ゲーミングPCは3DCAD用パソコンとして使える?

3DCADはゲーミングPCで使えるのか?を解説!

ゲーミングPC

こんなことが知りたい

「ゲーミングPCは3DCADを動かすのに適している?」

「ゲーム用グラフィックボードは3DCADで使える?」

ここでは、3DCAD向けにパソコンを検討している方に向けて 「3DCADはゲーミングPCに適しているか?」 について解説していきます。

私も3DCADのサポートをしていると、 よくお客さまから「家でも3DCADを使いたいけどゲーミングPCでも大丈夫?」 と聞かれることがあります。

そういう経験も踏まえて、 いつも答えていることを説明していきたいと思います。

目次

ゲーミングPCは3DCADに向いていない!その理由は?

一般的にゲーミングPCはスペックが高いパソコンです。 3DCADを動かす上でスペックは満たしているものがほとんどです。

しかし、結論からいうと、 「ゲーミングPCでも3DCADソフトは使えるが、おすすめではない」 です。

なぜ推奨しないのでしょうか? その理由は、 「グラフィックスがゲーム用に特化しているため」と、 「不具合があったときにトラブルシュートするのが難しいため」 です。

このあと、この2つの理由について説明していきます。

ゲームに特化したグラフィックスを使っている

ゲーミングPCが3DCADにおすすめではない理由のひとつに 「グラフィックスがゲーム用に特化しているため」があります。

ゲーミングPCで採用されているグラフィックボードに NVIDIAのGeForceシリーズと、AMDのRadeonシリーズがあります。

このグラフィックボードは ゲームの3D描画でよく使われるDirectXという技術に特化しています。

いっぽうで、3DCADソフトウェアでは 3D描画にOpenGLという技術がよく使われています。

OpenGLを得意としているグラフィックスは、 NVIDIAのQuadroシリーズと、AMD社のRadeonProシリーズになります。

ちなみにNVIDIAのQuadroシリーズは、いまは 「NVIDIA Tシリーズ」と「NVIDIA RTXシリーズ」に名前を変えています。

つまり、ソフトウェアで使っている技術によって、 グラフィックスの得意不得意が決まってきます。 それが「ゲームではDirectX」「3DCADではOpenGL」なのです。

ただ、QuadroシリーズがDirectXに対応していないわけではありません。 問題なくゲームをすることもできるでしょう。 逆も同じでGeForceシリーズもOpenGLに対していて、 3DCADでも3D表示できるわけです。

しかし、グラフィックボードの設計上で 最もパフォーマンスが出るようになっているのは、 QuadroシリーズはOpenGLで、GeForceがDirectXなのです。

トラブルシュートが難しい

ゲーミングPCが3DCADにおすすめではない理由のふたつ目は 「不具合があったときにトラブルシュートするのが難しいため」です。

NVIDIAのQuadroシリーズとAMDのRadeonProシリーズでは 3DCADソフトメーカーと連携して不具合なく動くことを確認しています。

例えば、3DCADソフトのAutoCADは 認定ハードウェアとしてグラフィックボードの機種名を指定しています。 つまり、「動作保証」をしているわけですね。

また、QuadroシリーズやRadeonProシリーズでは、 各3DCADソフトに対してグラフィック設定ができます。

Windowsのデスクトップで右クリックをすると、 「グラフィック設定」とか「ディスプレイ設定」という項目が出てきます。

そこで3D表示の設定ができます。 選択項目の中に「AutoCAD」だったり、「MAYA」だったり、 「SolidWorks」など、主要な3DCADソフトの設定が入っていることが多いわけです。

しかし、ゲーミングPCで使われている GeForceシリーズやRadeonシリーズではこれらの設定項目はありません。

一般的な表示設定であったり色の設定であったりと、 カスタマイズできる項目が少ないのです。

これは、3DCADソフトメーカー側がGeForceシリーズやRadeonシリーズを 認定ハードウェアとして扱っていないためです。

ゲーミングPC用のグラフィックスは、 価格をおさえて高性能なボードを提供する必要があります。 そのため、3DCADメーカーとの連携といった サポートコストを削っているわけですね。

ちなみに私の経験なのですが、 ちょっと前にGeForceのパソコンを使っていたことがあり、 そのときに「一部のポリゴンの頂点選択や編集がうまくできない」 といった問題がありました。

GeForceには3D設定をする項目が少なかったので、 ものすごいズームしながら作業をするといったことして対処していました。

作業効率も落ちますし、 なによりもいつもと違う操作なのでイライラするわけです。

そのあと、数か月後にグラフィックドライバーがアップデートされて、 問題は解決しました。

そういう私自身の経験もあって、 3DCADで使うパソコンは予算をしっかりとって 3DCAD向けのグラフィックスを選ぶことをおすすめしています。

QuadroシリーズとGeForceシリーズはドライバが違う

QuadroシリーズとRadeonProシリーズは、 「各3DCADメーカーと連携しながら不具合リスクが少ない グラフィックボードを開発している」と説明してきました。

これは、Quadroシリーズのグラフィックドライバーの更新履歴を見ると、 どれだけ3DCADに特化しているかがわかります。

NVIDIAドライバダウンロード・NVIDIA公式サイト

製品タイプでQuadroを選択すると、 リリースされたドライバを見ることができます。

ここの更新履歴に、AutoCADやMayaといった3DCADソフトの修正や機能追加が 書かれているわけですね。

つまり、NVIDIAが各ソフトで快適に動くようにチューニングしているということです。

一方でGeForceのドライバの更新履歴は、 ゲームソフトに対するものが多いです。 これは、ゲームに特化しているからですね。

最近では、DirectXをメインに使った3DCADソフトも増えてきました。 有名どころで言うと、AutoCADやVectorworksでもDirectXで描画するようになっています。

しかし、こういう特化したサポートのことを考えると、 やはり3DCADはQuadroシリーズやRadeonProシリーズが 不具合リスクが低くておすすめです。

3DCADのおすすめパソコン

当サイトでは、 Quadroシリーズ、RadeonProシリーズが搭載されている 3DCADにおすすめのパソコンも紹介しています。

パソコンメーカー別に ローエンドからハイエンドまでのノートパソコンと デスクトップパソコンを提案しています。

3DCAD用のパソコンをお探しの方は、 そちらもあわせて参考にしていただければ嬉しいです。

厳選!おすすめ3DCADパソコン12選

まとめ

「ゲーミングPCは3DCAD用パソコンとして使える?」 についてのまとめです。

ゲーミングPCは3DCAD用のパソコンとしては、 おすすめではない。理由は二つ。

ひとつめは、ゲーミングPCが使っているグラフィックボードは、 ゲーム用に特化した設計になっているため。

ふたつ目は、 3DCADで表示の不具合があった場合に 問題解決するのが難しいため。

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