BIMのおすすめパソコンとBIMパソコンの選び方を紹介
こんなことが知りたい
BIMにおすすめのパソコンが知りたい!
BIM向けのパソコンを選ぶポイントは?
ここでは、BIM用のパソコンを検討している方に向けて 「BIMのおすすめパソコン」と「パソコン選びのポイント」 を解説します。
具体的なBIMのソフトウェアとして、 以下のソフトを対象にしています。
- Revit
- Archicad
- Vectorworks
これら3DCADがストレスなく動くパソコンを 紹介しています。
Macのおすすめパソコンも紹介していますが、 RevitはMac未対応です。 ご注意ください。
目次
おすすめパソコン
私のCADサポート経験から 「いつもお客様に提案しているスペックのおすすめパソコン」を ピックアップしました。
「おすすめのデスクトップ」と「おすすめノートパソコン」に 分けて紹介しています。
小規模設計、中規模設計、大規模設計に向いているパソコンを それぞれ提案しています。
おすすめデスクトップ
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
27万円強~ |
マウスの3DCAD向けクリエイターパソコンです。 小規模から中規模設計に向いている コストパフォーマンスが高いパソコンです。
SENSE-S06M-124-NCX [Windows 10 Home]
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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グラフィックス |
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SSD |
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価格 |
19万円強~ |
PC工房の3DCAD向けクリエイターパソコンです。 小規模に向いている価格の安さが特長のパソコンです。
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
35万円弱~ |
マウスの3DCAD向けクリエイターパソコンです。 中規模設計から大規模設計までできるパソコンです。 高速レンダリングをしたい方に向いています。
【Dell】New Precision 3460 スモール フォーム ファクター プラチナモデル(大容量メモリー・SSD・グラフィックカード搭載)
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
25万円強~ |
認定ハードウェア
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
DELLの3DCAD向けワークステーションです。 多彩なカスタマイズができるパソコンです。 中規模設計から大規模設計までできるパソコンを構成することができます。
おすすめノートパソコン
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
40万円強~ |
認定ハードウェア
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
HPの3DCAD向けモバイルワークステーションです。 中規模設計に向いているパソコンです。 3DCADでは不動の人気であるZBookシリーズのエントリーモデルです。
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
29万円強~ |
認定ハードウェア
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
Lenovoの3DCAD向けモバイルワークステーションです。 中規模設計~大規模に向いています。 ベストセラーですが、 部品のマイナーチェンジをしながら売れ続けているノートパソコンです。
【Dell】New Precision 3571 【即納】プラチナモデル(大容量メモリー・大容量SSD・グラフィックカード搭載)
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
26万円強~ |
認定ハードウェア
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
DELLの3DCAD向けモバイルワークステーションです。 中規模設計に向いています。 機械系3DCADで定番のPrecisionはコスパに優れたノートパソコンです。
より速いパソコンを求めているあなたにおすすめ
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
58万円強~ |
マウスの3DCAD向けクリエイターパソコンです。 大規模設計までできるハイエンドのスペックを持ち合わせパソコンです。 高速レンダリングに向います。
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
28万円強~ |
認定ハードウェア
- SolidWorks
- CATIA 3Dエクスペリエンス
- Revid
HPの3DCAD向けワークステーションです。 中規模設計~大規模に向いています。 3DCADや3DCGの法人向けワークステーションで 圧倒的な実績を誇るZシリーズのミドルエンドパソコンです。
SENSE-F0X6-LCR57X-NNX [Windows 11 Home]
設計目安 |
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CPU |
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メモリ |
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GPU |
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SSD |
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価格 |
46万円強~ |
PC工房の3DCAD向けクリエイターパソコンです。 中規模設計から大規模設計までできる RyzenのCPUを搭載したハイエンドパソコンです。 高速レンダリングに向います。
Macのおすすめ3DCADパソコン
MacBookPro 8コアCPU 10コアGPU AppleM2チップ
「メモリ16GB、Apple M2チップ、SSD 512GB、13インチ」の 8コアCPU、10コアGPUモデルです。
M2搭載の高性能MacBookProです。
MacBook Pro 14インチ Apple M1 Pro
「メモリ16GB、Apple M1Proチップ、SSD 512GB、14インチ」の 8コアCPU、14コアGPUモデルです。
持ち歩きもできる14インチモニターの小型ノートタイプです。
BIMパソコンを選ぶ3つのポイント
BIM向けのパソコンを選ぶときに、 「これは知っておきたい!」というポイントが3つあります。
- 設計規模に合ったスペックを選ぶ
- CPUはクロック数の高いものを選ぶ
- グラフィックスはミドルエンド以上を選ぶ
失敗しないBIMパソコン選びをするためには、 この3つのポイントをおさえておくことが重要です。
BIMは多くの情報を取り扱うソフトウェアなので、 どうしても高性能なスペックが必要になってきます。
パソコンの予算を削りすぎると、 すぐにスペック不足になるリスクがあります。 しっかりと「自分が設計するには何が重要なのか」を理解して、 適切なパソコンを選んでください。
設計規模に合ったスペックを選ぶ
まず、BIMパソコン選びのポイントの1つ目が 「設計の規模に見合ったスペックのパソコンを選ぶ」です。
BIMは、大小さまざまな建物の設計とマネジメントができるソフトウェアです。 例えば、個人の住宅から大きな病院の設計まで管理することができます。
設計規模に関してですが、 一例を出すと「小規模は個人の住宅」「中規模はマンションなどの集合住宅」 「大規模は大きな病院や商業施設」などがあります。 図に表すとこんな感じになります。
しかし、その設計の規模によって使うパソコンのスペックが変わってきます。 大規模な設計になるほどスペックの高いパソコンが必要になってきます。
では、なぜ設計規模に合ったパソコンが必要になるのか? その理由は 「余計な予算を使わないため」 です。
例えば、中小規模の設計をするのに、大規模設計用のパソコンは必要ありません。 オーバースペックになり、価格に見合った快適度を得ることはできないでしょう。
具体的に言うと、中小規模では20万円程度のパソコンのスペックで十分なのに、 大規模設計で使うような60万円程度のパソコンは必要ないということです。
BIMにおける中小規模設計では、60万円のパソコンでも 20万円のパソコンでも十分ストレスなく快適に動くわけです。
こういう理由もあり、 自分が作業する設計規模に見合ったパソコンのスペックを選ぶことが重要なのです。
CPUはクロック数の高いものを選ぶ
BIMパソコンを選ぶポイントの2つ目は、 「できるだけクロック数の高いCPUを選ぶこと」 です。
なぜクロック数の高いCPUが必要なのか? その理由は 「BIMはCPUのスペックに依存していることが多いから」 です。
例えば、RevitやArchicadでは高性能なグラフィックスが推奨されています。
この、高性能なグラフィックスのパフォーマンスを最大限に引き出すために、 クロック数の高いCPUが必須になってきます。
つまり、「高性能なグラフィックスと高性能なCPUは、ペアで使う必要がある」 というわけですね。
また、BIMの特性上、画面を広く使うので高解像度のモニターが推奨されています。 この高解像度モニターのチラつきをおさえるためにも、 CPU性能が必要になってきます。
例えば、4Kモニターのような高解像度の画面を ストレスなく更新するためには、クロック数の高いCPUが必要になってくるわけです。
CPUスペックが不足していると、 更新速度が遅くなり、チラつきの原因になるわけですね。
こういう二つの理由から、 クロック数の高いCPUを選ぶことをおすすめしています。
グラフィックスはミドルエンド以上を選ぶ
BIMパソコンを選ぶポイントの3つ目は 「グラフィックスはミドルエンド以上を選ぶ」 です。
具体的には「GPUメモリが4GB以上のNVIDIAまたはAMDグラフィックス」 を選ぶのがおすすめです。
なぜミドルエンド以上のグラフィックスがおすすめなのか? その理由は 「BIMの3D表示機能とレンダリング機能が中程度以上のグラフィックスを必須としているため」 です。
例えば、Revitでは認定グラフィックスという、 3D機能の動作サポートをしているグラフィックスがあります。 これがNVIDIAのQuadroシリーズまたはAMDのRadeonProシリーズです。
Archicadでも推奨されているグラフィックスは、 NVIDIAのQuadroシリーズまたはAMDのRadeonProシリーズです。
Vectorworksではどのシリーズが推奨グラフィックスなのか、についての記載はありませんが、 最低でも4GB以上のGPUメモリが必要です。 さらに、レンダリング機能を使う場合は、NVIDIAのGPU8GB以上が推奨されています。
つまり、「BIM全般において、GPUメモリは4GB以上かつ、 NVIDIAかAMDグラフィックスが必須」というわけです。 さらに3DCAD全般で採用されているQuadroシリーズまたはRadeonProシリーズが 推奨されているのです。
このスペックを満たすのは、 ミドルエンド以上のグラフィックスしかないわけですね。
BIMの推奨スペックについて
BIMができる「Revit、Archicad、Vectorworks」ごとに、 パソコンの選び方を解説しています。
興味があれば、そちらもあわせてごらんください。
Archicadの推奨スペックはコレ!失敗しないパソコンの選び方
Vectorworksのおすすめパソコンはコレ!推奨スペックから厳選
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