Maya永久ライセンスはある?→ない・買うべきはコレ!

Maya永久ライセンスとサブスクの違いを説明

Maya永久ライセンスはある?買うべきはコレ!

こんなことが知りたい

Mayaに永久ライセンスはある?

おすすめのライセンスはどれ?

ここでは、Mayaの購入を検討している方に向けて 「永久ライセンスと今のライセンスの比較」について 解説しています。

まず最初にお知らせしたいのは、いま現在、 新規でMayaの永久ライセンスを購入することはできません。

このことを踏まえて、 「どのライセンスを購入するのがおすすめか?」 「永久ライセンスはいくらだったか?」 「いまのライセンスと比べると高いか?」 と、Maya購入時に気になることをまとめてみました。

あなたの情報収集のお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • サポート歴7年
  • Autodeskとダッソー製品のカスタマーサポートに従事

詳しい紹介はこちら 「自己紹介」

目次

おすすめのライセンスは?

いまはもう、Mayaの永久ライセンスを新規で購入することはできません。 2016年2月1日以降、 Mayaはすべてサブスクリプション形式のライセンスになりました。

さて、毎年の費用についてですが、 永久ライセンスとサブスクでは年間にかかる費用が全く違います。

永久ライセンスの場合は、 1年目の初期投資が大きいが、 2年目以降の維持費が安くなるような仕組みになっていました。

具体例だと、 1年目に51万円のライセンス料を払い、 2年目以降は保守費の10万円を払い続けていきます。

これに対してサブスクの場合は、 価格に「ライセンス料と保守料」が含まれているため、 1年目も2年目も同じ額の費用が必要になります。 また、ライセンス料も含まれるので価格も高めです。

また、サブスクの期間が長いほど初期投資が高くなる傾向にあります。 例えば、3年サブスクだと1年サブスクの3倍の価格になります。 支払いは3年毎ですが1回で支払う金額が高いわけです。

これを踏まえると、 私のおすすめとしては、 初期費用を比較的おさえられて、割引率の高い1年サブスクがおすすめです。

理由としては、 サブスク期間が長いプランは1回の支払いが高額で、 個人や小さな会社だと予算を用意しづらいためです。

例えば、1年サブスクであれば年間28万円強の予算なので 比較的お金も用意しやすいでしょう。 それと比べて3年サブスクでは86万円弱になるので、 初期投資額が大きく、予算も準備しづらいのです。

また、1年サブスクは2年目、3年目と継続することにより継続割引が適用されます。 具体的には10%の継続割引があるため、 1年目よりも2年目のほうが予算が少なくて済むわけですね。

こういう理由から、 1年サブスクをおすすめしています。

Mayaのライセンス価格については、 別のページでも詳しく説明しています。 具体的に1年サブスクがどれくらいの価格になって、 1ヶ月サブスクと3年サブスクと比べると どんなメリットがあるのかを解説しています。

興味があればそちらもあわせてご覧ください。

個人向け・Mayaの価格はコレ!

永久ライセンスとサブスクの比較

永久ライセンスとサブスクについて、 もう少し詳しく説明していきます。 まずは価格についての比較です。

永久ライセンスは、 まずライセンス価格が51万円で、保守プランの費用が年間98,000円でした。

保守プランは必須ではありません。 ただし、保守プランに入っていないとMayaがバージョンアップしても 新しいバージョンのMayaは使えません。 そのため、大半のユーザーは保守プランを購入します。

ちなみに、ライセンス料はすでに払い済みなので、 保守プランに入っていなくても、 現在持っているバージョンのMayaを永久に使い続けることができます。

永久ライセンスと保守費の例

続いてサブスクですが、 プランとしては「1ヶ月サブスク、1年サブスク、3年サブスク」 の3種類があります。

比較しやすい1年サブスクを例に説明します。 1年サブスクでは、年間28,6000円の価格です(2023年11月現在)。 この価格にはライセンス料と保守費用が含まれていますので、 新しいバージョンのMayaを常に使い続けることができます。

永久ライセンスとは違って、 契約期間の1年を過ぎるとMayaは起動しなくなり使えなくなります。 そのため、Mayaを使うためにはサブスク費用を払い続ける必要があります。

1年サブスクを3回購入する例の図

永久ライセンスとサブスクの価格は、 4年以上サブスクを使うことで「永久ライセンス+保守費」を超えるので ヘビーユーザーにとっては、 実質的な値上げになったわけですね。

ただ、機能面を見るとサブスクのほうがメリットがあります。

永久ライセンスでは、 登録したパソコンのみMayaを動かすことができましたが、 サブスクでは複数のパソコンにMayaをインストールすることができます。 家のパソコンでも職場のパソコンでも同じライセンスで Mayaを動かせるようになったわけです。

ちなみに、 1ライセンスで複数のパソコンでのMaya同時起動はできませんので、 ご注意ください。

この仕組みは意外に助かりました。 永久ライセンスだとパソコンが壊れた時にライセンスの移行がかなり面倒でした。 起動しなくなったパソコンからライセンスを取り出すことができないので、 Autodeskに問い合わせて対応してもらう必要があったのです。

サブスクだとパソコンが壊れても他のパソコンですぐに起動できます。 また、Mayaをインストールしてあるパソコンは AutodeskのWEB上でライセンス管理されているので 不要になった場合はすぐに削除できます。

削除したらまた違うパソコンにインストールできる仕組みです。

少し長くなりましたが、 これが永久ライセンスとサブスクの 価格面と機能面の比較になります。

永久ライセンスの中古はあり?

永久ライセンスは別の人に譲渡することも可能なので、 中古で販売されていることもあります。

ただ、中古でも永久ライセンスなのでMayaを使い続けることはできますが、 あまりおすすめはできません。

なぜなら、 「Autodeskは保守プランが終了しているため」です。 つまり、ライセンスを手に入れても新しいバージョンのMayaを 使うことができないのです。

例えば、Mayaは1年に1回以上大きなバージョンアップがあります。 このバージョンアップは、新しいレンダリング機能が搭載されたり、 使い勝手の部分を大幅に改善されていることがあります。

しかし、保守プランが終了しているため、 バージョンアップできないのです。 購入した中古ライセンスのバージョンまでしか使うことができないのです。

具体的な例だと、 Maya2021までしか使えない場合もあります。 これは、Autodeskが保守プランが2021年5月6日で廃止していて それ以上のバージョンは手に入らないためです。

Autodesk・ユーザー単位管理プランへの移行

また、その中古ライセンスが保守プランに入っていたらいいですが、 永久ライセンスを購入して保守プランに入っていなかった場合もあります。 その場合はもっと古いバージョンの可能性もあります。

例えば、Maya2016の場合も多いでしょう。 これはAutodeskでの永久ライセンスの新規販売が 2016年2月1日で終了しているためです。

かなりのユーザーがこの時期にサブスクへ移行しているため、 保守プランを継続していない中古ライセンスを持っている方も多いのです。

そのため、あなたが購入した中古ライセンスは、 このときの最終バージョンのMaya2016ライセンス である可能性も考えられます。

こういうリスクがあることから、 中古の永久ライセンスをあまりおすすめしていません。

「バージョンが古くても十分に使えるからOK」 という考え方もあります。 しかし、WindowsやMacのOSが新しくなることで 「正常に使えなくなる」というリスクもあります。

ソフトウェアの保守というのは、 基本的にOS対応が大部分を占めているので 「まだ使えるからOK」という考え方はかなりリスクが大きいのです。

中古ソフトにはそういうリスクがあることを しっかりと認識しておくことで、 納得した買い物ができると思います。

他CGソフトの永久ライセンス

Mayaの永久ライセンスがないなら、 他の3DCGソフトも検討しようと考える方も少なくないでしょう。

永久ライセンスがある他のCGソフトは、 次の通りです。

すべてのCGソフトをピックアップしたわけではありませんが、 Mayaと競合するソフトになります。

  • Cinema4D
  • Houdini
  • ZBrush

Autodesk製品はすべてサブスクのみの提供です。 永久ライセンスは廃止しています。

具体的なソフトとしては、 「3ds Max」「MotionBuilder」「Mudbox」はサブスクになります。

また、低価格で人気の「Shade3D」も永久ライセンスはなく、 サブスクのみの提供です。

Blenderはフリーソフトなので、 ライセンス料を払わずに使えます。

3DCGソフトの価格を解説!

当サイトでは 3DCGソフトの価格についても解説しています。

「価格はいくらか?」「どんなサブスクプランがあるか?」 「どのプランが一番お得に買えるか?」 と、ソフト購入前に知りたい情報を載せています。

3DCGソフトを検討しているならば、 ぜひ、こちらもあわせて読んでみてください。

個人向け・Mayaの価格はコレ!

3dsMaxの価格を解説!お得に買うならこのプラン

MotionBuilderの価格を解説!お得に買うならこのプラン

まとめ

「Maya永久ライセンスはある?→ない・買うべきはコレ!」 についてのまとめです。

Mayaの永久ライセンスは販売していない。

いま現在のおすすめライセンスは 1年サブスクライセンス。

永久ライセンスとサブスクでは、 長期間使うと永久ライセンスの方が安くなるので、 永久ライセンス廃止は値上げに相当する。

ただし、ライセンス管理が楽になったため、 PCが壊れてもすぐにライセンス移行ができるのが大きなメリット。

永久ライセンスの中古は、 保守プランが購入できないためおすすめではない。

Autodesk製品はすべてサブスクになっている。 Cinema4D、Houdini、ZBrushがまだ永久ライセンスを提供している。

関連記事

Mayaのセールはいつやる?セール期間を知る方法

初心者向け!MotionBuilderとMayaの違い

3ds Maxのセールはいつやる?セール期間を知る方法

3dsMax永久ライセンスはない!買うべきはコレ

初心者向け!Mayaの独学に必要なものはコレ

Mayaの推奨スペックはコレ!失敗しないパソコンの選び方

失敗しないMayaのグラフィックボードの選び方

3DCG独学を成功させる3つのポイント

初心者向け!3DCG独学におすすめのソフト5選

Mayaを独学する3つのメリットデメリット

Copyright (C) 3DCADパソコンのスペックガイド. All Rights Reserved.