初心者向け!おすすめ3Dアニメーション作成ソフト

初心者におすすめの3Dアニメーションソフトを解説

初心者向けのおすすめ3Dアニメーション作成ソフト

こんなことが知りたい

初心者におすすめの3Dアニメーションソフトは?

3Dアニメーションソフトの選び方は?

どのような業界で使われている?

ここでは、 3Dアニメーションソフトを探している方に向けて 「初心者におすすめの3Dアニメーションソフト」を解説しています。

「どのようなソフトがある?」 「どのソフトを選ぶのがおすすめ?」 「どのような業界で使われている?」 と、3Dアニメーションをはじめる前に気になることを 取り上げて解説しています。

あなたの3Dアニメーションソフト選びの お手伝いができれば幸いです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事

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目次

ソフトの選び方

3Dアニメーションを作るためのソフトは 無償で使えるものからプロが使う有償のものまで数多くあり、 どれを選べばいいか迷ってしまうことも少なくありません。

ただ、「コレさえ選べば問題ない!」というソフトはありません。 あなたが3Dアニメーションを作る目的によって おすすめのソフトは変わってきます。

そこで、 いくつか「場合分け」をして おすすめの3Dアニメーションソフトを紹介していきます。

下の よくある「ソフトを使う目的」を5つピックアップしてみました。

  • キャラクター作りからやりたい
  • アニメーションをメインにやりたい
  • 就職に有利なスキルを身に付けたい
  • 独学したい・社会人
  • 独学したい・学生

これら5つの場合について、 詳しく説明していきます。

キャラクター作りからやりたい

3DCGソフトには「統合型」と「特化型」があります。 統合型とは、キャラクターを作る機能からアニメーション作成機能まで、 3DCG制作全般で使う機能が盛り込まれたソフトです。

キャラクター作りから始めて、 そのキャラクターを使ってアニメーション作成もやりたい場合には、 この統合型ソフトがおすすめです。

統合型ソフトがあれば、 キャラクターを作るモデリングから、 そのキャラクターにアニメーションを付けて動画出力をするレンダリングまで すべての工程をひとつのソフトで行えるためです。

そのなかでおすすめなのが、 次の4つのソフトです。

  • Maya
  • 3dsMax
  • Blender
  • Cinema4D

これらソフトはすべて統合型ソフトで、 モデリングもアニメーション作成もできる機能が実装されています。

アニメーションをメインにやりたい

キャラクター作りは一旦置いておいて、 まずはアニメーション作成をしたいという場合は、 統合型ソフト、特化型ソフトの両方が選択肢に入ります。

特化型ソフトとは、 特定のことをするのに注力しているソフトで、 3Dアニメーションに特化したソフトもあります。

アニメーション作成に注力したい場合には、 3Dアニメーションに特化したソフトがおすすめです。

特化型ソフトであれば、 機能も絞り込めているため 操作を覚えるのも比較的早く習得できるためです。

具体的なソフトは、 3Dアニメーションに特化したMotionBuilderがおすすめです。

  • MotionBuilder

手付けのアニメーションから モーションキャプチャーデータを使ったアニメーションまで可能で しかも、比較的短期間でスキルを習得することができます。

ただ、 MotionBuilderのライセンス価格 が、そこそこ高額なのでしり込みしてしまうかもしれません。

しかし、比較的スキルを短期間で習得できますし、 大手企業はMotionBuilderの使用率が高いので、 将来有益なスキルになるので 検討してみて欲しいソフトです。

ちなみに、MotionBuilderは学生は無償で使えるので 学生であれば、ぜひとも使ってみてください。

就職に有利なスキルを身に付けたい

就職につながるスキルを身に付けるため アニメーションを作成したい場合も少なくありません。

就職に有利なスキルを身に付けたい場合は、 制作現場で使われているソフトを選ぶのがおすすめです。

理由としては、 そのソフトでアニメーションを作るのに費やした時間が そのまま就職に有利になるスキルに直結するためです。

具体的におすすめなソフトは 次の4つのソフトです。

  • Maya
  • 3dsMax
  • MotionBuilder
  • Cinema4D

このなかでもMayaは幅広い業界で使われている 3Dアニメーションソフトなので これを覚えれば就職できる確率も増えるでしょう。

各ソフトがどの業界で有利なのかについては、 「どの業界で使われている?」の章で解説します。

独学したい・社会人

つづいて、社会人が3Dアニメーションを独学したい場合についてです。

社会人が3Dアニメーションを独学したい場合は、 低価格で使えるソフトがおすすめです。

理由は3Dアニメーションが自分に合わなかったとき、 投資した金額が少なくて済むからです。

例えば、初心者で初めて3Dアニメーションを体験することもあるかと思いますが、 もし、じっさいにアニメーションを作ってみて 自分に合わないと思うこともあるでしょう。

そのときにライセンス料で年間30万円も払ってしまっていたら、 「つぎに挑戦すること」にお金が足りなくなってしまうこともあるでしょう。

失敗したときのリスクを減らす意味でも 投資額が少ないほうがおすすめです。

具体的なおすすめソフトは 次の3つのソフトです。

  • Maya
  • 3dsMax
  • Blender

Maya、3dsMaxは、 学習用にIndie版ライセンスがあります。 Maya Indie版3dsMax Indie版 は、通常の価格の10分の1の価格で使えるライセンスです。

また、Blenderは無償で使えるソフトですので、 投資額は0になります。

独学してさらに就職を目指すならば、 Maya、3dsMaxがおすすめです。

独学したい・学生

最後に学生が3Dアニメーションを作成したい場合です。

学生が3Dアニメーションを作成しながら 独学したい場合は、無償もしくは超低価格で使えて、 さらに現場でよく使われているソフトがおすすめです。

理由は 現場でよく使われる高額ソフトを 無償か超低価格で学べるチャンスは学生しかないからです。

例えば、 Maya、3dsMax、MotionBuilderは3Dアニメーション業界では スタンダードと言ってもいいくらい使われています。 そんなソフトが学生であれば無償で使えるので、 このチャンスを逃す手はありません。

具体的におすすめなのは つぎの4つのソフトです。

  • Maya
  • 3dsMax
  • MotionBuilder
  • Cinema4D

特に「MotionBuilder」は学生ライセンス以外、 低価格のライセンスはありません。 Mayaや3dsMaxのようなIndie版ライセンスがないため、 通常価格で購入する必要があります。

そのため、学生にはMotionBuilderはおすすめです。 比較的簡単にスキルを身に付けることができますし、 アニメーション作成もしやすいので 学生であれば一度試してみることを推奨します。

MotionBuilderの独学方法については 「MotionBuilder独学の勉強方法はコレ!初心者用」 で解説していますので、興味があればあわせてご覧ください。

もし、あなたがMacを使っているならば、 Mac対応しているCinema4DもしくはMayaがおすすめです。

Cinema4Dは学生であれば年間20ドルで使えますし、 Mayaは学生は無償で使えます。

どちらも現場のアニメーション作成でよく使われるソフトなので スキル習得しておけば就職で有利になります。

初心者におすすめの3Dアニメーションソフト

私がおすすめしたい3Dアニメーションソフトは、 「MotionBuilder」「Maya」 「3dsMax」「Blender」「Cinema4D」の5つのソフトです。

それぞれのソフトの特長を 説明していきます。

MotionBuilder

MotionBuilder

MotionBuilderは 3Dアニメーションに特化した3DCGソフトウェアです。

手付けのアニメーションはもちろん、 モーションキャプチャーデータを使ったアニメーション作成も得意です。

他の3Dアニメーションソフトと比べると 操作は比較的わかりやすく、 習得する期間も短いです。

そのため、 3Dアニメーションを作ることに没頭したい方に おすすめのソフトです。

ただ、価格は高めです。 価格は年間サブスクで32万円強です。 学生はAutodeskに申請することで無償で使えます。

スキルを習得することで モーションキャプチャーを使っている大手ゲーム会社や VTuber業界で重宝されます。

ゲームではバイオハザード、 VTuberでは、まりなす(仮)のコンテンツ作成で使われていました。

MotionBuilderの詳しい内容は 「初心者向け!MotionBuilderでできることはコレ」 で解説しています。 興味があればあわせてご覧ください。

Maya

Maya

Mayaは3Dキャラクターモデリングから 3Dアニメーション作成までできる統合型の3DCGソフトです。

手付けのアニメーションが得意ですが、 モーションキャプチャーデータを使ったアニメーション作成もできます。 ただ、モーションキャプチャーのアニメーションに関しては、 MotionBuilderと比べると機能数が少なく不便なところもあります。

しかし、 Mayaがあれば、 背景やキャラクター作りから3Dアニメーション付け、 そして動画出力までできるので 総合的に作品を作りたい方におすすめのソフトです。

価格は高めで、年間サブスクで29万円弱です。 学生はAutodeskアカウントに登録すると無償で使えます。 また、Indie版がありスキル習得目的であれば10分の1の価格で購入できます。

Mayaの価格については 「個人向け・Mayaの価格はコレ!」 で詳しく説明していますので、 興味があればあわせてご覧ください。

Mayaは3Dアニメーション業界ではスタンダードなソフトなので、 スキルを習得することで さまざまな業界で重宝されます。

3dsMax

3dsMax

3dsMaxは 3Dキャラクターモデリングから 3Dアニメーション作成までできる統合型の3DCGソフトです。

手付けのアニメーションが得意で 3Dアニメーション業界でよく使われているソフトです。 いまではMayaの方がユーザーが多くなりましたが、 まだまだ現役で使われています。

MayaやMotionBuilderと比べると モーションキャプチャーデータを使ったアニメーションや IKFKの精度で不便さを感じることもあります。

ただ、3dsMaxはオプションソフトの豊富さから 自動化がしやすかったり、 見栄えのいいエフェクトを手軽につけることができるため、 多くのアニメーション作品を作りたい方におすすめのソフトです。

価格は高めで、年間サブスクで29万円弱です。 学生はAutodeskアカウントを登録すると無償で使えます。 また、Maya同様にIndie版がありスキル習得目的であれば10分の1の価格で購入できます。

3dsMaxの価格については 「3dsMaxの価格を解説!お得に買うならこのプラン」 で詳しく説明していますので、 興味があればあわせてご覧ください。

Blender

TODO

Blenderは 3Dキャラクターモデリングから 3Dアニメーション作成までできる統合型の3DCGソフトです。

手付けのアニメーションが得意ですが、 Mayaと同様にモーションキャプチャーデータを使ったアニメーションもできます。 ただ、読込めるモーションキャプチャーデータフォーマットが古かったり、 Autodeskのアニメーションファイル形式であるFBXの読込みで 互換性がイマイチだったりするため不便さを感じます。

また、Maya、MotionBuilderと比べると アニメーションのための機能が使いづらいのと IKFKの精度がイマイチなこともあり苦労することもあります。

しかし、 Blenderはアニメーション作成の機能も豊富にあり、 さらに無償で使えるため、手軽に始められるのが最大のメリットです。

無償で使えてユーザー数が多いため教材も豊富です。 そのためBlenderは独学しやすい環境にあります。

注意点として、ソフトは無償とはいえ、 使うパソコンはハイスペックなものが必要です。 Blenderの推奨スペックを満たすパソコン は、NVIDIAやAMDのグラフィックボードが付いた20万円前後のものが必須になります。

Maya、3dsMax、MotionBuilderと比べると 会社の業務で使用しているところは少なく、 求人も少ない傾向にあります。

Cinema4D

Cinema4Dは 3Dキャラクターモデリングから 3Dアニメーション作成までできる統合型の3DCGソフトです。

Cinema4Dは建築業界でよく使われる3DCGソフトで 3DCADをプレゼンテーションするためのアニメーション作成にもよく使われます。

特にVectorworksとの相性が良く、 Vectorworksで作った建築物を クライアントにキレイな映像で見せるためにCinema4Dでアニメーション化する ことがよくあります。

例えば、建築物のなかを歩いてみて回る 「ウォークスルー」などのアニメーションを作れます。

価格は3Dアニメーション、モデリング、動画出力のレンダリングがついて 年間12万円強で使えます。 他の3Dアニメーションソフトと比べると安めの値段設定です。

学生ライセンスもありますが、 年間20ドルかかります。それでもかなりの低価格です。

どの業界で使われている?

3Dアニメーションはいろいろな分野で使われてきていますが、 そのなかでも特に有名な業界としては、 つぎの「ゲーム」「映像制作」「建築」があります。

まずは「ゲーム」で使う3Dアニメーションでは、 Maya、3dsMax、MotionBuilderが頻繁に使われています。

特にモーションキャプチャーを使ったアニメーションを作成する場合は MayaとMotionBuilderを連携 させながら作成することが多いです。

有名な事例としては、 バイオハザードの3DアニメーションでMotionBuilderを使い、 モデリングやレンダリングでMayaを使っています。

続いて「映像制作」です。 3Dアニメーション番組や映画、VTuberのプロモーション動画などの映像作品で Maya、3dsMax、Blender、Cinema4Dが使われています。

有名な事例としては、 ジブリの「アーヤと魔女」はMayaで3Dアニメーションを作成しています。

シンエヴァンゲリオンでは、 Blenderが使われているのも有名です。

最後に「建築」です。 建築業界でよく使われるのは3dsMaxとCinema4Dです。

一戸建て、ビル、商業施設、店舗の内装といった3DCADで作ったものを プレゼンテーション用にアニメーション化します。 クライアントに印象良く見せる目的で 3Dアニメーションを作成するわけです。

AutoCAD、RevitといったWindows対応のCADを使っている場合は、 相性のいい3dsMaxがよく使われます。

Vectorworksを使っている場合は 相性のいいCinema4Dで3Dアニメーションを作るのが通例になっています。

まとめ

「初心者向け!おすすめ3Dアニメーション作成ソフト」 についてのまとめです。

3Dアニメーションソフトを選ぶときは あなたがどのような目的で使いたいかを明確にしてから 選ぶのがおすすめ。

キャラクター作りから3Dアニメーションまで 一通りやりたい場合は 統合型ソフトのMaya、3dsMax、Blender、Cinema4Dがおすすめ。

とにかくアニメーションを作りたい方は、 特化型ソフトのMotionBuilderがおすすめ。

ゲーム業界では Maya、3dsMax、MotionBuilderがよく使われる。

映像制作では Maya、3dsMax、Blender、Cinema4Dがよく使われる。

建築業界では 3dsMax、Cinema4Dがよく使われる。

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