HPの3DCAD向けパソコンはコレ!選び方も解説

3DCAD向けのHPパソコンの選び方を解説

HPの3DCAD向けパソコンはコレ!選び方も解説

こんなことが知りたい

3DCADにおすすめのHPパソコンは?

デスクトップは何を選べばいい?

ノートパソコンは何を選べばいい?

ここでは、HPのCAD用パソコンを探している方に向けて 「3DCAD向けのHPパソコンの選び方」 を解説しています。

「PCのモデルは何を選ぶのがおすすめ?」 「デスクトップはどのシリーズがいい?」 「ノートパソコンはどのシリーズがいい?」 「HPとよく比較されるパソコンはなに?」と、 パソコン購入時に悩むことをピックアップして解説していきます。

HPは3DCAD向けパソコンとしての実績が世界でトップクラスです。 国内でもCAD販売店がおすすめするパソコンとして HPを選ばれることが多いです。

特に「CATIA」「SolidWorks」などの機械系CADや 「AutoCAD」「Civil」「Revit」のような土木、建築系CADを使う企業で 多く選ばれています。

私もカスタマーサポートでパソコンを提案するときは、 HPを選ぶことも多々あります。

そんな3DCADサポート経験をもとにして、 わかりやすく丁寧に解説していきます。

あなたのパソコン選びのサポートができればうれしいです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事

詳しい紹介はこちら 「自己紹介」

目次

3DCADにおすすめのモデル

HPは家庭用パソコンからエンジニアやクリエイターが使う業務用パソコンまで 幅広い層へ向けたパソコンを作っています。

そのなかでも 3DCADを扱うエンジニア向けのモデルは ワークステーションの「Zシリーズ」になります。

Zシリーズはデスクトップとノートパソコンの 両方の商品があります。 ノートパソコンはZBookと呼ばれるブランドです。

さて、 なぜZシリーズは3DCADに最適なのか? その理由に次の3つがあります。

  • ワークステーション販売実績がトップ
  • 優れたカスタイマイズ性
  • 3DCADとの連携の良さ

まずはワークステーションの実績が国内トップであることです。 販売実績があるということは、 プロが求める「製品の安定性」も証明していると思っていいでしょう。

続いては、カスタイマイズ性の高さです。 多様な要望に答えられるカスタイマイズは 大手パソコンメーカーだからできる技です。

そして、Zシリーズは3DCADソフトの開発元と連携して 製品を作り上げているため、 安心して使うことができます。

この3つのことについて、 もう少し詳しく説明していきます。

ワークステーション販売実績がトップ

HPのワークステーションは、 2008年以降から2022年まで国内シェアで15年連続で1位を取り続けています。

使われているのはCADだけではありませんが、 3DCGやVRといった「3D」に関する分野で数多く使われています。

なぜ、販売実績があると3DCADにメリットがあるのか? その理由は、エンジニア向けパソコンで求められる「安定性」が 確保できるためです。

ワークステーションの販売実績があるということは、 プロの人に多く選ばれている証拠です。 多くのプロに選ばれるというのは、 「仕事で安心して使えるパソコン」を意味しています。

故障が少ないこともそうですが、 サポート対応もしっかりしているからこそシェアトップを実現できるわけです。 3DCADなどの仕事で使うパソコンは、 安定して仕事ができる環境が必須です。

例えば、パソコンが故障したときにすぐに修理ができないと 納期に間に合わなかったりして 仕事に穴が開いてしまうこともあります。

そのリスクに迅速な対応ができるパソコンメーカーであれば、 仕事で困ることがなくなるわけですね。

こういう理由から 販売実績があるパソコンは3DCADに最適なのです。

優れたカスタイマイズ性

Zシリーズが3DCADに最適な理由の2つ目が 「カスタマイズ性に優れていること」です。

なぜカスタマイズ性に優れていることがメリットなのか? その理由は 「自分が行う設計にあったスペックのパソコンを選びやすいため」 です。

例えば、 ZシリーズではCPU、メモリ、グラフィックボードのカスタマイズをすることができます。 しかも、選択肢が多いのが特長で メモリなどは8GBから128GBまで選べる機種もあります。

細かいカスタイマイズができるので、 オーバースペックになりすぎず さらにあなたの予算に合わせやすいのです。

こういう理由から Zシリーズは3DCADに向いています。

3DCADとの連携の良さ

Zシリーズが3DCADに最適な理由の3つ目が 「3DCADソフトとの連携」です。

なぜ3DCADの開発元と連携が取れているといいのか? その理由は、 3DCAD開発元と連携が取れていると不具合リスクが減るため です。

連携しながらパソコンを作っているので、 動作確認もされることが多いですし、 使い勝手も改善されていることが多いのです。

つまり「動作の安定性」が保証されていて 安心して新しくパソコンを購入することができるわけです。

例えば、 機械系CADで有名なSolidWorksやCATIAでは、 HPのZシリーズを認定ハードウェアとして動作保証しています。 認定ハードウェアとは、「HPのこのワークステーションであれば動作テスト済みです」 というお墨付きのことです。 別の名称で「ISV認証」とも呼ばれています。

SolidWorks認定ハードウェア・ダッソーシステム公式サイト

このように 動作検証済みのパソコンなので、 購入してから「このパソコンスペックでは動かなかった...」という 失敗が極力減らせるわけです。

こういう安心感もあり、 HPが選ばれることが多いわけです。

デスクトップの選び方

HPのZシリーズには、 エントリーモデルからハイエンドモデルまでいくつか種類があります。

具体的にはZ2、Z4、Z6、Z8という種類があり、 「Z2がエントリーモデル」 「Z4、Z6がミドルエンドモデル」 「Z8がハイエンドモデル」に分類されます。

3DCADで小規模設計から中規模設計におすすめなのは、 Z2シリーズです。

CPUはCADで最低限必要なCorei5、Ryzen5を選べますが、 さらに上のCorei7、Ryzen7も選択肢にあります。 また、グラフィックボードもNVIDIA Tシリーズまたは、 RTXAシリーズを選ぶこともできます。

価格も高くなりすぎずに 手頃なスペックのワークステーションが選べるのでおすすめしています。

大規模設計であれば、 Z4が最適です。

CPUにXeonを選ぶことができますし、 メモリも大容量を選択することができます。 グラフィックボードはTシリーズ、RTXAシリーズの選択ができます。

3DCADを使ううえでオーバースペックになりすぎない 構成を選べるのが特長です。

3DCADに最適なパソコン としてHPのデスクトップも紹介していますので、 興味があればあわせてご覧ください。

ちなみに、 Z6、Z8は3DCADで使うにはあまり向いていません。 このモデルは基本的にフルカスタマイズが必要で、 グラフィックボードを別途自分で準備しておく商品もあります。

また、CPUを2つ選べるデュアルプロセッサー向けの仕組みになっているので、 価格が高価になりがちです。

3DCADを使ううえでは、 オーバースペックになりやすいためZ6、Z8は あまりおすすめできません。

ノートパソコンの選び方

Zシリーズのノートパソコン「ZBook」は CAD、3DCG、VRといった3D分野でよく使われている モバイルワークステーションです。

ZBookは大きく分けて4種類あり、「ZBook Firefly」 「ZBook Power」「ZBook Studio」 「ZBook Fury」になります。

「ZBook Fireflyがエントリーモデル」 「ZBook Powerがミドルエンドモデル」 「ZBook FuryとZBook Studioがハイエンドモデル」 という位置づけです。

3DCADでの中小規模の設計には 「ZBook Firefly」がおすすめです。

CPUはCorei5からCorei7が選べて、 メモリも16GBから大容量まで選べます。 グラフィックスはローエンドのNVIDIA RTXAシリーズが採用されています。

スペックの割に価格が安いのが特長で、 繁忙期には売り切れになることもあります。

大規模設計で使うならば 「ZBook Studio」がおすすめです。

CPUはCorei7からCorei9が選べて、 さらにグラフィックスの選択肢が多いのが特長です。 ミドルエンドのRTXAシリーズもしくは、 RTX Adaシリーズも選べます。

3DCADに最適なパソコンとしてZBookの具体的な機種 も紹介していますので、 興味があればあわせてご覧ください。

HPワークステーションの保守

サポート

HPのZシリーズを3DCADパソコンとして選ぶ理由の一つに 「手厚いサポート」があります。

なぜ手厚いサポートと言えるのか?というと、 「Zシリーズは基本的に3年間の保証がついているため」 です。

例えば、 パソコンが故障した場合は部品を無償交換してくれます。 また、他のパソコンメーカーと違うのは 「訪問修理が標準保証」になっているところです。

パソコン修理は返送して修理をしてもらうことが多いですが、 HPではオンサイトで対応してくれます。

私自身も昔、社内でHPのZシリーズを使っていました。 その際、グラフィックボードが故障したのですが、 即日対応で訪問修理をしてもらい仕事が滞りなくできた経験があります。 自然故障だったため、無償交換でした。

大手パソコンメーカーだからできる サポート体制だと感じています。

また、この手厚いサポートもあり HPのワークステーションは15年以上国内でワークステーションの販売台数トップ になっています。

こういう理由から 3DCAD用パソコンをHPにする人も少なくありません。

HPと比較されるメーカー

3DCAD用パソコンを検討する際、 HPとよく比較されるPCメーカーに 「DELL」 「Lenovo」があります。

これは、HPが連携を強化している3DCAD会社と DELL、Lenovoが連携をしている3DCAD会社が一緒だからです。

例えば、機械系CADのCATIA、SolidWorks、Creoは HP、DELL、Lenovoとよく連携しています。 そのため、DELL、HP、Lenovoともに CATIAの推奨スペックSolidWorksの推奨スペックCreoの推奨スペック に合うように商品を作り上げるので 競合して比較されることが多いわけです。

ただ、HPは建築系、土木系で使われるAutoCAD、Civil、Revitとも よく協業しているため これら3DCADを使う人にも選ばれている傾向にあります。

特に 3D機能を多く使うAutoCAD向けパソコン には、ZBookシリーズが便利で、 私自身もよくお客さんに提案しています。

モバイルワークステーションの割には軽めでコンパクトで、 さらに認定ハードウェアにも合致するのがいいところです。

ただ、Lenovoと比べると若干価格が高いので、 予算が少ない場合に候補から外れることもあります。

ちなみに、HPとDELLを比較したページもありますので、 興味があれば、こちらも合わせて参照ください。

ワークステーション比較!DELLとHPの違いはコレ

まとめ

「HPの3DCAD向けパソコンはコレ!選び方も解説」についてのまとめです。

HPの3DCADに向いているパソコンは、 ワークステーションのZシリーズ。

HPのワークステーションを3DCADパソコンとして選ぶ理由は、 「ワークステーション販売実績がトップで安心できる」 「カスタマイズ性が優れている」 「3DCADソフトメーカーとの連携ができている」の3つがある。

デスクトップは中小規模の設計ならZ2、 大規模設計ならZ4がおすすめ。

ノートパソコンは中小規模設計ならZBook Firefly、 大規模設計ならZBook Studioがおすすめ。

HPのZシリーズは3年保証が付いているので、 保守サービスも安心できる。

HPとよく比較されるPCメーカーに DELL、Lenovoがある。

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