解決までの道筋!ワークステーションが故障したらすること

ワークステーション故障から修理までの流れを解説

解決までの道筋、ワークステーションが故障したらすること

こんなことが知りたい

ワークステーションが故障したら何をする?

修理までの流れを知りたい

ここでは、 ワークステーションにトラブルが起きた方に向けて 「ワークステーションが故障したら何をすればいいのか?」 について解説していきます。

「故障と思ったらまず何をすればいい?」 「修理までの流れは?」 と、故障経験がない方や、 どのような手順だったか忘れてしまった方が 疑問に思うことをピックアップして説明しています。

あなたの問題解決の お手伝いができれば幸いです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事

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目次

故障かな?初めにすること

「起動ボタンを押してもワークステーションが立ち上がらない!」 「途中で止まってしまう」 「真っ青の画面で英語の文字が出てる」 と、ワークステーションのトラブルは突然起こるものです。

さて、 「故障かもしれない…」と思った時、 何をすればいいのか?ですが、 まずは、「放電」を試してみてください。

具体的には、ワークステーションに接続されている 周辺機器を外して、さらに電源ケーブルを一度抜いてから2分後に再度差し込み、 起動ボタンを押してみます。

なぜ放電が必要なのか?その理由は、 長時間の使用により不要な電気がたまり、 保護回路が動作して 動かなくなることがあるためです。

例えば、 ワークステーションは普通のパソコンの違い、 長時間、高負荷で稼働し続けることが多いです。 そのため、ワークステーション内部で帯電してしまうことがあるのです。 一定以上帯電すると保護回路が働き出して、動作不良が起こります。

この動作不良は、放電することで ワークステーションがリセットされて正常に戻ることがあります。

そういう理由から、 この放電作業をしてみて故障かどうかを 判断するのがおすすめです。

放電の手順は以下の通りです。

1.USB機器を外す

まずは、ワークステーションの電源を切った状態で マウスのUSB受信機、 キーボードのUSB受信機、 USBポートを増やすハブと、 ワークステーションに接続しているUSB機器をすべて外します。

2.ケーブル類を外す

LANケーブルがつながっていれば、 LANケーブルも外します。 デスクトップ型であれば、ディスプレイケーブルも外します。

3.放電

その後、 電源ケーブルを一度抜いて、2分程度放っておきます。 これで放電されて、たまっていた電気がなくなります。 2分後に再度電源ケーブルをワークステーションに差し込みます。

4.再起動

マウス、キーボード、ディスプレイケーブルと、 最低限のものを接続後、 ワークステーションの電源を入れます。

これで正常に動けば、 修理は必要ありません。

まずは放電を試してみてください。

修理までの流れ

それでもトラブルが解消しない場合、 故障の可能性が高いので 修理を依頼する必要があります。

修理までの流れは、 下の図のように進めていきます。

ワークステーション修理までの流れ図

ワークステーション購入時にサポートを手厚くして、 オンサイトサポートを付けている場合は、 下のような流れになります。

ワークステーション修理までの流れ図・オンサイト

一般的には、 ワークステーションを一度引き取ってもらって 修理見積をしてから修理をすることが多いです。 製品保証期間内であれば無償で直してくれます。

また、修理の費用が高ければ、 修理をせずにそのまま送り返してもらうこともできます。 購入から4年以上経っている場合は、 買い替え時期になるので 修理はせずに、新しいワークステーションを購入する方も少なくありません。

ワークステーションは3年経過すると スペックが大きく変わってきますので、 市場に出ているおすすめのワークステーションも ガラリと変わります。 処理速度もかなり違ってきます。

もし故障したワークステーションが製品保証期間外で 高額な修理費用になるならば、 買い替えを検討してもいいでしょう。

さて、 修理までの流れ図における各項目について もう少し詳しく説明していきます。

製品保証書をさがす

まずはワークステーションの製品保証書を探します。 製品保証書は、 ワークステーションが送られてきた 段ボールの脇に貼り付けられていることが多いです。

もしくは、 説明書やリカバリーCD、ケーブル類の入ったビニール袋 に入っていることもあります。

製品保証書には、 保証期間と機種名、シリアル番号などが書かれています。 サポートに連絡するときに これら情報が必要なので手元に置いておきましょう。

DELLやHPの場合、 製品購入時に「製品登録」を促されます。 そのため、登録をしている可能性が高いので、 各サイトのサポートページより保証期間とシリアル番号を確認することもできます。

製品保証書もなく、 登録もしていない場合は、 とりあえずワークステーション本体に書かれている シリアル番号を探してメモしておきましょう。

シリアル番号があれば、 サポートに連絡した際に、 製品保証期間やサポート状況について調べてくれます。

サポートに連絡する

続いて、 サポートと連絡を取ります。

製品保証書に書かれている電話番号に連絡してもいいですし、 あなたが使っているワークステーションのメーカー公式サイトから オンラインで修理受付処理をしても構いません。

オンラインで修理受付をした場合は、 たいていすぐにサポートより電話がかかってきます。 そこでワークステーションの不良状況を伝えることになります。

電話でのやりとりで、 いくつか動作確認をしてもらうこともあります。 例えば、上で説明した「放電」などの対処方法を 試すことがあります。

説明された対処法で動作不良が改善しない場合は、 修理に進みます。

修理依頼をする

サポートとのやり取りで 修理が必要と判断されると修理受付を行います。

通常、サポートの方が修理受付から修理完了までの流れを説明してくれます。 どのようにワークステーションを発送するのか、 修理見積がいつくるのか、 おおよその修理期間はどれくらいになるのか、 といったことを説明してくれます。

訪問サポートのサービスに加入している場合は、 訪問日時や場所、予想される作業時間などを 説明してくれます。

ワークステーションを送る・見てもらう

修理受付が終わると、 ワークステーションをメーカーに戻す作業が必要です。

返送方法はメーカーによって違います。 メーカーが ピックアップ業者を手配してくれることもあれば、 あなた自身でワークステーションをメーカーに送る場合もあります。 サポートの方が指示をしてくれますので、 それに従います。

ピックアップ業者を手配してくれる場合は、 専用の輸送ケースを持参して ピックアップ業者があなたの職場や家に来てくれます。 そのままワークステーションを渡して返送完了です。

自身で送る場合は、 段ボールを用意し、梱包材を入れて 指定された場所にワークステーションを送ります。

訪問サポートの場合は、 指定した日時に エンジニアがあなたの職場や家に来てくれます。

たいていの場合、 エンジニアがいくつかのパーツを持って来るので、 それらパーツを使ってその場で故障診断を行います。

修理

ワークステーションを返送後、 故障の診断が終わると連絡がきます。

故障個所の説明と修理期間、 修理にかかる費用を教えてくれます。 製品保証期間内であれば、無償で修理を進めてくれます。

製品保証期間を過ぎている場合は、 修理を進めるかどうか聞かれます。 あまりにも高額の場合、買い替えを検討する人もいるため、 サポートの方は必ず修理をするかどうか確認してくれます。

修理期間、修理費用に納得いくようなら そのまま修理を行います。 納得いかない場合は、 修理をせずに返送してもらいます。

訪問サポートの場合は、 あなたの職場や家で診断を行い、 修理可能であればその場で修理を行います。

その場での修理が難しい場合は、 一度引き取って、 メーカーの工場で修理をしてもらいます。

修理完了

修理が完了すると ワークステーションが返送されてきます。

保証期間外であれば、 請求書が送られてくるので 指定された支払方法でお金を払います。

ワークステーションメーカーのサポートサイト

ワークステーションが故障したときに連絡をする 各メーカーのサポートページをまとめました。

メーカー公式のサポートページの内容に従って 修理を進めてください。

HP

HP LIVEサポートナビ

保証書がない場合は、 「保証確認」のページからシリアル番号を入れることで 保証内容とサポート状況を確認できます。

すぐに修理を進めたい場合は、 「Web修理受付」から手続きを行います。

DELL

DELL サポートへの問い合わせ

修理の場合、技術的な問題のため、 「テクニカルサポートにアクセス」から問い合わせフォームに移動して 修理を進めます。

シリアル番号を入力し、 動作不良の症状を選択すると いくつか選択肢が出てきます。

選択肢にあるチャットまたは、電話での問い合わせを選ぶと 修理の進め方の指示を受けることができます。

Lenovo

Lenovo PC製品サポート

シリアル番号入力して、 製品情報とサポート状況を確認できます。

「お問い合わせと修理申し込み」から 修理を進めることができます。

FUJITSU

FUJITSU お問い合わせサポート

個人か法人かで対応が分かれていますが、 ワークステーションの場合は「法人向け」を選びます。 「修理、故障ご相談窓口」にアクセスして、 「富士通ハードウェア修理相談センターへ」から修理を進めることができます。

mouse

mosue アフターサポート

電話もしくは、チャットからサポートを受けられます。 どちらでもサポートのオペレーターにつながるので 指示に従って修理を進めます。

mouseはサポートページが優秀で、 単純明快で、迷うことがありません。

パソコン工房

パソコン工房 サポートセンター

問い合わせフォームまたは、 電話による問い合わせから修理を進めることができます。

問い合わせフォームの場合は、必要事項を書いて送信すると 時間をおいて返信があります。 それに従って修理を進めます。

電話では、 オペレーターに症状を伝えると 修理が必要なら手続きに入ります。

まとめ

「解決までの道筋!ワークステーションが故障したらすること」についてのまとめです。

ワークステーションが動かなくなった場合、 まずは放電をして回復を試みる。 動作不良が解消されなければ、 修理を依頼する。

修理までの流れは次の通り。 「製品保証書を探す→サポートに連絡する→修理依頼→発送→修理→返送」

ワークステーションが故障したら、 各メーカーのサポートサイトから修理を依頼する。

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