CLO 3Dの推奨スペックはコレ!パソコンの選び方を解説

CLO 3Dの推奨スペックとパソコンの選び方を解説

CLO 3Dの推奨スペックはコレ!パソコンの選び方を解説

こんなことが知りたい

CLO3Dの推奨スペックは?

パソコン選びで注意することは?

ここではCLO 3Dを使うためのパソコンを検討している方に向けて 「CLO 3Dの推奨スペック」と「パソコンの選び方」を 解説しています。

「CPU、メモリ、グラフィックボードは何を選べばいい?」 「パソコン選びのポイントは何?」 「MacとWindowsどちらにする?」 と、初心者が気になることをピックアップして説明していきます。

あなたのパソコン選びのお手伝いができればうれしいです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事

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目次

CLO 3Dの推奨スペック

CLO 3Dが快適に動くスペックは、 一般的に 3DCGで推奨されているパソコン のスペックもしくは、 3DCADで推奨されているパソコン のスペックになります。

パソコンの種類で言うと 「ゲーミングPC」「クリエイターパソコン」 「ワークステーション」にあたります。

また、CLO 3DはMacにも対応しています。 Macを使う場合もかなり高いスペックが要求されます。

Macの種類で言うと 「MacBook Pro」が適当です。

CPU、メモリ、グラフィックボードの具体的なスペックは、 以下の表のとおりです。

Windows

CPU
  • Corei7
  • Corei9
  • Ryzen7
  • Ryzen9
Corei 第13世代以上
Ryzen 7000シリーズ以上
メモリ
  • 32GB以上
グラフィックス
  • NVIDIA GeForce RTX
  • NVIDIA RTX A
モニター解像度
  • WQHD 2560x1440

Mac

CPU
  • M1
  • M1 Pro
  • M1 Max
  • M2
メモリ
  • 24GB以上
モニター解像度
  • Rentina 4K
  • Rentina 5K

この推奨スペック表は、 CLO 3Dのメーカーである「CLO Virtual Fashion」の 公式サイトに載っているものを転記しています。

CLO system requirements・CLO Virtual Fashion公式サイト

まず、Windowsについてです。 CPUは基本的に新しい世代のCPUを選ぶのがおすすめです。 CLO 3Dの公式サイトでは頻繁に推奨スペックを更新していますが、 その際に新しい世代のCPUを推奨する旨が記載されています。

また、Corei7以上またはRyzen7以上が推奨です。 ワークステーションのXeonでも問題ないでしょう。

メモリは大容量メモリが必要です。 32GB以上が要求されます。 特に、「大がかりな衣装」や「複雑な衣装」を設計するときには大容量メモリは必須です。

CLO 3Dのような3Dシミュレーションを得意とするCADは、 シミュレーションのときにメモリを多く消費するので、 メモリのスペックは高くする必要があります。

グラフィックボードはNVIDIAのGeForceもしくは NVIDIA RTXシリーズが推奨されています。 CLO 3Dは、 NVIDIAのCUDA技術を使って並列処理による高速化をしているので NVIDIAのグラフィックボードがおすすめになっています。

画面解像度はWQHDの2560x1440が推奨です。 CLO 3DのようなアパレルCADは 縦長の画面が必須になってきます。

洋服は縦に長いものが多いため、 CADでデザイン設計する画面も縦長のほうが効率がいいのです。

続いてMacです。 Macは最新のMシリーズが必須になります。

CPUパワーも必要でさらに グラフィックスのGPUも多く使うため できるだけコア数の多いCPUを選ぶのがいいでしょう。

メモリは24GB以上が推奨です。 グラフィックスのGPUを多く使うので 予算が許す限りメモリも最大限に多くしておくのがおすすめです。

ちなみにこれらスペックを満たすMacは、 MacBook Proのメモリ増設版しかありません。

パソコン選びのポイント

CLO 3D向けのパソコンを選ぶポイントには、 つぎの3つがあります。

  • デスクトップがおすすめ
  • NVIDIAのグラフィックボードを選ぶ
  • コスパで選ぶならGeForce

CLO 3Dはハイスペックなグラフィックボードが必須になります。 そのため、性能の高いグラフィックボードを選べる デスクトップパソコンがおすすめです。

また、グラフィックボードはNVIDIA社製が推奨されています。 高速処理の機能が使えるのがNVIDIAのグラフィックボードのみだからです。

そして、そのNVIDIAのグラフィックボードは GeForceが価格の割にコストパフォーマンスが高いのでおすすめです。

これら3つのポイントについて もう少し詳しく説明していきます。

デスクトップがおすすめ

パソコン選びのポイントの一つ目が 「デスクトップパソコンがおすすめ」です。

なぜデスクトップパソコンがおすすめなのか? その理由は デスクトップパソコンはスペックの高いグラフィックボードを搭載できるから です。

例えば、 ノートパソコンのグラフィックスと デスクトップパソコンのグラフィックボードを比べると 同じGeForceの型だったとしても、 デスクトップのグラフィックボードの方がスペックが高いのです。

ノートパソコンのグラフィックスは 小さい筐体のなかに入るように小型化してあるため、 その分、デスクトップ用のグラフィックボードと比べるとスペックが落ちるのです。

また、グラフィックボードだけではなく、 CPUも同じことが言えます。 同じCorei7でもデスクトップパソコンのCorei7の方が スペックが高いのです。

CLO 3Dはかなり高いスペックのパソコンが推奨されています。 できるだけ高いスペックのパソコンにするために デスクトップパソコンをおすすめしています。

NVIDIAのグラフィックスを選ぶ

パソコン選びのポイントの二つ目が 「NVIDIAのグラフィックボードを選ぶ」です。

NVIDIAのグラフィックボードを選び理由は、 CLO 3DがNVIDIAの技術を使って処理の高速化ができる機能を搭載しているからです。

例えば、 AMDのRadeonグラフィックスにした場合、 高速化機能が使えないため NVIDIAのグラフィックスと比べるとシミュレーションの時間が遅くなります。

一度の処理時間は大したものではないですが、 CADでは何度も同じ処理を繰り返すことが多いので、 けっこう作業時間が変わってくるのです。

CLO 3Dの機能を最大限に使うために NVIDIAのグラフィックボードをおすすめしています。

ちなみに「AMDのRareonではシミュレーションの機能が使えないのか?」 というと、そうではありません。 「しっかり機能は使えますが、少し時間がかかります」ということです。

3DCADで最も時間のかかる処理はシミュレーションになります。 クライアント向けにキレイな3D画像を提供して 製品イメージを持ってもらうためには シミュレーション後の映像はとても有効です。

その作業を少しでも効率化するために NVIDIAのグラフィックボードをおすすめしています。

コスパで選ぶならGeForce

パソコン選びのポイントの三つ目が 「コスパの高いGeForceがおすすめ」です。

なぜGeForceがおすすめなのか? その理由は GeForceは一般消費者向けのグラフィックボードなので 価格も抑えることができるからです。

例えば、 NVIDIA RTXAシリーズとGeForce RTXシリーズを比べた場合、 似たようなスペックでもNVIDIA RTXAの方が 若干高くなる傾向にあります。

NVIDIA RTXAは3DCADなどのエンジニアやクリエイター向けに作られている グラフィックボードのため、 開発コストがかかっているのです。

一方でGeForceはゲームを対象にしているグラフィックボードなので、 販売数も多くて価格をおさえることができるわけです。

3DCAD向けのグラフィックス は、NVIDIA RTXがおすすめなのことが多いのですが、 CLO 3Dの場合はメーカー元がGeForceも推奨しています。

そのため、 コストパフォーマンスを考えるとGeForceの方がおすすめです。

おすすめのパソコンは?

これら3つのポイントをおさえた CLO 3Dにおすすめのパソコンも紹介しています。

具体的には GeForceが搭載されているクリエイター向けのパソコンです。

GeForceは3DCG向けのパソコンとしてよく選ばれますが、 CLO 3Dではこの3DCG向けのパソコンが最適です。 もし、興味があればあわせてご覧ください。

厳選!おすすめ3DCGパソコン10選

MacとWindowsどちらがおすすめ?

CLO 3DはmacOSにも対応しています。 さて、WindowsとMacどちらがおすすめなのでしょうか。

CLO 3D向けのパソコンはWindowsがおすすめです。

Windowsが向いている理由は、 NVIDIAが付いているパソコンはWindowsにしかないためです。

例えば、いま販売されているMacは AppleのMシリーズのCPUとGPUが搭載されているパソコンです。 NVIDIAのグラフィックスは付いていません。

そのため、NVIDIAの高速処理機能を使えません。 また、CLO 3Dの推奨スペックを満たしているパソコンは、 価格的にもMacとWindowsでほぼ同じです。

こういう理由から Windowsパソコンをおすすめしています。

ただ、 Macに対応している3DCAD は、とても貴重なソフトウェアです。

もし、あなたがMacに慣れているならば、 新しくWindowsを覚えるよりもMacを使ったほうが作業効率がいいでしょう。 NVIDIAの高速機能は使えなくても、 慣れているOSの方が圧倒的に効率がいいためです。

逆に、いままでWindowsだったけど、 これからMacを使い始めるという場合は、 Windowsの方が作業効率がいいし、NVIDIAの機能も使えるのでWindowsがおすすめです。

おすすめのモニター解像度

CLO 3Dの推奨スペックでは、 モニター解像度がWQHD(2560x1440)以上になっています。 モニター解像度のおすすめとしては、 WQHDもしくは4Kになります。

さて、なぜWQHD以上がおすすめなのか? その理由は、 衣装は縦長のものが多いので、 デザインするときに縦に解像度が高いほうが表示できる部分が多くなるためです。

例えば、 ノートパソコンで主流の1920x1080フルHDの解像度だと、 衣装全体が表示しにくくなります。 これだと、確認のために何度もマウスをスクロールさせるため 作業効率がかなり落ちてしまうわけです。

CLO 3Dだけではなく3DCAD全般に言えることなのですが、 設計デザインのときには できるだけ広く見えるほうが圧倒的に作業効率が良くなります。

こういう理由からも モニター解像度はWQHD以上がおすすめです。

具体的に「どのようなモニターがおすすめなのか?」 については、別のページで取り上げています。 興味があればあわせてご覧ください。

おすすめ3DCAD用モニター4選!仕事で使うモニター選び方

まとめ

「CLO 3Dの推奨スペックはコレ!パソコンの選び方を解説」 についてのまとめです。

CLO 3D向けのパソコンには、 ゲーミングPC、クリエイターパソコン、ワークステーションがある。 MacではMacBook Proがある。

パソコン選びのポイントは 「デスクトップパソコンがおすすめ」 「NVIDIAのグラフィックボードを選ぶ」 「コスパで選ぶならGeForceがおすすめ」 の3つ。

CLO 3Dの推奨スペックはかなり高めなので 性能の高いデスクトップパソコンが向いている。

NVIDIAのグラフィックボードは、 高速化の機能が使えるため、おすすめ。

NVIDIAのなかでもGeForceは一般消費者向けのグラフィックボードなので、 価格も抑えられて性能も高いのでおすすめ。

WindowsかMacなら、NVIDIAが搭載できるWindowsがおすすめ。

モニター解像度は 衣装デザインの際に効率のいい縦長のWQHD以上の解像度がおすすめ。

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