ATEM MiniがPCゲーム配信でおすすめの3つの理由

ゲーム実況の配信でATEM Miniを使うメリットとデメリットを解説

ゲーム実況の配信でATEM Miniを使うメリットとデメリットを解説

こんなことが知りたい

ゲーム配信でATEM Mini Proを使うメリットは?

ここでは、 ゲーム実況の配信でATEM Mini Proを使おうと思っている方に向けて 「ゲーム配信でATEM Mini Proを使うメリット」 について解説していきます。

「ATEM Mini Proを使ってのゲーム実況の配信で、 最もメリットを感じることはなにか?」 「デメリットはなにか?」 について説明します。

じっさいに私も職場でATEM Mini Proを使ってWEB配信をしています。 私の使用経験をもとにして PCゲーム配信の初心者でも、できるだけわかりやすく解説します。

あなたの機材選びのお手伝いができれば幸いです。

この記事を書いた人

自分
さくら

  • 3DCADサポートエンジニア
  • VRを扱う部署のマネージャー
  • 3Dのスペシャリスト
  • 会社でウェビナー配信もしている

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目次

ATEM MiniProがおすすめの3つの理由

PCゲーム実況の機材はいくつかパターンがあります。 「パソコン単体ですべてをまかなう方法」や、 「複数台パソコンとスイッチャーをつかう方法」が有名です。

複数台パソコンを使った配信では、 ATEM Mini Proがよく使われています。 このATEM Mini Proはプロの放送分野でも使われていて、 「コスパが高い機材」として有名です。

そんなATEM Mini ProをPCゲーム実況の配信で使うメリットが 次の3つになります。

  • 動作が軽い
  • 録画がボタン一つ
  • 処理を分散できる

ATEM Mini Proはハードウェアで音声と映像の統合処理をするので、 パソコンの動作がとても軽くなります。 ちなみにOBS Studioなどの配信ソフトは、 ソフトウェアで音声と映像の統合処理をするので、 パソコンの負荷が高くなり動作が重くなります。

また、ボタンに機能が集約されているので、 ボタン一つで収録ができる手軽さがあります。

そして、「ゲーム用パソコン」と「配信用パソコン」を準備して、 処理を分散させることができます。 分散させることで安定した配信ができるわけです。

このようにPCゲーム実況の配信で役立つ機能がそろっているのが魅力です。

ここからは、この3つのメリットについて もう少し詳しく説明していきます。

動作が軽い

ATEM Mini Proを使うことで、 配信パソコンの動作を軽くすることができます。

なぜ動作が軽いのか? その理由は 「音声、カメラ映像、ゲーム画面」をまとめる処理を ATEM Mini Proハードウェア内部で行うためです。

ゲーム実況では「実況者の声、カメラ映像、プレイしているゲーム画面」 を統合した情報をWEBに配信します。

例えば、ゲーム実況の配信でよく使われるOBS Studioは、 この「音声と映像の統合処理」をソフトウェア内部で処理します。 そのため、パソコンに負荷がかかり動作が重くなることがあります。

しかし、ATEM Mini Proでは 「音声と映像の統合処理」をハードウェアで処理します。 そのため、パソコンに負荷がかからないわけです。 これによりゲーム画面が遅くなったりすることなく配信できるわけです。

図で表すとちょうどこんな感じになります。

ATEM Mini Proシステム例

イメージとしては、 負荷を分散させて配信の安定性を上げている感じです。

録画がボタン一つ

ATEM Mini Proのハードウェアに配置されている 「REC」ボタンを押すことで 出力画面を録画することができます。

下の画像の「REC」を押すと録画を開始して、 「STOP」を押すと停止します。

ATEM Mini Pro録画ボタン

ゲーム実況はひとりでパソコン操作をすることが多く、 さらに色々ソフトウェアを同時起動しているので、 機材の操作が大変なこともあります。

それをハードウェアのボタン一つで操作ができると 配信の効率も上がるわけです。

また、ATEM Mini Proを常に見える位置に置いておくので、 ボタンが光っていれば「今何をしているのか」が確認できます。 これは、録画のし忘れなどの操作ミスを減らしてくれます。

処理を分散できる

一つ目のメリットの「動作が軽い」でも少し触れましたが、 ATEM Mini Proを使うことで、 「役割分担」をすることができるようになります。

例えば、OBS Studioを使ったPCゲーム実況の配信だと、 ひとつのパソコンで複数のソフトウェアを立ち上げて 高負荷な状態で配信を行います。

しかし、ATEM Mini Proを使うことで、 「ゲーム」と「配信」を別々のパソコンに分けることができます。

これによりパソコンの負荷を分散させることができるので、 より高画質でよりフレームレートの高い映像が配信できるのです。

この「PCゲーム配信での処理分散」がATEM Mini Proを使う 最も大きなメリットになります。

配信で使える他の機能は?

ATEM Mini ProのPCゲーム実況配信で重宝する機能は 他にもいくつかあります。

  • ボタン一つでピクチャーインピクチャー
  • クロマキー合成
  • 音声入力

ピクチャーインピクチャー

ピクチャーインピクチャーがボタン一つで表示できます。 PCゲーム画像に小さなワイプでカメラ映像を表示できます。

PinPボタン

左上、右上、左下、右下をボタンで切り替えることができます。 イメージとしては、こんな感じです。

PinP画像

クロマキー合成

ボタン一つで色を抜くこともできます。 「KEY」ボタンをONにすることで背景色を抜いて透明化してくれます。

KEYボタン

もちろん、ピクチャーインピクチャーと組合わせられるので、 色を抜いたカメラ映像をゲーム画面に頂上させることができます。

ピクチャーインピクチャーとクロマキー合成については、 「DaVinci Resolve & ATEM チュートリアルビデオ集」 という素晴らしいYouTubeチャンネルがありますので、 気になる方はぜひ見てみてください。

私もここで勉強して、使えるようになりました。

音声入力

ATEM Mini Proは二つの音声入力があります。 パソコンに直接マイクを接続する方法もありますが、 ATEM Mini Proにマイクを接続しておけば 出力で音声と映像を統合してくれます。

ゲーム実況の配信ではあまりメリットはありませんが、 マイクを二つ用意すれば、 同時に二人の音声を拾うことができます。 別で音声ミキサーを用意する必要はありません。

デメリットは?

ATEM Mini Proをゲーム実況の配信で使うデメリットは 2つあると思っています。

1つ目は「価格が高いこと」です。 輸入品なので少し価格は上下しますが、 おおよそ4万円強します。

高機能で使いやすいため、品薄になることもあるため 価格が高いのも原因のひとつです。 また、法人だけではなく個人のWEB配信においての需要も多く、 価格もなかなか下がりません。

それでも価格以上の高いパフォーマンスが気に入って 購入する人が多いです。

2つ目のデメリットは「ATEM Mini Proがなくてもゲーム実況の配信はできること」です。

つまり、パソコン一台とOBS Studioのような配信ソフトがあれば、 ATEM Mini Proがなくても配信ができます。

ただ、一定以上の質で配信するならば、 かなりハイスペックパソコンが必要です。 20~25万円台のミドルエンドゲーミングPCだと画質の制限が出てきます。 またコマ数制限も出てくるので 速い動きのPCゲームでコマ飛びするリスクもあります。

その配信の質を上げるためにATEM Mini Proを使って 負荷を分散させるわけです。

Switch、PS5ゲーム実況は向いている?

さて、いままではPCゲームでの実況配信について書いてきましたが、 ゲーム機の配信について少し話していきます。

ATEM Mini Proを使ってSwitchやPS5などのゲーム機の画面を 実況しながら配信することも可能です。

ただ、Switch、PS5のゲーム実況配信にATEM Mini Proが向いているか? というと、正直、向いているとは言い難いです。

なぜなら、ATEM Mini Proより価格の安いキャプチャーボードで十分だからです。 つまり、ATEM Mini Proの代わりにキャプチャーボードを使えば、 もっと安く配信システムを組むことができます。

例えば、キャプチャーボードはおおよそ2万円前後で買えます。 ATEM Mini Proの半分の価格です。 機能的には「SwitchまたはPS5の画像を取り込む」くらいですが、 実況配信で特に困ることはありません。

PCゲームとSwitchもしくは、PCゲームとPS5と両方のゲーム配信を考えているならば ATEM Mini Proはおすすめです。 しかし、PS5のみ、Switchのみの実況配信では 「価格面」で向いているとは言い難いです。

ATEM Mini Proはどこで買える?

ATEM Mini ProはAmazonで購入することができます。

ATEM Mini Pro・Amazon

メーカー元であるBlackmagic designのサイトから買えますが、 送料がかかり、Amazonよりも高いことがあります。

おすすめゲーム実況パソコン

当サイトでは おすすめのゲーム実況パソコンも紹介しています。

PCゲーム実況やSwitch、PS5などのテレビゲーム実況に最適な パソコンを厳選しています。

また「どんなパソコンを選べばいいのか?」や モニターや周辺機器の選び方もあわせて解説しています。

ゲーム実況向けのパソコンをお探しの方は、 そちらもあわせて参考にしていただければ嬉しいです。

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まとめ

「ATEM MiniがPCゲーム配信でおすすめの3つの理由」 についてのまとめです。

ATEM Mini Proがおすすめの理由は 「動作が軽い」「録画が簡単」「負荷分散ができる」

ハードウェアで音声と映像の合成をするので、 パソコンの負荷を減らすことができる。

ハードウェアに配置されたボタンを押すだけで 配信映像の録画ができる。

ゲーム用と配信用でパソコンを2台準備してATEM Mini Proにつなげば 負荷を分散できる。

ATEM Mini ProをPCゲーム実況の配信で使うデメリットは 「高価であること」と「配信機材として必須ではないこと」。

SwitchとPS5のみのゲーム配信ではATEM Mini Proは 価格面で向いていない。 PCゲームもSwitchも両方実況するならば ATEM Mini Proはおすすめ。

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