初心者向け!リース落ちワークステーション購入の注意点

リース落ちワークステーション購入前に知っておきたいことを解説

初心者向け、リース落ちワークステーション購入の注意点

こんなことが知りたい

リース落ちワークステーションのメリットとデメリットは?

購入前に確認すべきことは?

ここでは、 リース落ちのワークステーションを検討している方に向けて 「リース落ちワークステーションのメリットとデメリット」 と「購入前に確認したいこと」 を解説しています。

「リース落ちワークステーションが向いているのはどのような人?」 「どこで買うのがいい?」 「スペックで気を付けることは?」 と、購入前に知っておくべきことをピックアップして 説明しています。

あなたのワークステーション選びの お手伝いができれば幸いです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事

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目次

リース落ちとは?

まず、そもそも「リース落ちのワークステーション」とは、 どのようなものを指すのか?ですが、 基本的には 「企業、研究機関、大学などで リース契約期間が終わって引き取られたワークステーション」 のことを指します。

一般的に、 リース落ちのワークステーションは、 リース業者が引き取って中古販売店に売却します。 なかには、リース業者が直接、販売するところもあります。

ケースバイケースですが、 ワークステーションは引き取らずに、 そのままクライアントに譲渡することもあります。

さて、リース落ちのワークステーションのほとんどは、 「まだ使えるけど、契約期間が終わったから返却する」 というものが多く、 掘り出し物がけっこうあります。

使い倒して、故障寸前…というものは少なく、 多くの場合は、まだまだ使えるワークステーションなのです。

また、個人でリース契約してワークステーションを所有していることは稀です。 そのため、中古販売店のワークステーションは 法人や研究機関のものが多く、質がいいのが特長です。

リース落ちのメリットとデメリット

リース落ちのワークステーションを検討する前に、 まずは、メリットとデメリットについて 認識しておくのがおすすめです。

メリット

  • 安く買える
  • 格安PCより速い
  • コスパがいい

リース落ちのワークステーションを選ぶ一番のメリットは、 「安くワークステーションを買えること」です。 これにつきます。

リース落ちで数年使っているとはいえ、 ワークステーションなので、 基本的なスペックも高く 一般のパソコンよりも速いのです。

10万円以下で購入できるワークステーションも多いです。 最新の格安パソコンと同等の値段で、 格段に速いパソコンとして使えるのが特長です。

通常、格安パソコンでも1年間の製品保証が付いてきますが、 しっかりした中古販売店でも ワークステーションを1年保証してくれるところが多いです。

このことを考えると 普段使いのパソコンとしては、 とてもコスパがいいのです。

デメリット

  • 対応年数
  • 傷、汚れがある
  • 処理速度アップは狙いづらい

続いてはデメリットです。 リース契約は大体3年から5年が多いため、 リース落ちは、 一般的なワークステーションの対応年数を超えることが多いです。

持ち運びも少なく、 丁寧に使っていれば7年以上故障せずに使えるワークステーションも多いですが、 前の所有者が購入時にどのように使っていたかは わからないため、運の要素も出てきます。

また、中古なので傷や汚れはあります。 キレイな状態のものも多いですが、 なにかしらの傷、汚れはあることを認識しておきましょう。

そして、 ワークステーションの買い替えで リース落ちワークステーションを検討している場合、 処理速度アップを期待するのは難しいでしょう。

あなたがすでに持っているワークステーションと 同等のスペックであることが多いです。 CPUやグラフィックスの世代が同じ、もしくは 近い世代ならば処理速度アップを期待するのは得策ではありません。

効率アップのためワークステーションの買い替えを考えているならば、 新品のワークステーションの購入をおすすめします。

最新のワークステーション」 と2世代~3世代前のワークステーションでは、 大きな差があるため、 効率アップを図ることが目的ならば新調を推奨します。

どのような人に向いている?

リース落ちワークステーションは、 どのような人にメリットが大きいのか? について、少し説明します。

リース落ちワークステーションが向いている人は 「パソコン知識が多少ある人」 にメリットが大きいです。

その理由は、 パソコン知識がないと商品を選ぶときに あなたに合うワークステーションが選びづらいためです。

例えば、 CPUの世代やグラフィックスの世代がどれくらい違うのかがわからないと そのワークステーションが今使っているものよりも 速いのか遅いのかがわかりません。

GPUメモリの容量やCPUのクロック数が高いけど、 昔使っていたワークステーションの方が速かった、 ということもありえます。

このように多少の知識がないと あなた自身にあったワークステーションを見つけづらいわけです。

どこで買う?

オンラインショッピング画像

リース落ちのワークステーションをどこで購入するのがいいか? ですが、 基本的には「中古パソコン販売店」で購入するのがおすすめです。 中古パソコン販売店であれば、 実店舗でもいいですし、ネット通販でもいいでしょう。

理由は、 「しっかり整備されているため」と 「中古パソコン販売店の製品保証があるため」です。

例えば、 リース落ちワークステーションの多くは、 メーカー標準の製品保証が切れています。 HPであれば標準で3年が製品保証期間で、 他のメーカーでは、1年の製品保証になっていることが多いです。

そのため、修理が必要なった時に有償になり、 しかもパーツが高価なため 逆に高額になってしまうことがあります。

しかし、中古販売店ではしっかりと整備をしたうえで販売するため、 おおよそ1年間の製品保証を付けて売り出すことが多いのです。

万が一、1年未満に故障した場合でも 少ない費用もしくは無償で修理をしてくれることが多いです。

こういう理由からも 中古パソコン販売店で購入するのがおすすめです。

ちなみに、 他ではどのような場所で販売しているかというと、 「ネットオークション」や「フリマサービス」があります。

リース業者が少しでも利益を高くする方法として、 オークションやフリマサイトを使います。 しかし、 ネットオークションやフリマで購入するのは あまり得策ではありません。

製品保証が付いているかわからないですし、 整備されていない可能性もあります。

こういう理由から 中古パソコン販売店で購入することをおすすめしています。

以前、私が体験したサポート対応の事例として、 システムを販売した人からではなく、 オークションで落札した人から修理を依頼されたことがありました。

私が勤めている会社では、 法人向けのVRシステムにワークステーションを組み込んで販売していますが、 リース業者が間に入っていました。

リース期間終了後にその業者がすべての製品をネットオークションに出品して 再販されていました。 しかし、動作確認はしておらず、 ワークステーションが動かない状態でした。

返品不可で落札した人は、 困った挙句にワークステーションに貼り付けてあった 私の名刺を頼りに電話をしてきて、 修理を依頼してきたのです。

ネットオークションやフリマサイトでは、 このようなことも少なからずあります。 そのため、中古パソコン販売店がおすすめです。

OSで気を付けること

主にWindowsになりますが、 OSのバージョンの切り替え時期は注意が必要です。

できるだけ新しいOSがインストールされている ワークステーションをおすすめします。

なぜ新しいOSがおすすめなのか? その理由は 「ワークステーションによっては最新のOSにアップデートできないものもあるため」 です。

例えば、 Windows10が主流の時期にワークステーションを購入したが、 翌年にWindows11に入れ替えが必要になったとします。 しかし、ハードウェアの仕様により Windows11へのアップデートはできない機種もあります。

こうなると、 せっかく新しく購入したのに Windowsのサポートが切れる時期までしか使えない、 ということになりかねません。

こういう理由から、 OSはできるだけ新しいものを選ぶのがおすすめです。

スペックで気を付けること

ワークステーションで使われているパーツは、 名称が同じでも世代によって 性能が大きく変わります。

CPUで同じCorei7でも、 第8世代と第14世代では、まるで処理速度が違います。 グラフィックスも同様に 同じNVIDIA RTXシリーズでも 世代による設計方法の違いで、全く性能が異なります。

そのため、 リース落ちワークステーション購入前には どの世代のCPUとグラフィックスが付いているのかを確認するのがおすすめです。

私のシステムサポートの経験上、 CPUでは5世代以内、 グラフィックスは2世代以内を推奨します。

あくまで私個人の感覚なので、 目安としてとらえていただけると助かります。

Macのリース落ち

いままでは主にWindowsのワークステーションについて 説明してきましたが、 Macもリース落ちの製品があります。

ただ、 Windowsと比べると企業からの買取数が少ないため、 かなり希少です。 また、Macの場合はリース落ちというよりも、 個人の方が使用した中古のMacBookProや Mac Proの場合が多くあります。

そのため、価格自体も意外に高く、 掘り出し物を見つけるのには かなり苦労する傾向にあります。

まとめ

「初心者向け!リース落ちワークステーション購入の注意点」 についてのまとめです。

リース落ちワークステーションとは、 企業や研究機関、学校でリース切れになった ワークステーションのこと。

リース落ちワークステーションのメリットは 「低価格」「格安PCより速い」 「高いコスパ」がある。 デメリットは 「対応年数が短い」 「傷、汚れがある」 「効率アップには向いていない」がある。

リース落ちワークステーション選びには、 パソコンの知識がある程度必要。

中古パソコン販売店で購入するのがおすすめ。 ネットオークション、フリマサイトは リスクが高いため。

OSはできるだけ新しいヴァージョンを選ぶ。

CPU、グラフィックスは 一定以内の世代内のものを選ぶ。

Macもあるが、販売台数が少ない。 価格も意外に高い。

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