Archicadの推奨スペックはコレ!失敗しないパソコンの選び方

Archicad推奨スペックとパソコンの選び方を解説

Archicad推奨スペックとPC選び方を解説

こんなことが知りたい

Archicad推奨スペックは?

Archicad向けパソコンで注意することは?

ここでは、 Archicad用にパソコンを検討している方に向けて、 「Archicadの推奨スペック」と「Archicad向けパソコンの選び方」 について解説しています。

「Windows、Macの推奨スペックは?」 「グラフィックスは何を選ぶのがベスト?」 「設計規模で推奨スペックは変わる?」 と、パソコン選びのときに気になる項目をピックアップして 説明しています。

あなたのパソコン選びのお手伝いができれば幸いです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事

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目次

Archicadの推奨スペック

Archicadが快適に動くスペックは、 一般的に 3DCADで推奨されているパソコン のスペックが基本になります。

具体的なパソコンの種類で言うと 「クリエイターパソコン」 「ワークステーション」が適当です。

CPU、メモリ、グラフィックボードの具体的なスペックは、 以下の表のとおりです。

Windows推奨スペック

CPU
  • Corei9
  • Ryzen9
メモリ
  • 64GB
グラフィックス
  • NVIDIA Tシリーズ
  • RTX Aシリーズ
  • RTX Adaシリーズ
  • AMD RadeonPro
いずれもGPU 8GB以上

Windows最小動作スペック

CPU
  • Corei7
  • Ryzen7
メモリ
  • 32GB
グラフィックス
  • NVIDIA Tシリーズ
  • RTX Aシリーズ
  • RTX Adaシリーズ
  • AMD RadeonPro
いずれもGPU 6GB以上

また、Archicadは Macにも対応している3DCADソフト です。 Macを使う場合もかなり高いスペックが要求されます。

Macの種類で言うと 「MacBook Pro」が適当です。

Mac推奨スペック

CPU
  • Mシリーズ Max
M2 Max、M3 Max以降
メモリ
  • 64GB

このスペック表は Archicadの開発元であるGRAPHISOFTの 公式サイト情報を基にして転記しています。

Archicad動作環境・GRAPHISOFT公式サイト

最小スペックと推奨スペックを表記していますが、 最小スペックでは主に、小規模の設計をする程度と考えるのがいいでしょう。 中規模以上の設計では、 推奨スペックのパソコンがおすすめです。

「中小規模の設計」と「大規模の設計」についてですが、 画像で表すとだいたい下の図のような感じの建物を設計することを意味します。

中小規模と大規模

小規模は戸建てを設計する程度、中規模は集合住宅を設計する程度です。 大規模な設計になると商業施設や高層マンションなどがあります。

グラフィックスに関してですが、 上の表では 中小規模、大規模の両方ともNVIDIA RTXシリーズかNVIDIA Tシリーズもしくは、 RadeonProシリーズを推奨しています。

ただ、GeForceとRadeonがArchicad公式サイトの動作環境を満たしていないわけではありません。 GPUメモリが推奨スペックを満たしていれば GeForce、Radeonでも問題ありません。

なぜNVIDIA Tシリーズ、NVIDIA RTXシリーズをおすすめしているのか? その理由は、 「NVIDIA Tシリーズ、NVIDIA RTXシリーズは、 エンジニア向け3Dソフトに特化しているため」 です。 つまり、 3DCAD向けのグラフィックボード になります。

GeForce、Radeonはゲームソフトに特化しているグラフィックスです。 グラフィックドライバーの修正や機能追加も、 特定のゲームソフトに対してのものが多いです。

逆にNVIDIA RTXやRadeonProは特定の3DCADに対する修正や機能追加が多いです。 これは不具合リスクが減ることを意味しています。

こういう理由で、 NVIDIA Tシリーズ、NVIDIA RTXシリーズをおすすめしています。

Archicad用パソコンの選び方

Archicad向けのパソコンを選ぶうえで、 知っておきたいポイントが3つあります。

  • CPUはクロック数の高いものを選ぶ
  • レンダリングはNVIDIAがおすすめ
  • 液晶モニターは4K以上を選ぶ

Archicadのソフトウェアの特長を踏まえると、 この3つのポイントをおさえることで 失敗しないパソコン選びができるでしょう。

CPUはクロック数の高いものを選ぶ

Archicad用パソコン選びのポイントの1つ目は、 「CPUはできるだけクロック数が高いものを選ぶこと」です。

なぜクロック数の高いCPUが必要なのか? その理由は 「Archicadはクロック数が高いCPUに最適化されているから」 です。

例えば、Archicadではグラフィックス性能が高いパソコンが必須になります。 この性能の高いグラフィックスは、 処理が速いCPUでないとグラフィック性能が活かせないのです。

つまり、高価なグラフィックスを搭載していても、 CPUの性能が不足していると、100%の性能が出せないということです。

また、Archicadは解像度の高いモニターが推奨されています。 この高解像度の表示にもCPU性能が深くかかわってきます。

例えば、5K以上の解像度のモニターで違和感なく描画し続けるには、 クロック数の高いCPUが必要になってくるのです。

つまり、CPUの性能が不足していると、 3D画面の更新速度が遅くなり、操作をしているときにストレスを感じやすくなる ということです。

こういう理由から、 CPUはできるだけ高いクロック数を選びことをおすすめしています。

ArchicadのCPUに関しては Archicad公式サイトにも載っています。 もう少し詳しく知りたい方は、公式サイトをご参照ください。

ハードウェアおよびソフトウェア動作環境・Archicad公式サイト

レンダリングはNVIDIAがおすすめ

パソコン選びのポイントの2つ目は、 「Archicadのレンダリング機能はNVIDIAグラフィックスがおすすめ」 です。

なぜNVIDIAグラフィックスがおすすめなのか? その理由は 「Archicadのレンダリング機能がNVIDIAに最適化してあるから」 です。

例えば、Archicadで設計した建物のデータをクライアントに見せるために、 3Dレンダリングをしてリアルな3D画像を作ることがあります。

このときの 「レンダリング速度を速くする仕組みにNVIDIAグラフィックスが使われている」 のです。

具体的には、Archicadのレンダリングにつかっているレンダリングエンジンが NVIDIAのCUDA技術を使っているため、 NVIDIAグラフィックスであれば、高速にリアルな3D画像を作ることができるわけです。

そういう理由で、 NVIDIAグラフィックスをおすすめしています。

ArchicadはMacにも対応していますが、 レンダリング機能はApple Mシリーズにも最適化されています。

推奨されているのはApple M2 Max以降のチップセットです。 これに該当するMacは「MacBookPro」があります。

ちなみに、Archicadのレンダリングに関しては Archicad公式サイトにも載っています。 もう少し詳しく知りたい方は、公式サイトをご参照ください。

Redshift for Archicad・Archicad公式サイト

液晶モニターは4K以上を選ぶ

パソコン選びのポイントの3つ目は 「モニター解像度は5K(5120x2880)以上がおすすめ」です。

なぜ5K以上の解像度がおすすめなのか? その理由は 「Archicadのディスプレイ解像度の推奨スペックがは5Kだから」です。

例えば、Archicadの公式サイトには、 最小動作環境が2K(2560x1600)解像度のモニターになっています。

しかし、2K(2560x1600)の解像度のモニターは、 いまの市場ではあまり機種がありません。

いまのモニターの主流は、 フルHD(1980x1080)、WQHD(2560x1440)、4K(3840x2160)、 5K(5120x2880)なのです。

そのため2Kモニターよりも手に入りやすく、 さらに5Kモニターの方がコスパがいいのです。

そういう理由もあり、 5K以上のモニターをおすすめしています。

Archicadパソコンをノートパソコンで 考えているならば、別途外部モニターとして 5Kモニターをおすすめします。

理由は、作業効率をあげるためです。

モバイルワークステーションのディスプレイは、 フルHDの解像度である場合が多いです。 そのため見える範囲が狭すぎて、極端に作業効率が悪くなります。

作業効率が悪くなるとストレスも感じやすくなるので、 できれば、外部モニターを別途用意することをおすすめしています。

Archicadにおすすめのパソコン

パソコン選びの3つのポイントを踏まえて、 Archicadの推奨スペックを満たしているおすすめのパソコンを紹介しています。

ポイントとしては、 Archicadのような「BIMをフル活用するためのパソコンをピックアップ」 しています。

Archicad用に新しくパソコンを検討しているならば、 ぜひ、合わせてごらんください。

処理速度が一気にあがる!おすすめワークステーション

まとめ

「Archicadの推奨スペックはコレ!失敗しないパソコンの選び方」 についてのまとめです。

Archicadの推奨スペックは、 「中小規模の設計」と「大規模な設計」で違う。

Archicadパソコンを選ぶときのポイントは3つある。 「クロック数の高いCPUを選ぶ」 「レンダリングを速くするためにNVIDIAがおすすめ」 「モニターは5K以上の高解像度がおすすめ」

クロック数の高いCPUを選ぶことで、 3D描画のスムーズさがよくなり、 ストレスを感じにくくなる。

Archicadのレンダリングエンジンは、 NVIDIAのCUDAを使っているのでNVIDIAグラフィックスを使うことで 高速に処理できる。

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