめのパソコンを紹介しています。
ポイントとしては、 Archicadのような「BIMをフル活用するためのパソコンをピックアップ」 しています。
Archicad用に新しくパソコンを検討しているならば、 ぜひ、合わせてごらんください。
まとめ
「Archicadの推奨スペックはコレ!失敗しないパソコンの選び方」 についてのまとめです。
Archicadの推奨スペックは、 「中小規模の設計」と「大規模な設計」で違う。
Archicadパソコンを選ぶときのポイントは3つある。 「クロック数の高いCPUを選ぶ」 「レンダリングを速くするためにNVIDIAがおすすめ」 「モニターは4K以上の高解像度がおすすめ」
クロック数の高いCPUを選ぶことで、 3D描画のスムーズさがよくなり、 ストレスを感じにくくなる。
Archicadのレンダリングエンジンは、 NVIDIAのCUDAを使っているのでNVIDIAグラフィックスを使うことで 高速に処理できる。
Archicadの推奨スペックは2K以上のモニターなので、 市場に出回っているモニタースペックの主流である4Kがおすすめ。
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